議事録データ出典: 国会会議録検索システム(国立国会図書館)に掲載されている公式議事録を使用しています。
本会議では、政治改革に関する特別委員会において、衆法第一二号(第三者機関設置法案)及び衆法第一号(中道改革連合・国民民主党案)等を一括議題とし、中北浩爾参考人及び谷口将紀参考人への質疑が行われました。主な論点は、企業・団体献金の禁止か公開強化かをめぐる各党の対立、企業・団体献金禁止を求める世論の動向、第三者機関(合議制組織)設置法案の是非、個人献金促進のための税制上の措置、政党助成金制度への依存度上昇とポピュリズム台頭への懸念、政党法制定によるガバナンス規制の是非、複式簿記導入の是非などです。委員側からは池下卓委員、塩川鉄也委員、野村美穂委員、中野洋昌委員、石川勝委員、峰島委員が発言しました。
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全17テーマ ・ 紐づく質疑25件
企業・団体献金の是非をめぐる各党の対立(禁止か公開強化か)
私は、やはり一層の公開強化、透明化という方向がまずは現段階では探られるべきではないか、このように考えている次第であります。
本テーマでは、企業・団体献金の禁止か公開強化かをめぐり、参考人と委員の間で見解の相違が示されました。中北浩爾参考人は禁止・規制強化に否定的な立場から、参政党・チームみらいの禁止法案、中道改革連合・国民民主党の規制強化法案のいずれにも賛成し難いとし、規制強化は政党支部活動を抑制しかねないと指摘した上で、公開性・透明性の向上を優先すべきと主張しました。谷口将紀参考人は与野党の立場はかなり接近しており合意可能だが、トップの決断が不足していると述べました。委員側では、日本維新の会・池下卓委員が団体献金禁止の立場を維持していると説明し、日本共産党・塩川鉄也委員は裏金問題を契機に企業・団体献金禁止に踏み出すことが求められていると主張しました。国民民主党・野村委員は自民党の不祥事が政治不信の根源であり、自民党自らのガバナンス強化が必要と述べました。峰島委員の質問に対し、中北参考人は禁止・制限強化による打撃の大小が政党間で異なることが合意形成を難しくしていると説明し、最終的には議員間の真摯な協議による合意形成が必要と述べました。明確な結論・決定事項は示されていません。
本テーマでは、企業・団体献金禁止を求める世論の動向とその政策への影響が議論されました。石川勝委員は、共同通信の調査結果を引用し、企業・団体献金の禁止に71%が賛成し、自民党支持者でも59%が賛成していることを紹介するとともに、献金により政策がゆがめられていると回答した割合が全体で8割、自民党支持者でも68%に上ると指摘し、世論の禁止要求を支持する立場から公開強化のみでは不十分であると主張しました。これに対し中北浩爾参考人は、民意は重要な考慮要因であるとしつつも唯一の決定要因とすべきではないと述べ、定数削減等の例を挙げながら献金禁止に反対する立場を示しました。また、中野洋昌委員はリクルート事件以来の問題が未解決であるとして規制強化に肯定的な立場を示唆し、谷口将紀参考人は国民の厳しい世論を前に対応が不十分であることへの遺憾を強調し、禁止を求める立場に理解を示しました。
回答者全体の七割を超える人が禁止すべきだと考えている中で、国会が、禁止策を講じることなく、公開を強化するとか、あるいは今後更に検討するというだけでは、政治資金制度への信頼回復にはつながらないというふうに私は考えます。
現状のまま安易に企業・団体献金を禁止したり規制を一層強化したりすれば、国営政党化がますます進み、政党の有権者からの遊離、ポピュリズムの台頭に拍車がかかってしまうでしょう。
まして、世論調査に示されている企業・団体献金に対する国民の厳しい視線や国政に対する深刻な不信感を前にしながら、ここまでの委員会審議においては、一連の政治資金問題への対応がなお道半ばであることに対する遺憾の表明はほとんど見られません。
私もやはり、当時のリクルート事件の頃から様々な企業・団体献金による問題がありまして、それは別に、今なおそれがなくなったわけではないというふうに思うんですね。
