衆議院総務委員会において、NHKのインターネット配信必須業務化を踏まえた放送制度の将来像、海外コンテンツ販売による収入多様化、および教育放送の充実と中立性確保について審議が行われました。
NHKインターネット配信の必須業務化を公共メディアとしての大きな転換点と位置づけつつ、受信料外収入確保の観点から海外コンテンツ展開の強化が求められました。放送制度全般については、欧米の動向への対応の遅れを指摘する批判的意見がある一方、総務省の有識者会議での継続的な検討推進が確認され、教育放送については高い利用率を維持しながら中立性確保のための第三者チェック機能の整備が課題として提起されました。
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全3テーマ ・ 紐づく質疑68件
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AI要約NHKの海外コンテンツ販売収入が2024年度に9億円(事業収入全体の0.1%)にとどまっている現状を踏まえ、受信料以外の収入源確保の観点から海外展開強化の議論が行われました。青木委員は海外コンテンツ販売を「生命線」と表現し積極推進を強く求め、井上参考人(NHK会長)は「グローバルな視点での番組展開に攻めの姿勢で臨みたい」と表明し、2025年度に連続テレビ小説や大河ドラマを中心にグローバルプラットフォームへの展開を強化したと説明しました。山名参考人は日本コンテンツへの海外需要の高まりを「絶好の機会」と評価しつつ、海外ニーズ把握やコンテンツ差別化が課題と指摘し、海外放送局・配信事業者との共同制作・協業や、NHKオンデマンドの国内外配信事業者への幅広い展開を推進する方針を示しました。また、うるま委員は質の高いコンテンツの海外提供による受信料外収入確保の意義を指摘しました。過去コンテンツ配信拡大については、出演者・脚本家等の許諾取得や権利処理コストが課題として挙げられました。
放送制度の検討
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海外にコンテンツを拡大することは、公共放送の精神を損なうことではなくて、むしろその価値を未来へつなぐための生命線になり得ると考えます。
こうしたコンテンツの海外展開によって副次収入の増収につなげていくことができれば、視聴者の負担増を抑えることができるということにつながると考えております。
NHKは質の高いコンテンツを多く持っており、こうしたコンテンツを海外などに提供することにより受信料以外の収入を確保することもできると考えますが、NHKとしての取組についてお伺いいたします。
今後も、国内外の配信事業者に幅広く展開することによって、NHKが培ってきた映像資産の価値を最大限活用したいというふうに考えております。
次回のWBCをNHKで放送できるようにする意気込みはあるか
WBC放送継続へのより踏み込んだ意気込みを示せるか
出捐四百四十一億円は過大ではなかったか
直近の事業収入総額と海外コンテンツ販売収入の割合
海外販売の追い風がある中でなぜ大きく踏み出せていないのか
海外コンテンツ販売の今後の展望
映像アーカイブの公開・活用の現状と今後の方針
アーカイブ再利用等による国内放送費のコスト構造転換の具体策
アーカイブスの国民への還元に向けた今後の展開
自治体・教育機関向けのオープンデータ化や利用規約緩和の可否
八俣送信所の送信機等の増設の必要性についての見解
公共メディアとして果たすべき役割の考え方
コンテンツの海外提供による受信料以外の収入確保の取組
