テーマの概要
マクロ経済スライドの凍結と運用益活用による特例給付の是非が問われています。
本テーマは、年金給付の水準を維持・改善するための政策手段として、マクロ経済スライドの一時凍結と、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用益を活用した特例給付の実施について議論が行われています。マクロ経済スライドとは、物価や賃金の伸びに合わせて年金給付額を抑制する仕組みであり、現役世代の負担と将来世代の給付水準のバランスを保つことを目的として導入されています。一方で、現役世代や受給者の生活実態との乖離を懸念する立場からは、この仕組みを一時的に凍結し、GPIF運用益を財源とした特例給付を検討すべきとの提案がなされています。これに対し、政府側はマクロ経済スライドを全廃もしくは停止することが将来世代の年金給付水準の低下につながるリスクがあるとして、慎重な姿勢を示しています。つまり、現在の受給者への給付水準の維持・向上を優先する立場と、制度の持続可能性や将来世代への影響を重視する立場との間で、政策の方向性を巡る論点が形成されています。
