テーマの概要
ゲノム医療推進に向けた予算確保と専門人材の増強が求められています。
ゲノム医療に関する研究開発予算と人材確保をめぐる議論では、日本のゲノム医療の推進に向けて、国としてどのように予算を確保し、専門人材を育成・増強していくかが論点となっています。発言者の大島敦氏は、大臣の役割として予算の獲得と人員の増加を挙げ、積極的な取り組みを求めています。一方、小野田紀美氏は関係省庁との連携のもとで必要な予算確保に努める意向を示しており、政府として前向きな姿勢を表明しています。両者ともにゲノム医療の推進に向けた予算・人材確保の重要性を認識しており、スタンスとしては概ね一致しています。ただし、具体的な予算規模や人材育成の方針、省庁間連携の実効性については、今後の政策立案・実施の中で詳細が問われる状況にあります。
背景・現状の問題点
AIによる解説ゲノム医療とは、個人の遺伝情報(ゲノム)を活用して疾患の診断・治療・予防を行う医療分野であり、がんをはじめとする難治性疾患への精密医療(プレシジョンメディシン)の実現に向けて世界各国で研究開発が加速しています。日本においては、2019年に「ゲノム医療推進法」(正式名称:良質かつ適切なゲノム医療を国民が受けられるようにするための施策の総合的かつ計画的な推進に関する法律)が成立し、国としてのゲノム医療推進の法的根拠が整備されました。しかし、米国・英国・中国などの先進諸国と比較すると、日本のゲノム医療への公的投資規模や研究開発体制は依然として見劣りする部分があります。国内では専門人材であるゲノム医療専門医や認定遺伝カウンセラーの数が不足しており、地域間格差も大きい状況です。また、大学・研究機関・病院・産業界にまたがる多省庁連携の難しさや、ゲノムデータの利活用に関する個人情報保護との兼ね合いも課題として指摘されています。国際的な競争力を維持しながら国民にゲノム医療の恩恵を届けるためには、継続的かつ十分な研究開発予算の確保と、体系的な専門人材育成の仕組みの構築が急務となっています。
