テーマの概要
中東依存94%の原油調達構造の是正と国内供給偏りの解消が争われています。
本テーマは、中東情勢の緊迫化を背景に、日本の石油・ナフサ調達における中東依存度の高さと、国内流通における供給偏りの解消を巡る論点です。日本の原油輸入は中東依存度が約94%に達しており、過去に67.9%まで抑制できた時期と比較して依存度が再び上昇していることが問題視されています。中東地域での供給途絶リスクが現実のものとなった状況を受け、供給源の多角化やロシアを含む資源国との関係構築など、調達先の分散が不可欠との認識が政府・与野党双方に共有されています。一方で、国内流通においてはシンナーなど石油製品の「供給偏り」や「目詰まり」が発生しており、政府は有力メーカーや卸売業者に対して供給抑制を行わないよう要請を行っています。しかし、野党側からは政府の「目詰まり・供給偏り」という説明が実態を矮小化しており、絶対量の不足という深刻な問題が隠れているのではないかとの懸念が示されています。また、供給源の多角化にはコスト増を伴うとの指摘もあり、高コストでも分散調達を推進すべきかどうかが議論の焦点となっています。
