議院運営委員会では、会計検査院の検査官任命同意に関し、内閣が内示した田中淳子氏(新任)と挽文子氏(再任)の両候補者から所信を聴取し、各会派代表による質疑が行われました。田中氏はNHK出身の初のメディア出身候補者で、公平な意思決定への寄与を述べました。質疑では、予備費・基金事業や特別会計の積立額とルールの検証、租税特別措置の効果検証、新型コロナ対策事業の不適切受給、防衛費とFMS調達の検査、官房機密費の検査対象範囲、森友学園問題への対応、検査結果のフォローアップ、広報、人材育成、橋梁耐震補強などが取り上げられました。井坂委員、塩川委員、井野委員、中司委員、柚木委員、山川委員らが質問し、山川委員は沖縄振興予算の不透明な支出の厳格なチェックも要望しました。
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全20テーマ ・ 紐づく質疑36件
予備費・基金事業の検査
EBPMについては、政策過程においてエビデンスや確実性の高い推計に基づいた判断がなされることは大変重要と考えております。
NHKで二十年前と同種の不正経理が繰り返され、内部統制が機能しなかった点が論点となりました。田中健委員がこの点を指摘したのに対し、田中氏は自身は関与していないものの衝撃を受けたと答えました。そのうえで、コンプライアンス意識の徹底とチェック機能が重要であるとの認識を示し、不祥事の教訓を胸に自らを律して職責を全うしたいと述べました。スタンスデータでは、田中淳子氏が賛成寄り(スコア0.75)と示されており、不祥事を遺憾とし、コンプライアンス意識の徹底と高い倫理の必要性を述べたことが根拠とされています。提示された材料には、具体的な再発防止策や決定事項は含まれていません。
NHKは受信料という公金で支えられている組織でございますので、普通の企業よりも更に高い倫理、コンプライアンスが求められる中で、このような事案が起きてしまったことを非常に遺憾に思いました。
プライマリーバランスの赤字と財政健全化に関して、井野委員は、現院長がプライマリーバランス黒字化について発言したことに対し、検査官の立場として疑問を呈し、発信には注意を求めました。これに対し田中氏は、発言の詳細を把握していないためコメントできないと述べました。そのうえで、決算を事後に検査して国会に報告することが自らの役割であると強調しました。なお、発言者の賛否を示すスタンスデータは提示されておらず、各発言者の賛成・反対・中立の立場は確認できません。また、この論点について決定事項や結論は示されていません。
このテーマでの明確なスタンス表明はありませんでした
予備費・基金事業の検査について、コロナ対策における不適切な受給や、予備費・基金の増加を踏まえた検査上の課題が議論されました。中司委員は、予備費・基金の検査に関する課題を質問しました。田中淳子氏は、予備費・基金は既に報告済みであるとしたうえで、未利用資産や活用状況に着眼した検査を確認すると答え、基金のルールに沿った見直しを検査で確認し、不適切な事態があれば報告すべきとの立場(賛成寄り、スコア0.75)を示しました。挽文子氏は、基金事業について参議院の要請により現在検査中であると述べ、早期報告に努めるとして前向きな姿勢(賛成寄り、スコア0.70)を示しましたが、根拠となる発言は1件のみです。井坂委員は、198基金の積立金18.8兆円のうち、国庫に返納すべき額の検証を求めました。提示された範囲では、具体的な結論や決定事項は示されていません。
予算の組替えと基金ルールの実効性が論点となりました。柚木委員は、繰越額や基金の積み過ぎ額を指摘したうえで、予算の組替えに資する検査を行うことと、基金ルールの実効性を高めることを要望しました。これに対し田中淳子氏は、基金ルールは会計検査院が策定する立場にないと述べたうえで、ルールに沿った見直しが行われているかを検査すると答えました。また田中氏は、予算の議論は国会の役割であり、検査院は議論の材料となる情報を提示する役割にあると述べました。田中氏のスタンスは中立(スコア0.50)で、予算編成ルールへの賛否は留保し、検査の適切な実施を述べるにとどまっています。なお、提示された要点の範囲では、結論や決定事項は示されていません。
予算編成のルールをどのように定めていくのかという問題であり、検査官候補者である私がコメントする立場にはございませんが、会計検査院は、予算の執行状況につきまして適切に検査を行い、報告を通じて国会そして国民の皆様に対する情報提供を適切に行っていく。
