衆議院総務委員会において、NHKの令和2〜5年度財務諸表等4年分の決算が一括して審議され、財務健全化・経営効率化、インターネット配信の必須業務化、受信料制度改革、偽誤情報対策、海外展開など多岐にわたるテーマについて与野党から質疑が行われました。
本会議での議論の要点をAIが要約したものです。
令和二〜五年度のNHK決算を通じ、収支予算の精度向上が主要論点となりました。大空幸星委員(賛成寄り)は「毎年同じような指摘になってしまっている」と収支乖離の改善を強く求め、向山好一委員(賛成寄り)も「民間企業やったら株主訴訟の対象になるぐらい」とより詳細な改善策を要求しました。庄子賢一委員(賛成寄り)は随意契約比率が件数で89.7%、金額で96.3%に達していると指摘し、「競争性のある取引ではない」との会計検査院指摘を踏まえコスト削減の実効的な取組を求めました。林芳正総務大臣(賛成寄り)は随意契約比率引き下げをNHKに求め、精緻な収支予算編成を要請しました。NHK会長の稲葉延雄参考人(賛成寄り)は千三百億円規模の支出削減と構造改革推進を明言しつつ、2027年度の収支均衡実現に向けた取組を説明しました。
千三百億円にも上る支出削減を行う必要があるわけですけれども、その中で、構造改革を進める一方で、経営資源を最適配分する、そういう方針の下で、コンテンツの質と量は維持するという形で事業運営に取り組んできてございます。
うがった見方をすると、受信料を高めに設定するために相当厳しめに予算化したのではないかというような誤解も与えかねないような今状況になっているというふうに思うんですが、まず、やはり、より精緻な収支の編成を求められていながら応えていないことに対して、総務大臣としては、どのような指導をされる、あるいは、今どんなお気持ちを持っているのかということを伺いたいと思います。
件数で申し上げれば八九・七%に達しています。金額では実に九六・三%になります。かなり以前から会計検査院の指摘を受けていますが、この検査院の指摘をまるで無視するかのような高止まりが続いていると言わざるを得ません。
受信料の公平負担というのは、受信料制度そのものへの深い御理解があって成り立つものだというふうに思っておりまして、毎年毎年収支予算の精度向上が求められているという状況の中で受信料の支払いを、強化をしていくというのは、これはなかなか理解が広がらないんじゃないかというような気もいたします。
NHKにおいては、今委員からも御指摘がありましたが、国民・視聴者の受信料によって支えられているということも踏まえまして、随意契約比率に関しても丁寧に説明いただくとともに、随意契約比率が高止まりしている現状を踏まえて、改めて、実効性のある取組、これをお願いしたい、そういうふうに考えております。
NHK財務健全化と経営効率化
向山好一委員(中立)は、会計検査院の指摘を踏まえ、NHKの子会社剰余金が2023年度末で千三十億円に達していることを問題視しました。「一千百億円の外部発注が放送制作費の三分の一程度」とし、身内への随意契約が多く「本当に価格競争力のある下でやっているのか」と外部発注過多への懸念を示しました。NHK側は三大関連会社への2024年度支払い額を開示し、調達改革プロジェクトによる改善を進めていると説明しましたが、委員は「まだ相当余白がある」として継続的な改善を求めました。
NHKの子会社の剰余金は二〇二三年度末で千三十億円、そういう指摘をされておりまして、それが全て配当に回るというか、内部留保をするんじゃないかという問題じゃないにしても、これは結構やはり大きな額だなというふうに思わざるを得ないんですけれども、その一つの、やはりNHKの構造的な問題かもしれませんが、子会社に、本体でやるべきことまで含めて外部発注し過ぎているんじゃないかというような懸念もあるんですが、NHKさんに、大手三社で結構ですから、二〇二四年にどのぐらいの額の外部委託、発注があったのか、金額でお答えいただきたいと思います。
