テーマの概要
日本産米の2030年35.3万トン輸出目標達成に向けた産地育成と競争力確保が議論されています。
本テーマは、日本産米の海外輸出拡大と、それを担う輸出産地の育成・強化を巡る論点です。政府は2030年に現在の約8倍となる35.3万トンの輸出目標を基本計画に明記し、農業構造転換集中対策の一環として輸出産地の育成を重要施策と位置付けています。具体的には、輸出産地を259まで拡大する目標のもと、現地系商流への売り込み強化、輸出施設の整備、海外が求める規制・品質・ロットへの対応などを進めるとしています。政府・与党側は輸出拡大が国内価格の安定や食料安全保障のバッファー確保にも寄与するとして積極的な推進姿勢を示しており、JAグループや民間事業者との連携、政務三役による海外現地交渉なども取り組みとして挙げられています。一方、一部には国内需要が満たされていない現状での輸出拡大優先に疑問を呈する意見もあり、国内の安定供給を優先すべきとの立場も見られます。また、輸出拡大と米粉利用推進よりも国内主食用需要喚起が優先度高いとの指摘もあります。輸出に特化した品種・品質での生産体制づくり、認証レストラン制度など新たな施策提案も議論されており、輸出競争力の確保に向けた多角的な方策が検討されています。
