本決算委員会では、令和六年度決算等を議題に全般質疑が行われました。経済・財政分野では、中東情勢に伴う原油・ナフサ供給不安への対応や物価高騰への追加経済対策の要否、ガソリン補助金の妥当性、税収増加要因、防衛費増額に伴う防衛特別所得税の新設等について、森ゆうこ氏、川合孝典氏、大島九州男氏、赤澤亮正氏、片山さつき氏、高市早苗総理らが議論しました。外交・安全保障分野では、NPT再検討会議への対応や外務大臣派遣の要否、辺野古移設、日米地位協定見直しについて羽田次郎氏、吉良議員、茂木敏充外相、小泉進次郎防衛大臣らが質疑を行いました。社会保障分野では介護報酬改定、水俣病問題、SNSと子供の自殺問題、外国人労働者の労働環境等が、教育・科学技術分野では不登校児童生徒数の増加や教職員給与、国土・交通分野では川辺川ダムや道路陥没事故を踏まえた老朽化対策が取り上げられました。
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全80テーマ ・ 紐づく質疑95件
スルガ銀行不正融資問題の抜本解決に向けた政府対応
本テーマでは、2040年の就業構造推計を踏まえ、事務職・文系職種の人材余剰とAI・現場・理系分野の人材不足、および地域間のミスマッチが指摘され、これに対応する人材育成策が質問されました。北尾昌也氏(スコア0.75)と藤井一博氏(スコア0.75)はいずれも賛成的な立場を示し、藤井氏は推計を踏まえた需給ミスマッチ防止のための人材育成戦略の推進を明確に主張しました。これに対し答弁側は、戦略産業クラスターにおいて大学・高専等と連携した人材育成を進めるとともに、エッセンシャル人材の育成にも取り組む方針を示しました。
IT導入支援事業補助金の不正受給を巡っては、不正行為を行っていた事業者に対する交付決定の取消しと返還請求、および不正に関与したIT導入支援事業者の登録取消しが実施されました。また、令和六年十一月から令和七年四月にかけて全補助事業者を対象とした調査が行われ、不適切な行為が確認された事業者に対して返還請求が実施されました。あわせて、中小企業基盤整備機構等に対しては、審査の厳格化と立入調査の強化を指導徹底する方針が示されました。
本会議では、NPT再検討会議における成果文書採択とNPT体制維持に向けた日本の役割が議論されました。羽田議員は、過去2回の再検討会議で最終文書が合意されなかった経緯を挙げ、全会一致に向けた働きかけの必要性を指摘しました。吉良議員は、成果文書採択と体制維持へ日本が役割を果たすべきと質問し、共産党の要請4点(国連憲章遵守、核不使用、第六条履行、中東非核地帯)を紹介してゼロドラフトが要請に沿うと歓迎する一方、日本の一般討論演説で第六条という言葉が使われなかった点や、締約国の7割以上が第六条履行を明言する中で日本のみ抽象的な表現にとどまった点を批判しました。これに対し茂木外務大臣は、被爆の実相理解増進の共同ステートメントへ116か国の賛同を得たことや、議長国ベトナムを支え核軍縮・不拡散・平和利用の三本柱で議論を主導していることを説明し、第六条の趣旨は演説で訴えたと反論するとともに、成果文書発出には核保有国と非核保有国の橋渡しが必要と述べました。高市総理は、NPT体制の維持強化の必要性を述べ、核兵器国と非核兵器国の一致点を見出す役割を果たすと答弁しましたが、核兵器国が第六条義務を果たしているかについては一概に答えることは困難とし、吉良議員はゼロドラフトの第六条履行に関する記述がコンセンサスとなるよう政府に努力を求めました。
本テーマでは、5年に一度開催されるNPT運用検討会議への外務大臣派遣の要否が議論されました。羽田次郎議員は、茂木敏充外務大臣を派遣していない理由と、5月22日の閉会までに派遣する意向があるかを質問し、過去の締約国会議・準備会議には外務大臣が出席してきた経緯を挙げて派遣を要望しました。これに対し高市総理は、今回は国光外務副大臣を派遣したことについて、日程や情勢を踏まえた総合的判断であると説明しました。茂木外務大臣は、大使を4週間張り付けて対応しており、5月22日までの会議期間中に外務省として適切な対応を判断すると答弁しました。羽田議員は派遣を求める立場を明確にした一方、茂木大臣は派遣の可否を明言せず、状況に応じて判断するとの立場を示しました。