2024年放送法改正によるNHKインターネット配信の必須業務化(2025年10月1日施行)を大きな転換点として、放送制度全般の将来像に関する多角的な議論が展開されました。井上参考人および山名参考人は必須業務化により公共放送の使命をネットでも果たす制度的基盤が整ったと肯定的に評価し、神田委員も民業圧迫等の反対意見に触れつつ公共放送使命達成に必要と評価しました。一方、田嶋委員は配信ビジネスへの対応が「後手後手に回っている」と批判し、欧米の動向へのタイムリーな対応の必要性を訴えました。神谷委員は受信料収入が厳しくなる今のうちに早急に変革の方向性を検討すべきと主張しました。武藤委員はEUや英国における社会的重要イベントへのアクセス確保制度(EU・AVMSD第14条等)を紹介し、日本に同様の枠組みが存在しないと指摘した上で制度的手当てを総務省に求め、豊嶋政府参考人は放送法との整合性等の課題を挙げつつまず諸外国の制度と効果を把握すると述べました。平林委員は放送とインターネットの規律の違いを解説し、配信時の著作権「蓋かぶせ」問題の解消を求めました。放送法第4条の政治的公平の解釈については、豊嶋政府参考人が「番組全体で判断する」との解釈が一貫して維持されていると答弁し、井上会長は不偏不党・公平公正・自主自律の姿勢は変わらないと述べました。林大臣は有識者会議でのユニバーサルアクセスを含む放送制度の将来像の議論を継続的に進めると表明しました。
NHKが、テレビ、ラジオの放送に加えて、人々の情報取得の主要な経路となりましたインターネットにおきましても公共メディアとしての責務を果たすことになったという、大きな転換点というふうに受け止めております。
インターネット配信がNHKの必須業務となったことは、インターネットにおきましても公共メディアとしての責務を果たすことになったという大きな転換点であると受け止めておりまして、NHKとしては、より多くの方に御利用いただけるようサービスを発展させていきたいと考えております。
しかしながら、こういった、できる限りというベストエフォートよりも、やはり制度をもって手当てしていくことが、私自身、近道で確実であるとも考えております。
放送法の規定ということの御答弁がありましたけれども、その必要性に応じて、法制度を今後適宜見直してアップデートをしていくこと、それこそが私たち立法府の責務でないかと考えております。
継続的に放送制度の将来像について今までも議論してきましたし、これからも議論していこうと思っております。
やはりインターネットの配信というところを放送業務と融合させていかなければ今後の公共放送の使命は達成できないのではないかという議論もした記憶がございます。
今の体力のあるうちにやはり変革していく必要があるんじゃないかというふうに思います。
常日頃から、今日全体に通じるんですが、こういう放送の厳しい状況というのは、私が総務委員会にいた二十年前もいろいろ議論があったので、この二十年間で何をやっていたのかなという感じも少しするんですね。
我が国においてこうした制度を導入するに当たっては、放送番組の編集の自由を基本としております放送法の枠組みとの整合性、あるいは、スポーツ団体のビジネスの制約など、検討すべき課題が存在するものというふうに考えております。
こうした状況を改善していくために今後どんな対応が必要と考えておられるのか、総務省の見解を伺います。
WBCがNHKで放送されないのは今年限りの事象か
来年以降も放送権獲得はお金の戦いになるのか、NHKに勝算はあるか
論点不一致ユニバーサルアクセス権に関する議論は総務省で始まっているか
リアルタイム放送より配信の方が付加価値が高いという見方について大臣はどう見ているか
地上波のチャンネル数は今後も維持していく方針か
民放との難視聴解消協議はあくまで応じる義務であり、協力しない結論もあり得るか
財団に出捐する四百億円は具体的にどのような比率・方法で中継局整備に使われるのか
助成対象外の残り五分の三は誰が負担するのか
中継局はNHKと民放が物理的に共同で利用する形もあり得るのか
一つの中継局を物理的に民放とNHKが共有し、五分の三を双方で分担する形はあるのか
財団の助成対象は民放とNHKが共同利用する中継局のみか
民放が単独所有する中継局には財団助成は出ないという理解でよいか、また現在から共同利用しているのか
NHK・消防・ドクターヘリそれぞれの保有機数
NHK・民放・消防・ドクターヘリのヘリコプター統合・共有化を検証すべきではないか
二〇二五年度決算の見通しはどうか
新たな営業アプローチ(訪問によらない営業)は成果を上げているか
