テーマの概要
食料安全保障のため、政府・民間備蓄の強化と需給把握体制の早期改善が求められています。
本テーマは、日本における食料安全保障の観点から、政府備蓄米および民間備蓄の水準強化と、需給動向の早期把握体制の改善を巡る論点です。議論の背景には、六末在庫(6月末在庫)が適正水準を超過する見込みがある一方で、将来的な国際的な米・小麦の生産見通しが芳しくないという相反する懸念が存在します。政府備蓄米については、災害や大凶作などの非常事態に備えた不可欠な手段として、備蓄水準の回復・拡大を進める方向性が示されています。民間備蓄については、現行の小麦流通在庫への補助金積み上げ方式では政府のコントロールが限定的であり、現在の二〜三か月分という水準では十分でないとの指摘がなされています。また、2027年頃の国際的な農産物生産の悪化が明らかになってから備蓄を増やすのでは手遅れになるという懸念から、早期の備蓄強化が求められています。さらに、流通の多様化への対応や、需給変動への気づきが遅れた際の対応力強化も論点となっており、需給把握体制そのものの改善が必要との声も上がっています。
