テーマの概要
解散後の選挙困難事態に備え、前衆院議員の身分復活制度の導入が議論されています。
本テーマは、衆議院解散後に選挙の実施が困難な緊急事態が生じた場合を想定し、前衆議院議員の身分を復活させる制度の導入について議論するものです。現行の日本国憲法および関連法制度においては、衆議院の解散によって議員の身分は失われ、選挙によって新たな議員が選出されるまでの間、衆議院は機能を停止します。しかし、大規模災害や戦争などの緊急事態が解散後の選挙困難な時期に重なった場合、立法府としての機能が空白になるリスクが指摘されています。この問題意識から、解散後であっても一定の要件下で前議員の身分を復活させ、議会活動を再開できる制度的な手当てを憲法改正も含めて検討すべきとの主張がなされています。比較法的観点からは、ギリシャにおいて解散時でも緊急事態が生じた場合に前議会を再召集できる規定が存在することが参照され、その趣旨が本制度の議論と共通するものとして紹介されています。審査会においては、緊急事態への対応と議会機能の継続性確保という観点から議論が行われており、制度化に向けた積極的な意見が示されています。