2024年放送法改正によりNHKのインターネット配信が必須業務化され、10月にNHK ONEが開始したことをめぐり活発な議論が行われました。奥野総一郎委員(賛成寄り)はNHKプラスとオンデマンドのプラットフォーム統合を求め、「最終的にプラットフォームを一緒にしちゃえばいい」とコンテンツ活用拡大を推進しました。稲葉会長(賛成寄り)は必須業務化によりネット配信を強化し「放送でもネットでも命と暮らしを守る報道を深化させる」と明言しました。一方、辰巳孝太郎委員(反対寄り)は、必須業務化によって理解増進情報が廃止され「性暴力を考える」などのコンテンツが閲覧不能となったことを指摘し、「NHKのジャーナリズムそのものが問われている」と批判しました。稲葉会長は再構築の経緯を説明しましたが、閉鎖されたコンテンツの復活については否定的な姿勢を示しました。
改正放送法の施行に伴って、今年十月から、インターネットを通じた番組や番組関連情報の配信がNHKの必須業務というふうになりまして、あわせて、テレビを設置した方だけではなくて、NHKの配信の受信を開始した方にも受信料の御負担をいただくということが規定されました。
最終的にプラットフォームを一緒にして、同じプラットフォームから見られるようにすればいいじゃないかと思うんですが、できていない。
我が党は、法改正によってネットコンテンツの縮小が起こり、設けられる競争評価委員会においては、民業圧迫と大臣が判断をすれば是正勧告や命令までできるなど、外からの介入が可能になるということなどの問題点を指摘して、反対をしました。
選挙期間中を含むSNS上の偽・誤情報への対策が複数委員から取り上げられました。大空幸星委員(賛成寄り)はNHK内部のファクトチェック体制整備の重要性を指摘し「NHK自身の信頼の醸成が不可欠」と主張しました。NHK山名啓雄参考人(賛成寄り)は「ソーシャルリスニングチームが24時間体制でインターネット上の投稿を確認している」とし、2025年には地域放送局にもファクトチェック担当者を指名したと説明しました。庄子賢一委員(賛成寄り)は宮城県知事選挙でのデマ拡散を問題視し、テキスト情報提供による対策を評価しつつ改善を求めました。林大臣(賛成寄り)は情プラ法の運用とともに「選挙の場合は期間が短い」として選挙期間中の対応強化の必要性を認識しました。山花郁夫委員(賛成寄り)は放送法の訂正請求制度をSNSの偽誤情報対策に応用する法制度検討を総務省に求めました。
お聞きをしたいのは、マスメディア、NHKがどうやってSNSを含めてファクトチェックをするかではなくて、NHK内部でどういったファクトチェックの体制が整っているのか。
NHKでは、報道局の中に専門チーム、ソーシャルリスニングチームというふうに呼んでおりますけれども、こちらがインターネット上の投稿といったものを二十四時間体制で確認しているほか、二〇二五年には新たに、地域放送局にもファクトチェックの担当者を指名して、本部と連携して対応する体制を整備しております。
私の地元宮城県の知事選挙が十月にございました。この際に、デマや誤情報、これがネット、SNS上で拡散をし、候補者はもとより多くの県民に、混乱や不信感、あるいは断絶といったものまで生んでしまったわけであります。
選挙の場合は、我々衆議院ですと十日、知事さんでも十七日ということで、期間が短い、こういうことで、いろいろ対処が終わったら、そのときにはもう選挙は終わっていた、こういうことがあるわけでございますので、情報流通プラットフォーム対処法に加えてどういうことができるのかというのはしっかり考えていかなければいけないと思っております。
つまり、電波と違って、SNSなんかは自分で選択しているから違うのよと言われるけれども、アルゴリズムなんかによって、実質的には自分の選択じゃない情報がどんどん入ってくる状態であるというふうに考えると、一定のカテゴリーのものについては、削除させるとかそういう強烈なものじゃなくて、訂正請求というのをさせるという方がより制限的でない方法ですから、そういうことを考える法制度に道を開けるのではないかというふうに考えておりまして、是非、こういったことを総務省において検討していただきたいと思います。
