テーマの概要
系列・非系列GS間の卸価格差による独立系の逆ざや問題と独禁法適用の可否が争われています。
本テーマは、石油元売会社の系列ガソリンスタンド(GS)と非系列(独立系)ガソリンスタンドの間に生じる卸売価格差の問題を巡る議論です。具体的には、イラン情勢に伴う需給逼迫を背景に、独立系GSが系列GSよりも著しく高い水準で卸売りされる事態が発生し、独立系GSが系列店の販売価格に対抗しようとすると逆ざや販売を余儀なくされるという深刻な状況が指摘されています。この価格差が競争上の不公平を生じさせているとして、解消を求める立場がある一方、公正取引委員会側は、各事業者が需給状況や将来の見通しを踏まえた経営判断として販売先や取引価格を設定している場合、結果として価格が上昇したとしても、それ自体を独占禁止法上の問題とすることは難しいとの見解を示しています。この論点は、石油流通市場における競争の公正性と独禁法の適用範囲に関わるものであり、規制当局の対応姿勢と市場の実態との間のギャップが問われています。
