テーマの概要
災害薬事コーディネーターの地域格差解消と体制拡充が論点となっています。
災害薬事コーディネーター体制の整備は、大規模災害時における医薬品の適切な管理・供給体制を確保するための施策を巡る論点です。災害薬事コーディネーターとは、災害時に都道府県レベルで医薬品に関する調整・指揮を担う専門職であり、厚生労働省は令和七年三月時点で約千名の養成を進め、活動要領の取りまとめも行いました。しかし、国会での審議においては、地域間の配置格差が深刻な問題として取り上げられています。具体的には、能登半島地震が発生した石川県において配置がゼロであったことが指摘されており、都道府県ごとの養成の遅れや配置数の不均衡が明らかになっています。また、休薬すると危険な薬剤への対応を含む、より実践的な体制整備の拡充を求める声もあります。政府側は、災害薬事コーディネーターや災害時対応可能な薬剤師の確保を重要と位置づけ、令和八年度予算において整備拡充を進める方針を示しています。全体として、制度の枠組みは整いつつあるものの、実効性のある全国均一な体制の実現が課題となっています。
