テーマの概要
食育基本法改正により食料安全保障確保を食育の法的目的に追加することが議論されています。
本テーマは、食育基本法の改正を通じて、食育の推進目的に「食料安全保障の確保」を新たに加えることの是非を巡る論点です。従来の食育基本法は、国民の食に関する知識と適切な食の選択能力の習得、健全な食生活の実現、食文化の継承、農林漁業の振興などを目的として掲げてきました。今回の改正案では、こうした既存の目的に加え、食料安全保障の確保に資する観点からも食育を推進することを法律上明記するものとされています。食料安全保障とは、国民が必要とする食料を安定的に確保できる体制を指しており、近年の国際情勢の変化や食料供給の不安定化を背景に、その重要性が改めて認識されるようになっています。食育の推進が、個人の健康や食文化の継承にとどまらず、国家的な食料安全保障政策とも連携すべきとの考え方が法改正の背景にあります。この改正により、食育が食料自給率の向上や国内農業の振興といった政策目標とより一体的に推進されることが期待されています。
