テーマの概要
政府備蓄米の水準回復と枠外輸入米増加への対応策が議論されています。
本テーマは、食料安全保障の観点から政府備蓄米の水準回復をどのように進めるか、また枠外輸入米の増加が国内需給に与える影響にどう対応するかを巡る議論です。令和6年産米の需給逼迫を背景に、政府は主食用として約59万トンの備蓄米を市場へ売り渡しましたが、これにより備蓄水準が大幅に低下しました。現在の備蓄量は約32万トンとされており、本来の目標水準である100万トンを大きく下回っていることから、早期回復を求める声が与野党を問わず多く上がっています。政府は令和8年産米について21万トンの買入れ入札を実施済みとしており、売り渡し分の買戻しについても需給状況を見定めた上で総合的に判断するとしています。備蓄の管理体制については、政府が主体的に保有・管理すべきという意見の一方、機動性の観点から民間備蓄制度を並行して整備すべきとの提案もなされています。また、低価格帯の需要を背景に枠外輸入米が増加している状況を問題視する意見もあり、国産米の供給条件整備や流通の透明化、需要に応じた生産推進といった施策の早期実施を求める発言も見られます。防災・安全保障の文脈からも備蓄強化の必要性が強調されており、南海トラフ地震等への備えとして備蓄量を正常値に戻すことが国家安全保障の一端であるとの主張もあります。
