テーマの概要
新規就農支援の年齢要件引き上げと支援金額拡充を巡る論点です。
本テーマは、農業分野における新規就農支援制度の拡充、特に支援対象となる年齢要件の見直しを巡る議論です。現行制度では新規就農支援の主な対象が四十九歳以下に限られており、五十歳以上の新規就農希望者は十分な支援を受けられない状況にあります。議会では、年齢上限を五十九歳・六十五歳へと段階的に引き上げるべきとの主張や、五十代・六十代の新規就農者への支援を前向きに検討するよう求める要望が相次いでいます。また、就農準備資金等の支援金額が制度創設当初の平成二十四年から据え置かれており、現状に合わせた引き上げを求める声も上がっています。一方、農林水産省側は令和七年度補正予算において五十歳以上・六十五歳未満を対象とした機械導入補助事業を新設するなど一定の対応を示しながらも、年齢上限の大幅引き上げには慎重な姿勢を維持しています。背景には人口減少に伴う農業者の減少という構造的課題があり、持続的な食料供給を確保するための強い生産基盤の構築が急務とされています。新規就農者の営農地と居住地が異なる場合の申請窓口の在り方など、制度運用上の課題も指摘されています。
