テーマの概要
死亡者・不明者の医療情報をプライバシーに配慮しつつ二次利用できる制度の検討が求められています。
本テーマは、死亡者および行方不明者の医療情報を二次利用することの可否と、そのための制度設計を巡る議論です。医療情報は個人のプライバシーに深く関わるデータであり、生存者についてはその取り扱いに関する法的枠組みが整備されてきています。しかし、死亡者や行方不明者については、本人の同意取得が困難または不可能であるという特殊性があります。一方で、こうした情報を研究・行政・公衆衛生等の目的で活用することには、社会的な便益も期待されます。国会の場では、プライバシー保護への配慮を前提としつつも、死亡者・不明者の医療情報についても二次利用を認める制度の検討を求める意見が示されています。現状では具体的な制度化の方向性は明確ではなく、プライバシー権の保護と情報活用の必要性とのバランスをどのように取るかが主な論点となっています。
