テーマの概要
長期戦に備えた継戦能力の確保と防衛装備の費用対効果改善が論じられています。
継戦能力確保と効率的な防衛装備体系をめぐる議論は、現代の安全保障環境において長期にわたる武力紛争に対応するための能力整備と、その装備体系の効率化を中心的な論点としています。ウクライナ侵略が4年以上継続していること、またイランをめぐる情勢における無人機・ミサイルを活用した攻撃の応酬といった実際の紛争事例を踏まえ、長期戦への備えとして十分な継戦能力の確保が重要課題として提起されています。特に問題として取り上げられているのは、低コストのドローンに対して高コストのミサイルで対処するという非対称な費用構造です。数十万円程度のドローン1機を撃墜するために5,000万円から1億円規模のミサイルを使用するという現状は、継戦能力の観点から持続可能ではないとの指摘がなされています。この課題に対し、より効率的な対処手段の研究・開発を進めることが必要であるとされており、防衛装備体系全体の費用対効果の見直しが求められています。経済・財政の観点からも、限られた防衛予算のなかで継戦能力を確保するためには、装備調達・運用コストの最適化が不可欠であり、防衛力整備と財政規律のバランスをどのように図るかが重要な検討事項となっています。