会計検査結果の実効性とフォローアップについて議論されました。吉田委員は、検査の効果とフォローアップが国民へどう還元されるのかを質問しました。田中淳子氏は、フォローアップは地道な作業だが実効性に欠かせないとして賛成の立場を示し、課題を開示することが透明性と信頼につながると答えました。挽文子氏も賛成の立場で、同種の指摘が繰り返される場合には原因分析を行い、制度の是正・改善を求めることが重要だと述べました。また田中健委員は事後検証の重要性を指摘し、挽氏は不当事項等の処置状況を毎年度報告していると答えました。なお、本テーマに関する結論や決定事項は提示された材料に含まれていません。
会計検査院における民間人材の登用と人材育成について議論されました。挽文子氏は、データサイエンス分野での職員派遣研修や、民間人の任期付採用などにより多様な人材を確保していると説明し、この取り組みに肯定的な立場を示しました(賛否スコア0.80)。また、公認会計士はデータサイエンスの観点でも活躍できる人材であり、大学とのネットワークの広がりにも期待できると述べました。さらに、会計を学ぶ学生との交流に賛同し、参考例として米国GAOのインターンシップを挙げました。提示された材料には、他の発言者の立場や、結論・決定事項に該当する内容は含まれていません。
また、会計検査の対象は行財政全般と大変広範なものとなっていることから、研修等によるプロパー職員の育成に加えて、様々な専門的知識や実地経験を持った民間人を任期付職員として受け入れたり非常勤職員の特別調査職として採用したりするなどして、多様な人材を確保することにより、組織として新たな知識の習得等を図り、検査能力の力を高めているところです。
会計検査院の広報強化と国民への分かりやすい情報発信について議論されました。井野委員は、広報は正確かつ丁寧に、職責の範囲内で行うよう求めました。これに対し、田中淳子氏は広報を広く捉え、報告書を正確で分かりやすく、社会のニーズに合う形で伝えることだと述べました。また、国民が税金の使い方に関心を持つためには、正確な情報と信頼できる分析を丁寧に開示することが必要だとしました。さらに、組織の宣伝ではなく、税の使途への関心と社会参加感を高める広報に取り組みたいと表明しました。田中氏は広報・情報開示の責任を認め、国民への広報に取り組む意向を示しており、賛成の立場(スコア0.80)です。提示された範囲では、具体的な決定事項は示されていません。
それは是非取り組みたいと思っていることです。
会計検査院の検査における有効性・安全性の重視について議論されました。挽文子氏は、安全性と有効性を重視しつつ中長期的な視野で経済性を追求することが重要だと述べました。また、緊急輸送道路の橋脚工事において優先順位付けを行うべきだと指摘し、安全性があってこその経済性であるとして、短期的な経済性への偏りを戒めました。田中淳子氏は、国民の安全・安心は最優先であり、インフラの安全性は一丁目一番地であると述べ、これを重点分野と位置づけました。両氏のスタンスはいずれも賛成寄りで、挽氏が0.75、田中氏が0.80のスコアです。ただし田中氏については根拠となる発言が1件のみです。提示された材料の範囲では、結論や決定事項は示されていません。
会計検査院検査官会議の組織マネジメントについて議論されました。挽文子氏は、事務総局との関わりとして、検査官室に職員を呼んで進捗を管理し、任せつつ助言するスタイルをとっていると答えました。また、令和四年度報告では、三人の合議により掲載しないとした案件が一件あったと述べました。さらに、自律的組織の要素を評価したうえで、トップに価値観や存在意義をより強く意識してほしいと述べました。スタンスについては、挽氏は検査官会議が合議制であると述べるのみで賛否は読み取れず、中立です。田中淳子氏は、検査官会議への貢献と公平な意思決定への意欲を表明しており、賛成の立場です。提示された範囲では、結論や決定事項は示されていません。
公会計制度と発生主義会計の導入をめぐり、導入の是非をどのような基準で判断すべきかが論点となりました。挽文子氏は、発生主義会計の導入はコストとベネフィットの比較によって判断すべきであるとの考えを示しました。また、英国では導入後の活用が課題であったと述べました。挽氏の立場は、導入の賛否を明示せずコスト・ベネフィットを条件とする中立的なものであり、スタンスのスコアは0.50でした。提示された材料には、他の発言者の見解や、導入に関する結論・決定事項は含まれていません。
こういった視点に立った場合、公会計に発生主義会計を導入するのがどうなのかというのは、コスト・ベネフィットの観点から見ていくべきであると個人的には考えております。