受信料制度の在り方をめぐり多岐にわたる議論が行われました。高井崇志委員(賛成寄り)は「義務化すると受信料は下がるはず」と受信料義務化を提案し、杉本和巳委員(賛成寄り)も「値下げを条件とした義務化を超党派で考えるべき」と同調しました。稲葉会長(賛成寄り)は「現在の受信料制度は公共放送にふさわしい仕組み」と明言し制度維持を支持しました。道下大樹委員(中立)は岐阜県の公用車カーナビ受信料問題を取り上げ、放送法解釈の見直しや受信規約改正をNHKおよび総務省に求めました。支払い率については2024年度末で77.3%と前年より低下し、未収は174万件に上ることが示されました。
やはり受信料、これは値下げを条件に義務化するというのは、我々与野党を超えて考えることができるんではないかなと高井さんの御提案を聞きながらつくづく感じましたので、冒頭申し上げさせていただきたいと思います。
基本的には、やはり視聴者に、NHKならではの放送サービスを通じて公共的価値に共感していただく、納得して受信料をお支払いいただくということがやはり重要なことではないかというふうに思いまして、引き続き、受信料制度の意義あるいは公共放送の役割を丁寧に説明する、そういうことで公平負担の徹底に努めてまいりたいというふうに思っております。
私は、義務化というと皆さんもええっと思うかもしれないけれども、絶対受信料は下がるはずなんですよ。まず、徴収するコストがかからなくなりますし、それから、今未納の方も払うわけですから、必ず受信料は下がるという意味で。
総務省は、放送法も所管していますし、地方自治行政も所管している。こうした中で、やはりこれは何らか改善しなきゃいけないと思います。
NHKコンテンツの海外展開と収益化が複数の委員から提起されました。大空幸星委員(賛成寄り)はコンテンツ産業の海外市場拡大を「日本経済復活の切り札」と位置づけ、NHKの主体的役割を求めました。奥野総一郎委員(賛成寄り)は「ネットフリックスなんかにもっとばんばん番組を提供して収益を上げ、放送業界全体に還元すべき」と主張しました。杉本和巳委員(賛成寄り)はNHKワールドによる海外発信を「認知戦」の観点から重要視し、「親日国をつくっていくために大変重要」と強化を求めました。稲葉会長(賛成寄り)は国際放送強化、国際共同制作、関連団体を通じた海外番組販売への積極的取組を表明しました。
私、この我が国の成長戦略は極めて重要だと思っておりまして、日本経済復活のまさに切り札というのがコンテンツ産業というふうに思っております。
特に、昨今、国際社会で分断が深刻化する中、NHKの国際放送は、日本の視座、例えば平和に対する思い入れ、そういうことを含めて、日本の視座に立った発信を強化していきたいというふうに考えてございます。
ネットフリックスなんかにもっとばんばん番組を提供するとか、そうやって収益を上げることで、その利益を視聴者や放送業界全体に還元をすればどうかというのが私の考えなんですね。
このNHKワールドの海外での放送状況、今何か国ぐらいで放送をしていて、そして、例えば、主な国でいくとこんな国がありますよみたいなところは確認させていただきたいんですが、いかがでしょうか。
民放が未就学児向け番組を縮小する中でのNHKの役割について議論が行われました。松田功委員(賛成寄り)はEテレの幼児向け番組の充実を求め、「公共放送であるNHKだからこそ実現できる取組」として今後の継続を期待しました。稲葉会長(賛成寄り)は「未就学児向け教育番組の重要性は強く認識している」と述べ、「おかあさんといっしょ」「ピタゴラスイッチ」などを例示しながら「今後も多様なジャンルでの番組を放送していきたい」と表明しました。
NHKが還元目的積立金600億円を活用して設立した民放との中継局共同利用子会社の計画大幅修正をめぐり議論が行われました。稲葉会長(賛成寄り)は「当初案では持続的な事業運営が難しいと分かった」として修正を説明しつつ、「六百億円を活用して民放と協調して二元体制による放送ネットワークを維持するという考えにいささかも変更はない」と表明しました。林大臣(賛成寄り)は中継局共同利用を「持続可能な放送ネットワーク構築の有効な選択肢」として支持しました。一方、道下委員(反対寄り)は「受信料で民放経営を支えることに強く反対」し、「原則として別々に中継局を設置すべき」と主張しました。また、協議の非公開性についても問題視しました。