本テーマでは、SNS等が子供の心身へ与える影響への対応と青少年インターネット環境整備法の見直しについて議論されました。黄川田仁志氏は、SNS等が子供の心身へ与える影響の実態調査を含む政府工程表に沿って関係府省庁が連携して対応を進めていることを説明し、また青少年インターネット環境整備法の在り方については有識者会議で検討中であり、令和八年中を目途に方針を取りまとめる予定であることを述べました。同氏のスタンスは、法制上の対応の検討を表明するものの具体策は示されておらず、前向きな姿勢を示すにとどまるものでした。
引き続き、諸外国の状況も踏まえつつ、法制上の対応も含めてしっかりと検討し、関係省庁と連携しながら、令和八年中を目途に具体的な方針を取りまとめたいというふうに考えております。
イラン情勢に伴う石油の代替調達に関して、代替調達の確保割合についての説明が定性的であるとして、定量的な数字の開示を求める論点が示されました。森ゆうこ氏は、情報開示が不足しているとして定量的な説明を要求しましたが、政策自体への賛否は示されていません。これに対し赤澤亮正氏は、産油国側の要請およびタンカー航行の安全上の理由から、詳細な数字・調達元・経路については非開示とする一方、契約締結済み分に基づく保守的な見通しであると説明しました。赤澤氏については、供給対策には積極的であるものの、情報開示については困難であるとする姿勢が示されています。
スルガ銀行の不正融資問題をめぐり、森ゆうこ議員は預金通帳やレントロールの改ざん等の問題が業務改善命令から8年目でも未解決であると指摘し、総理に免許取消権限を含む踏み込んだ対応を求めました。高市早苗総理は、シェアハウス向けは代物弁済で解決し、アパマン向けも本年3月までに調停成立と承知していると答弁しましたが、森議員は調停成立後も物件売却後平均5000万円の借金が残る点で解決していないと重ねて指摘しました。片山さつき金融担当大臣は、返済プラン未成立案件について業務改善命令等の個別状況を確認し情報開示を求めていくと答弁しました。また、大島九州男議員はスルガ銀行不正融資等の金融被害を「金融災害」と位置付け公的救済の備えが必要と提起しましたが、高市総理は自然災害被害と取引相手の存在する金融被害は同列に論じ難く、被害の性質に応じた対応差が生じ得ると答弁しました。
本論点では、デュアルユース・防衛関連ディープテックスタートアップの育成と参入障壁除去について議論されました。中西祐介氏は、防衛産業ワーキンググループ設置等の省庁連携が進む中、スタートアップの参入・育成の具体化方針を質問し、賛成の立場を示しました。これに対し小泉進次郎氏は、政府系金融機関による武器関連投資制限、調達における長い支払リードタイム、委託費が売上計上できないといった課題を官民で解決する方針を答弁し、参入障壁除去に賛成の立場を示しました。また、ネイチャーアーキテクツ社の熱制御・振動制御等の汎用技術が紹介され、政府調達による初期需要創出の抜本強化が要望されました。赤澤亮正氏は、官民連携や政府調達による初期需要創出でスタートアップ育成を推進する姿勢を示し、賛成の立場を表明しました。結論として、SBIR制度を抜本強化し試験導入枠組みを創設するとともに、概算払やスタートアップ随契を盛り込む統一契約運用方針を策定中であることが答弁されました。
本テーマでは、フュージョンエネルギーに関する国家戦略と国際競争への対応が議論されました。予算面では、令和六年度補正で四十三・七億円、令和七年度補正で百八億円がレーザーフュージョンサイエンスハブ整備に充てられたことが確認され、経済産業省は令和七年度補正でスタートアップの発電実証研究開発を支援する予算措置を講じ、公募を開始したと答弁しました。高市早苗氏は科学技術担当大臣時代に日本初のフュージョン国家戦略を策定し、戦略分野として2030年代の発電実証を目指すと表明したことが確認されています。国際動向としては、京都フュージョンエンジニアリングへの米エネルギー省からの戦略パートナーシップ打診、英国での許認可整備、中国による巨額投資での開発加速が指摘されました。政府側は炉型を特定せず幅広く支援し、数年後に勝ち筋を見極めて集中支援する方針を示し、実用化時期の明示は困難と答弁しています。中西祐介氏(スコア0.85)は世界主導権獲得への決意を求める積極姿勢を示し、小野田紀美氏(スコア0.75)は2030年代の発電実証実現を国主導で推進する目標を明言しました。