これまでの営業改革は成果を上げているといえるか
徴収率七七%は上昇しているのか現状維持なのか
論点不一致決算を待たずに、現時点での受信料支払い率の実態を示せるか
徴収率を七七%から一〇〇%に近づけるための今後の施策は何か
受信料改定や副次収入拡大など収入拡大策はすでに検討されているか
物価上昇はNHKの経営に影響を与えているか
賃金上昇局面にもかかわらず給与費が十七億円削減となっている理由は何か
緊縮予算下で現場に無理な負担がかからないか
インターネットサービス分野の専門人材の育成・登用の状況
放送の未来についてどう考えるか
想定外の物価高騰要素がある中で二〇二七年度の収支均衡は可能か
新たな営業アプローチの効果は表れているか
共同利用会社への出資規模が三分の一に縮小した経緯
メディア産業への百億円拠出の詳細な内容
蓋かぶせ問題の改善に向けた今後の対応
NHK ONEの登録数と目標値に対する評価
配信のみ利用を希望する層の割合など利用者の内訳
登録の複雑さの認識と、簡素化・分かりやすさへの今後の対応
災害時の登録なし特例措置や防災アプリ連携の具体策
偏向報道排除のための具体的ガイドラインとその実効性の担保
外部制作会社への委託割合
外部制作会社への支払い金額及び予算に占める割合
外部委託制作における外国勢力の影響工作を防ぐチェック体制
NHKの自主的取組に委ねることの妥当性、メディア影響工作への政府の認識と国家としての防衛策
メディア環境が激変する時代に公共放送が果たすべき役割
スポーツ放送権高騰による情報格差拡大リスクへのNHKの受け止め
イギリスやEUのような社会的重要イベントへのアクセス確保の制度的枠組みの検討状況
現在の選挙報道運用が健全な民主主義の発達への貢献という使命に合致しているか
民放にも広げるような新たな選挙報道の在り方をどう果たしていくか
大規模言語モデルの具体的な活用業務・番組制作報道プロセスでの位置づけ
AI技術導入による記者・職員の働き方への変化の想定
二〇二七年度収支均衡達成への具体的な道筋
営業活動の費用対効果の検証方法と今後の効率化
管理職比率の高さについての認識と適正化の方針
調達の透明性向上への取組
子会社の利益剰余金の適正還元・保有資産効率性の検証への今後の取組
国際放送事案を受けたNHKグループ全体のガバナンス強化の現状の取組
責任感を組織のDNAとして根づかせる方策
地方発コンテンツ強化への取組方針
配信のみ利用者への費用負担の妥当性と理解促進の考え方
来年度予算編成に込めた思いと収支均衡、番組提供の方針
テヘラン支局長の拘束の事実確認と経緯・現状
海外取材における安全管理・研修強化の必要性についての意見表明
令和8年度に受信料収入がプラスに転じる理由
民事手続強化の必要性
民事手続強化の対象が世帯のみか事業所も含むか
民事手続強化による業績・収入への影響
公平負担徹底に向けた今後の取組と目標
去年の不祥事の件数と公表基準
不祥事・ハラスメントに伴う異動の転勤費用を受信料で賄うことの妥当性
外部事業者との適正な取引への取組と進捗状況
情報棟でこれまでの放送と何が大きく変わるのか
AIはどこで作られたものを使用するのか、誤変換への対策
局舎・放送設備の災害対策とフェイク情報対策の予算への反映
NHKと民放のヘリ映像共同使用の協力体制の進捗状況
鳥の目プロジェクトへのNHK・民放への参加呼びかけの有無
サーバー容量減少による緊急報道への影響と対応
情報棟からの4K、8K放送の割合
3D・VRコンテンツの現在の制作状況と出し口
共同利用会社の年間事業収入の見通し
出資金二百億円の回収目途
基金による整備経費助成の現時点での計画
六百億円支出による将来負担軽減の見通し
ブロードバンド等代替の新たな伝送技術の具体的な活用計画
百億円をメディア産業貢献に還元目的積立金から出す理由
百億円を積立金に残す判断はなかったか、その検討状況
送信所保守費の増加の具体的な使途
八俣送信所の送信機の具体的な整備計画
番組全体で判断するという歴代解釈が今も維持されているか
政府統一見解後にNHK内で番組編集上の変化が生じたか