本テーマでは、企業・団体献金規制に関する第三者機関(合議制組織)設置法案について議論が行われました。中北浩爾参考人は自民・維新提出の第三者機関設置法案に賛成の立場を示し、国政・地方・政党助成制度をトータルに議論できる利点を指摘するとともに、2025年3月末に企業・団体献金禁止法案の結論を得るとの理事会申合せがあることから、第三者機関の早期設置が必要であると強調しました。一方、谷口将紀参考人は合議制組織自体は容認しつつ、衆法第一二号の合議制組織を政治資金監視委員会と同一化すべきと主張し、組織の冗長さへの懸念を示したほか、勧告の尊重義務を条文に明記すべきとの意見を述べました。また、政治資金適正化委員会の有識者委員枠が18年間で2名しか埋まっていない実態を説明し、人材確保の困難さを指摘しました。中立公平な構成・人選の在り方について池下委員が両参考人に質問したのに対し、中北参考人は幅広い国民的合意を形成できる多様な有識者の選定が必要と回答し、谷口参考人は有識者枠の適任者確保自体が困難であり偏る余地がないと回答しました。
個人献金促進のための税制上の措置について、中北浩爾参考人は明確に賛成の意見を表明しました。中北参考人は一人一票制の観点から個人献金の促進が望ましいとし、中道改革連合・国民民主党案が示す個人献金促進策に賛成する考えを述べました。また、立憲民主党の個人献金促進案がより積極的な内容であったにもかかわらず後退したことについて、残念であるとの見解を示しました。中野洋昌氏については、政党助成金への依存からの脱却に向けて個人献金の拡充を志向する立場が示されていますが、税制上の措置そのものへの直接の言及はありませんでした。
本テーマでは、八幡製鉄事件最高裁判決を根拠とする企業の政治献金の自由の妥当性が論点となりました。中北参考人は、自由な民主主義体制下での多元主義の観点から、企業・団体献金自体を問題視すべきでないと主張しました。一方、谷口将紀参考人は、八幡製鉄事件最高裁判決について学界通説はとんだ勇み足と理解されていると説明し、同判決は企業献金の弊害防止を否定してはいないとの見解を示しました。谷口参考人のスタンスは、同判決を献金の自由の根拠とすることに否定的なものでした。
これは、学界の通説としては、とんだ勇み足、とんだというところも含めてそういう表現をされているんですが、とんだ勇み足という理解が定着をしておりまして、判決自体も、企業・団体献金の弊害防止というものについては否定をしていないというふうに理解をされておるところと承知をいたしております。
本テーマでは、政治資金規正法22条の5に定める外国法人等からの寄附及びパーティー券対価支払いの禁止規定において、特例上場日本法人が除外されている点が論点となりました。谷口将紀参考人は、当該除外規定について施行後の検討が行われていないと指摘し、パーティー券対価支払い禁止においても特例上場日本法人が除外されていることから、再検討の余地があると述べました。谷口参考人はこの特例除外措置に当初から反対の立場であり、国際環境の変化を踏まえて再検討すべきであるとの考えを示しました。
私は、この平成十八年当時から本改正には反対ではございましたけれども、二十二条の五が設けられて以降の国際環境の激変というのを踏まえて、再度、この特例上場日本法人除外措置を再検討する余地は十分にあるものと考えております。
本テーマでは、政党の政党交付金への依存度上昇とポピュリズム台頭の関連が議論されました。中北浩爾参考人は、企業・団体献金総額が1994年の577億円から2024年には90億円へと約7分の1に減少し、主要政党の党本部収入の7〜8割を政党交付金が占める実態を指摘し、これを「税金丸抱えの国営政党化」と表現しました。中北参考人は、安易な企業・団体献金の禁止・規制強化がこの国営政党化とポピュリズム台頭を助長すると警告し、政党交付金の三分の二条項など過剰依存を防ぐ制度設計の必要性や、議員数割の一部への女性議員数割導入を法案修正・附帯決議に盛り込むべきと提案しました。谷口将紀参考人は、日本の政党交付金がドイツより少額であるとして助成金廃止論には与しないと説明し、ドイツの助成基準に党費・個人献金実績を含める点が制度見直しの参考になると述べました。また、政党助成制度の課題は政治資金監視委員会の所掌で提言可能とも説明しました。中野委員は個人献金を増やす方向性について、塩川委員は政党交付金依存6〜8割の政党の実態や、自民・維新のプログラム法案が政党助成制度に直接触れていない点について質問しました。