能登半島地震等を踏まえ、災害報道体制の強化が議論されました。庄子賢一委員(賛成寄り)は「情報保障が国と公共放送NHKの重要な使命」と位置づけ、中継局の電源喪失対策や初動報道の強靱化を求めました。松田功委員(賛成寄り)はラジオ放送の重要性と機動性を高く評価し、課題解決への取組を求めました。稲葉会長(賛成寄り)は「放送とネット両面で命と暮らしを守る報道を深化させることが公共放送のあるべき姿」と明言し、能登半島地震の教訓を踏まえたヘリコプター運用の見直しや中継局のバッテリー整備強化を説明しました。
障害の有無にかかわらず、全ての被災者、全ての国民に正しい情報が的確に届くという情報保障、これを確立するということが国そして公共放送NHKの重要な使命だというふうに思っております。
放送でもネットでも、それぞれの強みや特性を生かして、命と暮らしを守る報道を深化させる、そういうふうにしていくことが公共放送としての今後の災害報道のあるべき姿ではないかと考えてございます。
しかし、災害時におけるラジオ放送の重要性や機動性の高さは今も変わらず、停電や断線による通信障害、物流停止の際でも、ラジオ放送は、命を守る道具として、情報を確実に届ける手段として機能をし続けております。
各年度の決算は起立多数で承諾されましたが、日本共産党は予算と決算の乖離問題やかんぽ不正報道をめぐる経営委員会の対応を理由に反対しました。会議全体を通じて、収支予算の精度向上・随意契約比率引き下げといった経営効率化の要求、インターネット必須業務化に伴うコンテンツ縮小への懸念、受信料制度の義務化や義務化を通じた値下げの可能性、そして偽誤情報対策の強化という四つの課題が繰り返し取り上げられ、今後の改善を求める意見が各党から示されました。
この要約はAI(自然言語処理モデル)を用いて生成しています。 要約の精度向上に努めていますが、解釈の違いや誤りが含まれる可能性があります。
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各年度の決算は起立多数で承諾されましたが、日本共産党は予算と決算の乖離問題やかんぽ不正報道をめぐる経営委員会の対応を理由に反対しました。会議全体を通じて、収支予算の精度向上・随意契約比率引き下げといった経営効率化の要求、インターネット必須業務化に伴うコンテンツ縮小への懸念、受信料制度の義務化や義務化を通じた値下げの可能性、そして偽誤情報対策の強化という四つの課題が繰り返し取り上げられ、今後の改善を求める意見が各党から示されました。
○佐藤委員長 まず、総務大臣から説明を聴取いたします。林総務大臣。 ――――――――――――― 日本放送協会令和二年度財産目録、貸借対照表、損益計算書、資本等変動計算書及びキャッシュ・フロー計算書 日本放送協会令和三年度財産目録、貸借対照表、損益計算書、資本等変動計算書及びキャッシュ・フロー計算書 日本放送協会令和四年度財産目録、貸借対照表、損益計算書、資本等変動計算書及びキ...
○林国務大臣 おはようございます。 日本放送協会令和二年度、令和三年度、令和四年度及び令和五年度財務諸表等について、その内容の概要を御説明申し上げます。 本資料は、放送法第七十四条第三項の規定により、会計検査院の検査を経まして国会に提出するものであります。 まず、令和二年度の貸借対照表の一般勘定については、令和三年三月三十一日現在、資産合計は一兆二千七百二十五億円、負債合計は四千五百十...
| モデル | Claude (Anthropic) |
|---|---|
| 要約方式 | 抽出+要約 |
| 対象範囲 | 議事録 全文 (約105,058文字) |
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