テーマの概要
違法な社会保険逃れにより、被害労働者の年金額が生涯減額される制度上の問題です。
本テーマは、社会保険への違法加入(いわゆる「違法国保逃れ」)が発覚した場合に遡及的に資格が喪失され、国民年金保険料の納付可能期間が制限されることで生じる問題を巡る論点です。具体的には、事業主が違法に社会保険への加入を免れていた期間について、後に発覚した際に社会保険の資格が遡及して喪失されます。この結果、労働者は本来納付すべきであった国民年金保険料を遡及して納付しようとしても、国民年金法上の納付可能期間(過去2年間)の制限により、それ以前の期間の保険料を追納することができません。これにより、労働者は違法行為の被害者でありながら、年金の受給額が生涯にわたって減額されるという不利益を被ることになります。辰巳孝太郎議員はこの問題を国会で取り上げ、制度の不公正さを告発するとともに、厳格な制度運用や救済措置の必要性を訴えました。違法行為を行った事業主ではなく、その被害者である労働者が不利益を受け続ける構造的な問題として議論されています。