首都圏大規模災害時のBCP、バックアップ体制の詳細
井上新会長の今後の抱負
井上新会長への期待
情報空間の参照点・多元性確保のための八年度予算での具体的取組
令和九年度の収支均衡は達成できそうか
次期中期経営計画の大きな方向性と注力点
支払い率向上のための新たな営業アプローチや未収対策
配信サービス必須業務化後のネットサービス強化の方向性
稲葉前会長の三年間の評価
内部昇格で会長になったことについての考え
インターネット配信必須業務化の意義と今後の取組の方向性
国際放送関連予算の減額理由
国際放送の使命をどう達成しようとしているか
新会長を担っていく意気込み
NHK・フォー・スクールの現状と中立性確保に関する議論が行われました。山名参考人は、同サービスで約2,500本の番組と約5,500本の動画クリップを配信しており、小学校での利用率が94%に達していると説明し、学習指導要領改訂に向けた中央教育審議会の議論を踏まえてサービスのさらなる拡充に努めると表明しました。また、教育放送企画検討会議や全国放送教育研究会連盟を通じた外部有識者・教師からの意見収集と、学習指導要領・教科書への準拠検証を行っていると説明しました。青木委員は、歴史認識・家族観・ジェンダー等の多様な見解が存在するテーマにおける中立性担保のための第三者チェック機能の必要性を主張しました。武藤委員は、NHKが教育や文化に大きな役割を果たしてきた公益的存在であると肯定的に評価しました。
アイデンティティーの形成途上にある児童生徒が触れるコンテンツであるからこそ、特定の思想的な偏向が生じないように、客観性を維持するための具体的な評価基準、第三者によるチェック機能が必要だと思いますが、これについてお聞かせください。
NHKとしましては、学習指導要領の改訂に向けて中央教育審議会で行われている議論、こういったことなども踏まえまして、今後、学校や家庭でより一層利用していただけるよう、サービスの更なる拡充に努めてまいります。
このように、NHKは、多くの家庭の日常に自然に入り込み、教育や文化に大きな役割を果たしてきた存在であるというふうに感じております。
調査研究費の減額でよいのか
NHK・フォー・スクールの教育機関での利活用実態と今後の役割
多様な見解があるテーマでの中立性担保の制作・検証プロセス
客観性維持のための評価基準・第三者チェック機能の有無
保護者・教員からの懸念を伝える窓口の有無
自動字幕・解説放送・手話CGの新技術の実用化進捗
深夜・休日・地方局発の緊急報道における自動字幕・手話CGの強靱化とバックアップ体制の要望
大河ドラマの採用基準とローテーションの有無
立花宗茂を大河ドラマの題材とすることへの検討
NHKインターネット配信の必須業務化を公共メディアとしての大きな転換点と位置づけつつ、受信料外収入確保の観点から海外コンテンツ展開の強化が求められました。放送制度全般については、欧米の動向への対応の遅れを指摘する批判的意見がある一方、総務省の有識者会議での継続的な検討推進が確認され、教育放送については高い利用率を維持しながら中立性確保のための第三者チェック機能の整備が課題として提起されました。
上記テーマに分類されなかった質疑応答です。
職員逮捕事案への受け止めと再発防止策
同一職場での二度の過労死発生についての会長の受け止め
過去事案の経緯についての第三者視点での調査・検証と結果公表の考え
職員への支援制度の内容と現場での利用しやすさ・運用状況
この要約はAI(自然言語処理モデル)を用いて生成しています。 要約の精度向上に努めていますが、解釈の違いや誤りが含まれる可能性があります。
必ず元の議事録本文もご確認ください。
○林国務大臣 日本放送協会の令和八年度の収支予算、事業計画及び資金計画につきまして、その提案理由及び内容の概要の御説明を申し上げます。 この収支予算、事業計画及び資金計画は、放送法第七十条第二項の規定に基づき、総務大臣の意見を付すとともに、中期経営計画を添えて国会に提出するものであります。 まず、収支予算について、その概要の御説明を申し上げます。 事業収支につきましては、事業収入が六千...
