都道府県への体制整備義務づけ
保育士・保育所支援センターの機能を担う体制の整備を都道府県に義務づけ、関係機関の連携協力規定を設けるアプローチです。広報、職業紹介、研修、保育所への相談支援などを都道府県を中心に確保することを目指します。
関連する争点: 法定化による自治体間格差の是正
メリット
- 取組にばらつきのある自治体間の差を縮小しやすい
- 関係機関の連携の根拠が法律上明確になる
- 支援体制の継続性が制度的に担保されやすい
デメリット
- 義務づけだけでは成果に直結しないとの指摘がある
- 自治体の人員や予算の負担が増える可能性がある
- 法定化の必要性や立法事実に疑問を示す意見がある
基礎自治体の情報を活用した復職支援
市町村など基礎自治体が保有する保育士の登録情報や地域の保育施設の情報を活用し、潜在保育士の実態把握や個別の復職支援を行うアプローチです。明石市の取組が好事例として挙げられています。
関連する争点: 復職支援の具体策と基礎自治体の役割
メリット
- 地域の実情に即したきめ細かな支援が行いやすい
- 潜在保育士の実態を把握しやすくなる
- 養成校との連携など地域ぐるみの取組につなげやすい
デメリット
- 自治体によって保有情報や体制に差がある
- 個人情報の取扱いに配慮した運用が必要になる
- 国や都道府県による財政的・技術的支援が求められる
数値目標やKPIによる実効性の担保
センターの取組に数値目標や評価指標を設定し、広報強化や復職実績などを検証して改善につなげるアプローチです。民間の強みを取り入れた指標の見直しも議論されています。
関連する争点: 法定化の実効性と目標設定
メリット
- 取組の成果を客観的に検証しやすくなる
- 改善点を把握し支援内容を見直しやすい
- 自治体間の比較により底上げを促しやすい
デメリット
- 目標達成が優先され実態と乖離するおそれがある
- 指標の設定や測定に事務負担が生じる
- 地域事情の違いにより公平な評価が難しい
民間職業紹介の手数料規制など周辺施策
法定化に加え、民間の職業紹介事業者への手数料の規制や処遇改善など、保育士不足の構造的要因に対応する施策を組み合わせるアプローチです。法定化のみでは不足との意見を背景としています。
関連する争点: 法定化のみで人材不足を解消できるか
メリット
- 保育所の採用コスト負担の軽減につながりうる
- 採用面以外の要因にも対応できる可能性がある
- 公的支援と民間サービスの役割分担を整理しやすい
デメリット
- 規制により民間の紹介サービスの利用が減る可能性がある
- 就職希望者への情報提供の機会が狭まるおそれがある
- 制度設計や財源の確保に時間を要する