テーマの概要
基礎控除の物価連動ルール創設を評価しつつ、見直し頻度と参照指標の妥当性が問われています。
本テーマは、所得税の基礎控除額を物価上昇率に連動して自動的に引き上げる仕組み(物価連動ルール)の創設を巡る議論です。基礎控除は所得税計算において全納税者に適用される控除であり、その水準が物価上昇に追いつかない場合、実質的な税負担が増加するいわゆる「インフレ課税」が生じます。今回の議論では、物価連動ルールの創設そのものは連立政権合意書に盛り込まれた事項として一定の評価が示されています。一方で、見直し頻度(二年ごととされている点)が適切かどうか、また参照する物価指標の選定が妥当かどうかについて、具体的な制度設計の妥当性が問われています。物価上昇が続く経済環境において、控除額の硬直性が家計に与える影響を踏まえ、より機動的かつ正確な物価反映の仕組みが求められているという文脈で議論が行われています。
