テーマの概要
老朽化インフラの予防保全型メンテナンスへの転換と財源確保が議論されています。
都市インフラの老朽化対策と予防保全は、高度経済成長期に整備された道路・橋梁・下水道・水道等のインフラが一斉に老朽化を迎えつつある中で、いかに効率的・計画的に維持管理・更新を行うかを巡る議論です。笹子トンネル天井板崩落事故や埼玉県八潮市の下水道管陥没事故といった重大事案を契機として、従来の「事後対応型」から「予防保全型」メンテナンスへの転換が政策的な方向性として示されています。予防保全型メンテナンスとは、定期的な点検と適切な管理・更新を通じ、施設に不具合が生じる前に予防的な修繕等を実施するアプローチであり、中長期的なトータルコストの縮減や予算の平準化につながるとされています。また、AIやドローン等の新技術を活用した点検・診断手法の高度化、群マネジメント(群マネ)による広域的・効率的なインフラ管理体制の整備、技術系職員が不足する地方自治体への支援強化も重要な論点となっています。更新需要が2030年代に集中することが見込まれる中、長期的・安定的な財源の確保と国土強靱化実施中期計画に基づく予算措置の在り方についても活発な質疑が行われています。