本テーマでは、政党支部を経由した企業・団体献金が実質的に議員個人への献金と同視されるのではないかという疑義が議論されました。中野委員からは、支部長が議員本人である場合、政党支部経由であっても議員個人が受領する場合と実態上変わらないとする議論が紹介されました。また、谷口参考人からは、政党支部への献金の許容可否について、階層論ではなく機能論として議論を深めるべきとの提案がなされました。スタンスに関しては、中北浩爾氏は、献金経由に対する規制強化が支部活動や有権者との接点を損なうと批判し、反対の立場を示しました。谷口将紀氏は、支部の自律性と献金受皿の限定という両立を主張するにとどまり、疑義そのものへの賛否は不明確でした。
本テーマでは、政党法制定によるガバナンス規制の是非と、各党が自律的に定めるガバナンスコードの実効性が論点となりました。中北浩爾参考人は、政治活動の自由の観点から政党法制定には慎重であるべきとの立場を示し、各党のガバナンスコードやガバナンス委員会による自律的統制を重視して自民党の取組を評価するとともに、政党法と関連づけるのであれば企業・団体献金ではなく政党交付金の方が適切であると指摘しました。谷口将紀参考人も、政党間のソフトローとしてのガバナンスコードによる対応が望ましいと述べ、各党がガバナンスコードを定めれば事実上の政党法として機能するとの見解を示しつつ、仮に政党法を制定する場合には政党助成金受給政党に限定してレスポンシビリティー等を検討すべきと提案しました。一方、野村美穂委員は、国民民主党・中道案として政党法ガバナンスに服する政党のみ企業・団体献金の受領を認める仕組みを説明し、自民党に協力を求めました。
本テーマでは、政党法制定に伴う企業・団体献金の受皿規制の在り方が議論されました。野村委員は、中道・国民案が示す都道府県支部限定案について、厳格な支部規制の必要性を質問しました。これに対し中北参考人は、都道府県連へ献金受皿を限定することは望ましくなく、公開性・透明性の向上を図るべきであると主張し、支部活動を制約すれば有権者との接点が失われる懸念があると述べました。一方、谷口将紀参考人は、大学の寄附管理を例に挙げ、受皿の限定と支部活動の自律性の維持は両立可能であると説明しました。谷口参考人は政党法制定について条件付きで言及し、対象の限定と責任の明確化を提案する慎重な姿勢を示しました。
政党助成金を受け取る政党に適用対象を絞った上で、税金を原資とする政党助成金を受け取るにふさわしいレスポンシビリティー、何をするためどのような体制を取るのか、アカウンタビリティー、その活動に対して国民にどう説明するのか、そしてライアビリティー、不適法な事案が発生した場合の、政党助成金の一部を返納するなど、そういった責任の取り方、何であるかというのを御検討いただくのがよろしいかと存じます。
本テーマでは、政治不信の原因と政治家・政党と有権者の接点強化の必要性について議論されました。谷口参考人は、NIRA世論調査で政党・政治家が腐敗し切っているとの回答が49%に上ったことを挙げ、政治不信が深刻であると指摘し、国民が政治資金パーティーのみならず資金の集め方・使い方全体に不信感を抱いていると述べました。野村美穂委員(スコア0.15)は、政治とお金の問題が繰り返される中で国民の不信が政治家個人から政治そのものへの不信に発展したと指摘し、自民党のガバナンス欠如と後手対応を批判しました。中北浩爾参考人(スコア0.85)は、令和の政治改革の課題として有権者の政治参加を高め政治不信を抑制することを挙げ、透明性向上に加え政治家・政党が国民から遠い存在と感じられることが不信の一因であると説明した上で、政治不信解消には政治家・政党と有権者の接点を増やすことが必要であると述べました。
本テーマでは、政治資金に関する第三者機関(有識者会議)による期限付き検討の是非が議論されました。谷口将紀参考人は、衆法第一二号の第三者機関構想について、平成の政治改革時の選挙制度審議会とは位置づけが根本的に異なると指摘し、有識者の範囲が研究者中心であれば合意可能だが、各党の意見を反映する人選では合意が困難になると説明しました。谷口参考人は第三者機関の勧告に尊重義務を加えるべきと主張しており、賛成の立場が示されています。一方、野村委員は来年9月末をめどとした第三者委員会の結果を待つのでは遅いとの懸念を示し、石川委員は新設の合議制組織が実効的な結論を出せるかについて懸念を表明しました。
