テーマの概要
憲法第92条の地方自治の本旨を憲法上明確化・充実させるべきかが争われています。
本テーマは、日本国憲法第92条に定められた「地方自治の本旨」の内容を、現行憲法上でどの程度明確化すべきかを巡る論点です。現行の第八章(地方自治)では、住民自治・団体自治という地方自治の本旨から導かれる具体的な権能や制度の詳細が明文化されておらず、その多くが法律の解釈や立法に委ねられてきました。この状況に対し、議論では、国民(住民)が地方公共団体に直接権能を授権しているという考え方に基づき、憲法条文への明示的な記載や第八章全体の規律密度の向上が必要であるとの意見が示されています。具体的には、住民自治・団体自治の内容の憲法上の明記、地方自治に関する規定の充実、さらには地方自治の理念をより明確にしたうえで必要な制度を憲法レベルで具体化することの是非が論点となっています。議論参加者からは、憲法改正の方向での議論を進めたいとする姿勢が示されており、現行の解釈・法律依存の状態からの転換を求める主張が中心を占めています。
