テーマの概要
米のコスト指標整備により生産者と消費者双方が納得できる適正価格形成を目指す議論です。
米穀コスト指標による適正価格形成は、食料システム法に基づき、米の生産から販売に至る各流通段階のコストを明確化し、生産者・流通業者・消費者の三者が納得できる適正価格の実現を目指す取り組みです。従来、米価形成において客観的なコスト根拠が乏しかった中、コスト指標を整備することで、コスト割れによる供給を抑制しつつ、生産者の再生産・再投資を可能にする価格水準の確保が期待されています。一方で、中山間地と大規模農家ではコスト差が大きく、単一の指標設定が難しいという課題も指摘されています。消費者の理解醸成と価格の見える化を進めながら、コスト指標を実効性のあるツールとして機能させるため、農林水産省が準備会合を設置して取り組みを進めています。議論の焦点は、コスト指標を単なる参考指標にとどめるか、米価の下限形成に活用するかという点にも及んでおり、政策的活用の範囲と方法が問われています。
