テーマの概要
GDPデフレーターとCPIの乖離を輸入価格と企業間取引価格から分析する議論です。
GDPデフレーターと消費者物価指数(CPI)の乖離についての分析が、国会において議論されています。GDPデフレーターはGDP全体の価格変動を示す指標であり、輸入価格を控除した形で算出される性質を持っています。これに対してCPIは消費者が購入する財・サービスの価格変動を直接反映します。両指標の乖離要因として、主に二点が指摘されています。第一に、資源価格の下落などにより輸入物価の伸びが鈍化した点です。輸入はGDPの控除項目であるため、輸入価格が下落するとGDPデフレーターは押し上げられる一方、CPIには抑制効果をもたらします。第二に、企業が人件費等の上昇分を価格転嫁する中で、設備投資に関わる企業間取引の物価水準がCPIに比べて上昇したことが、GDPデフレーターのCPI超過につながったとされています。これらの要因が複合的に作用し、両指標の間に観測可能な乖離が生じたと説明されています。
