テーマの概要
憲法9条2項削除による集団的自衛権の全面容認と日米双務的防衛義務の是非が問われています。
集団的自衛権の行使範囲をめぐる論点は、日本国憲法第9条第2項の解釈と改正の可否に深く関わる憲法上の重要問題です。集団的自衛権とは、自国と密接な関係にある他国が武力攻撃を受けた場合に、自国が直接攻撃されていなくても共同して防衛にあたる権利を指します。日本政府はかつて、集団的自衛権は国際法上保有するものの、憲法第9条の下では行使できないとの立場をとっていました。2015年の安全保障関連法の成立により、限定的な集団的自衛権の行使が容認されるに至りましたが、その範囲や合憲性については引き続き議論が続いています。今回のスタンスデータでは、憲法第9条第2項を削除して集団的自衛権の行使を全面的に容認すべきとの立場が示されており、さらに日米安全保障条約における双務性の欠如を問題視し、米国との間で対称的な相互防衛義務を締結すべきとの主張がなされています。この議論は、憲法改正の是非、日米同盟の在り方、そして専守防衛原則との整合性という複数の論点を内包しています。