官房機密費の透明性と会計検査をめぐり、憲法九十条を根拠に検査の対象範囲が議論されました。塩川委員は、官房機密費も会計検査に例外はないとの認識を質すとともに、政策推進費については記録の仕組みがなく、検査を実効的に行うための保証が必要だと指摘しました。これに対し田中淳子氏は、聖域はなく全て検査対象であり、国民への説明責任を果たすことが重要だと答え、官房機密費も厳正に会計検査を受けるべきとの賛成の立場を一貫して示しました。また田中氏は、報償費について過去に使途確認を求める指摘があったことを挙げ、その指摘を踏まえて詳細を確認し対応すると述べました。提示された範囲では、記録の仕組みの整備など具体的な措置や結論までは示されていません。
今後も引き続き厳正に検査をしていく必要があるというふうに考えております。
政策全体を俯瞰した体系的な会計検査について議論されました。挽文子氏は、施策を束ねた政策全体を俯瞰する検査が課題であると述べ、今後は事前に体系的にまとめたいとの方針を示しました。この点について、挽氏は前向きな意欲を示しており、賛成の立場(スタンススコア0.80)です。田中淳子氏は、中長期的影響や全体を見る視点の重要性を述べており、賛成寄りの立場(スタンススコア0.65)ですが、検査そのものへの言及は間接的なものにとどまっています。提示された材料の範囲では、具体的な検査手法や実施時期、決定事項に関する言及はなく、結論や決定は示されていません。
新型コロナ対策事業の不適切受給と、その検証のあり方が議論されました。中司委員は、2023年度決算検査報告においてコロナ対策事業の不適切受給が648億円余と指摘されたことに言及しました。田中健委員は、コロナ対策等で不適切な支出や資料の不存在が次々と判明している状況を挙げ、改善に向けた事後検証が重要であると指摘しました。挽氏は、コロナ関連の検査を振り返る一枚紙が作成されたことを述べ、これを評価していると発言しました。なお、発言者の賛否を示すスタンスデータは提示されていないため、各発言者の立場を賛成・反対・中立に分類することはできません。また、本テーマに関して、結論や決定事項として示された内容はありません。
日本の経済財政政策と財政出動をめぐり、山川委員が積極財政への見解を質しました。これに対し田中淳子氏は、財政政策は立法政策に関わる事柄であるとして、個人の見解を述べることは控えると答えました。山川委員は同じ趣旨の質問を重ねて行いましたが、挽文子氏も財政に関することについては見解の表明を控えると答えました。両氏とも財政出動への賛否を示さず、スタンスデータ上の立場はいずれも中立(スコア0.50)で、立場は不明とされています。本テーマでは、積極財政の是非について具体的な論点や根拠が示された発言は確認されず、結論や決定事項も提示された材料には含まれていません。
森友学園問題をめぐり、赤木氏遺族による文書開示訴訟の判決に触れて、塩川委員が会計検査院の独立性についての認識を質しました。これに対し田中淳子氏は、経緯を踏まえて再発防止策の実効性を確認するとともに、独立した職責を果たすよう努力すると答えました。賛否の立場は明確ではありません。挽文子氏は、決裁文書の真正性を検証できなかったことを遺憾と述べ、説明責任を果たす姿勢を示しました。対応として、全職員への通知や研修を実施したと説明しています。提示された範囲では、結論や決定事項として明示されたものはありません。
決裁文書の改ざんを見抜けなかったことについて会計検査院に対し厳しい御批判をいただいたことは、私も十分承知いたしており、平成二十九年の報告の作成に当たって決裁文書の真正性について適切な検証がなされなかったことについては、誠に遺憾であります。
仮に検査官に任ぜられたとするならば、こうした経緯を踏まえて、再発防止策がきちんとなされているか、既に当時から会計検査院の中では再発防止の様々な取組が行われております、それがうまくワークしているのかということを確認した上で、内閣から独立した地位を有する会計検査機関として、その職責を十分に果たすことができるよう努力してまいりたいというふうに考えております。
検査官の任命同意に関し、内閣が田中淳子氏を新任、挽文子氏を再任とする内示を行い、委員会が両候補から所信を聴取しました。井野委員は、田中氏に行政経験がなく、広報への期待が任命の理由であると指摘しました。挽氏は、令和五年の就任後に三件の随時報告等を行った実績を述べ、今後は国会との連携を図る方針を示しました。なお、発言者の賛否を示すスタンスデータは提示されておらず、各発言者の賛成・反対・中立の立場や、採決結果などの決定事項は、提示された材料からは確認できません。
