テーマの概要
外国人受け入れの秩序確保と共生・包摂のバランスをめぐる論議です。
本テーマは、日本における外国人の受け入れのあり方と、国民および外国人双方が安全・安心に暮らせる「秩序ある共生社会」の実現をめぐる論点です。政府は2024年1月に「外国人の受入れ・秩序ある共生のための総合的対応策」を取りまとめ、国と地方自治体の情報連携強化や制度の適正利用推進、外国人による土地取得に関する規制の検討などを盛り込みました。議論の中心は、入管法違反を含む一部外国人による違法行為への毅然とした対応の必要性と、それが排外主義ではなく共生・包摂を目指すものであるという位置づけのバランスにあります。賛同側は、ルールを守る外国人と国民の双方を守るために違法行為への対応が不可欠であると主張し、多文化共生の推進と厳格化を両輪として進めるべきとしています。一方、懸念を示す側は、「不法滞在者」という表現が印象操作であると批判し、難民申請中の強制送還や権力による管理強化が実態として共生社会を損なうリスクを指摘しています。また、取締り強化に偏ることなく、外国人被害者保護を含む総合的な対応や、受け入れ上限の検討を求める意見も存在します。少子化・人口減少が進む地方においては、外国人の活力を活用した経済成長の必要性も論点として挙げられており、多角的な視点からの議論が続いています。
