テーマの概要
令和八年度中の防災庁設置と政府全体の司令塔機能の実効性が議論されています。
防災庁の設置と司令塔機能とは、日本の防災体制を抜本的に強化するため、内閣府防災を発展的に改組して新たに「防災庁」を設置し、平時の事前防災から発災時の対応、復旧・復興までを一貫して担う政府全体の司令塔機能を持たせるという国会での議論です。政府は令和八年度中の設置を目指し、防災庁設置法案を国会に提出するとともに、必要な予算・機構・定員を令和八年度予算案に盛り込みました。防災庁には、関係府省庁に対する尊重義務付きの勧告権が付与され、縦割り行政の弊害を克服して政府一体での防災推進を可能にする体制が検討されています。議論では、防災庁設置そのものへの支持は与野党を超えて広く共有されている一方、組織の規模・予算・人員のさらなる拡充、省庁横断的な権限の実効性、市町村主体の現行の災害対策基本法との整合性、民間・NPOとの連携の制度化、地方組織や防災大学校の設置、女性人材の登用など、設置後の実効性や組織のあり方をめぐって多様な論点が提起されています。