特別会計の積立額と繰入れ・取崩しルールの検証について議論されました。井坂委員は、外国為替資金特別会計(外為特会)等について、必要とされる積立額と資産総額との差額がどの程度あるのか、またそのルール自体が妥当であるかを検証するよう求めました。これに対し、挽文子氏は、定められたルールに沿って運用されているかを確認することに加え、ルール自体に不合理な点がないかにも着眼して検査を行うと答えました。挽氏のスタンスは賛否スコア0.70で、検証に積極的な立場とされています。その根拠は、ルール遵守の確認にとどまらず、ルール自体の不合理も検査対象とする意向を示した点にあります。提示された材料の範囲では、具体的な差額の数値や、結論・決定事項は示されていません。
会計検査院としましては、国会での御議論、社会経済の動向等を踏まえて、多角的な観点から、定められたルールに沿って繰入れや取崩しなどがなされているかのほか、ルールそのものについて不合理な点がないかなどにも着眼し、適切に検査をしていく必要があると思います。
社会的インパクト測定と独立財政機関的役割をめぐり、井坂委員が質疑を行いました。井坂委員は、社会的インパクト測定の妥当性の検証を検査院の守備範囲に含めるよう求めました。これに対し挽文子氏は、検査院が見る有効性の観点には社会的インパクトも含まれ得ると答えました。続いて井坂委員は、検査院に独立財政機関的な役割を求めましたが、挽氏はこの点を立法政策の問題であるとして、見解を述べることを控えました。挽氏のスタンスは賛否の中間(スコア0.50)で、社会的インパクトについては有効性に含まれ得るとの認識を示す一方、独立財政機関については見解を差し控えたことが根拠とされています。本テーマでは、検査院の守備範囲に関する考え方が示されたものの、独立財政機関的役割については結論や決定事項は示されていません。
有効性の観点の中に御指摘のような観点も含まれているのではないかと考えております。
租税特別措置(租特)の効果検証について、井坂委員は、研究開発税制等の租税特別措置のインセンティブ効果を重点的に検証するよう求めました。これに対し、挽文子氏は、令和七年一月に教育訓練費の上乗せ税額控除の適用状況等を報告済みであると答えました。また、同検査において、経産省が政策立案に使った論文を精査したと述べました。挽氏は租特を重点的に厳正検査する姿勢を示しており、検証に前向きな立場(賛否スコア0.70)です。なお、提示された材料には、本テーマに関する結論や決定事項は含まれていません。
今後も引き続き、重要であると思われる課題につきまして積極的に、厳正に検査を実施するように事務総局を指揮監督してまいりたいと考えております。
緊急輸送道路の橋梁耐震補強をめぐり、橋脚の予防工事の進め方が議論されました。挽文子氏は、上下線を同時に施工する点を問題視し、工事の優先順位付けが行われていないことを指摘しました。同氏は予防保全と補修にはそれぞれ緊急性があるとの認識を示しており、スタンスデータ上は賛成寄り(スコア0.70)で、対策推進の立場とされています。提示された材料には、他の発言者の見解や、結論・決定事項に関する記載は含まれていません。
そうすると、緊急にやはり予防保全していかなきゃいけないわけで、補修していかなきゃいけないわけで、そのときに優先順位を考えて、残念ながらいなかったんですね。
防衛費の増大とFMS(有償軍事援助)調達の検査について議論されました。塩川委員は、防衛費が増大するなかで執行の全体像が把握しづらいと指摘し、田中淳子氏に検査の方針を質しました。田中氏は、防衛費は既に様々な観点で検査しており、今後もしっかり行うと答え、防衛費の増大そのものへの賛否は示さず中立の立場でした。挽文子氏は、令和五年度の報告で後年度負担の増加や支払期間の長期化を報告したと答えました。検査機関の立場から防衛予算の適正執行の検査継続を重視しており、増大への賛否は明らかにされていません。さらに塩川委員はFMSの手数料等を問題視しましたが、挽氏は現在検査中であることを理由に発言を控えました。結論や決定事項は示されていません。
いずれのテーマでも、結論や決定事項は示されていません。両候補者は、検査の実効性や透明性、国民への分かりやすい情報発信に取り組む考えを述べ、財政政策など立法政策に関わる事項については見解の表明を控えました。
上記テーマに分類されなかった質疑応答です。
この要約はAI(自然言語処理モデル)を用いて生成しています。 要約の精度向上に努めていますが、解釈の違いや誤りが含まれる可能性があります。
必ず元の議事録本文もご確認ください。