第二に、第三条の「前条第一項の結論に基づき、必要があると認められるときは、速やかに法制上の措置その他の措置が講じられるものとする。」との規定には、勧告の尊重義務を加えるべきであります。
本テーマでは、政治資金の会計処理における複式簿記導入の是非と対象範囲が議論されました。池下卓委員は、正確な会計帳簿がなければ公開の実効性がないとして複式簿記法案を提出したと説明し、対象を国会議員関係団体に絞ることで導入の実効性が高まると提案しました(賛成)。参考人として出席した中北浩爾氏は、複式簿記導入の考え方に共感を示しつつ、まずは国会議員関係団体から始めるべきだと述べました(賛成)。谷口将紀氏は複式簿記・公的会計制度の導入に賛成した上で、制度導入におけるボトルネックは第三者機関ではなく国会議員自身にあると指摘しました(賛成)。以上のとおり、発言者はいずれも複式簿記導入に賛成の立場を示し、対象範囲についてはまず国会議員関係団体から導入すべきとする意見が示されました。
本テーマでは、政治資金パーティー券購入と企業・団体献金の同質性を巡る議論が取り上げられました。参政党は、企業・団体献金とパーティー券購入の禁止を政治改革における最低条件・入口として位置づける旨を説明しました。提示された要点は以上であり、他の発言者のスタンス(賛成・反対・中立)に関するデータは示されていません。
このテーマでの明確なスタンス表明はありませんでした
本テーマでは、政治資金監視委員会と新設が検討される合議制機関との機能重複について議論が行われました。谷口参考人は、両者を同一化すべきと提案し、実効性への懸念を示すとともに、政治資金監視委員会の所掌事務で対応可能であるとして、屋上屋を設ける必要はないと反対の立場を述べました(スコア0.00)。中北参考人は、政治資金監視委員会を第三者機関として位置づけることもあり得るとし、同委員会で議論する方が制度的に分かりやすいとの考えを示しました。峰島委員は、政治資金監視委員会との重複が気になるとして、同一組織での議論が望ましいと述べました。
既に成立をしております、設置をすることが決まっております政治資金監視委員会に与えられた所掌事務の中で、政治資金制度に関する提言を行うことというのが既に定められておりますので、屋上屋を設けなくても、そこで対応することが可能であろう。
本テーマでは、自民党が第219回国会で修正した企業・団体献金公開強化法案が今国会に提出されなかったことと、今回提出された法案の公開度合いが後退していることが論点となりました。中北浩爾参考人は、前回の修正公開強化法案は透明性を最大限広げた優れた内容であったと評価した上で、今国会での未提出を個人的に残念であるとし、公明党・国民民主党が賛成を求めた際に自民党が応じなかったことにも責任があると指摘し、与野党が同法案で歩み寄ることへの期待を表明しました。谷口将紀参考人は、自民党提出済みの法案が国会議員関係団体のみを対象とする点で不十分であると評価しました。峰島委員は今回提出法案が昨年の自民党公開強化法案より公開度合いが後退していると指摘し、塩川委員は自民党が今国会に法案を提出しない理由が未定・検討中とされていることに疑問を示しました。
企業・団体献金の禁止か公開強化かについては参考人・委員間で見解の相違が残り、明確な結論・決定事項は示されませんでした。複式簿記導入については参考人・委員のいずれも賛成の立場を示し、国会議員関係団体からの導入が提案されました。谷口参考人は与野党の合意形成が政治資金制度改革に不可欠であると強調しました。
この要約はAI(自然言語処理モデル)を用いて生成しています。 要約の精度向上に努めていますが、解釈の違いや誤りが含まれる可能性があります。
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○美延委員長 ありがとうございました。 次に、谷口参考人にお願いいたします。