本テーマでは、八潮市道路陥没事故を踏まえた下水道管路の老朽化対策について議論されました。有識者委員会の提言等をもとに点検頻度・方法が見直され、全国特別重点調査が実施されるとともに、大口径管路の更新・複線化による多重化が進められています。また、令和九年度までの上下水道DX技術標準実装に向けて、DX技術カタログの周知や防災・安全交付金による地方公共団体への支援が行われているほか、人材確保強化については有識者委員会で産官学連携等が議論されており、今後方向性が取りまとめられる予定です。中西祐介氏は、老朽化対策の整備計画と予算確保の必要性を主張し、賛成の立場を示しました。
もう喫緊のこの整備計画が必要であると思っておりますが、まさにこの予算確保が重要でございます。
中山間地域等直接支払制度に関して、実施率の低さと交付単価がコスト増を穴埋めできていない実態が指摘され、交付単価の引上げが要望されました。これに対し、デジタル活用による事務負担の軽減、多面的機能支払との一体申請、条件不利農地の対象拡大について検討中であるとの答弁がありました。藤井一博氏は交付単価引上げの必要性を明言し賛成の立場を示しました。鈴木憲和氏は事務負担軽減の検討に言及するにとどまり、交付単価引上げに対する立場は示されませんでした。
本テーマでは、中東以外の原油を国内製油所で安定的に処理するための精製設備改修や実証試験への政府支援、および休止製油所の活用可能性について議論が行われました。神谷宗幣氏は、リスク分散の観点から製油所改修・実証試験への政府支援や休止製油所の活用可能性調査を質問し、国が製油所整備を長期的な視点で後押しすべきと要望しました。これに対し赤澤亮正大臣は、米国産軽質原油は既存設備での混合精製によって対応可能であるため、現時点では設備改修支援は行っていないと説明しました。神谷氏は製油能力の余力確保を課題として指摘したものの、賛否については明確な立場を示しておらず、赤澤大臣は既存設備での対応可能性を根拠に、現時点での設備改修支援の必要性については否定的な説明を行いました。
本テーマでは、原油の9割超を中東に依存する現状を踏まえ、中東以外からの代替調達先の確保について議論されました。神谷宗幣氏は、米国等中東以外からの代替調達の具体的な地域・規模を質問し、中東一辺倒のリスクを踏まえて国が企業の調達先多様化を支援すべきと要望しました。これに対し和久田政府参考人は、5月時点の代替調達量が前年比約6割の日量約140万バレルであり、米国からの調達は前年比約4倍に拡大する見込みであると説明したほか、中央アジア・中南米・アジア・アフリカの全方位で資源外交による調達多角化を検討していると述べました。神谷氏は原油調達先の多様化を明確に主張し、国による後押しを求める立場を示しました。
今回の事態を教訓に原油の調達先の多様化を進める必要があると我々は考えています
本テーマでは、中東情勢に伴うナフサ不足が医薬品原料供給に与える影響について議論されました。森ゆうこ議員は、ナフサ由来資材の不足により建築現場で住宅完成・引渡しが滞っている実態を指摘しました。秋野公造議員は、抗生物質原料等がナフサ由来であり枯渇すれば命に関わるとして、優先調達・優先供給の仕組みを明確化すべきと主張しました。これに対し厚生労働大臣は、経済産業省と連携し、目詰まり発生時にはリスク評価・代替品調達・優先対応を実施していると説明し、人命に関わるものを最優先に配分する考え方を経済産業大臣と共有し、関係事業者へ周知する方針を表明しました。また政府参考人は、医療物資の供給状況を注視し、必要な場合は通知等を含む周知方法を検討すると答弁しました。上野賢一郎議員は、人命に関わるナフサの最優先配分方針を大臣と共有し周知するとした点について賛成の立場を示しました。
中東情勢の緊迫化に伴う原油・ナフサ供給不安について議論が行われました。赤澤亮正大臣は、原油・石油製品は年を越えて供給確保のめどが付いており、中東以外からのナフサ輸入が5月に緊迫化前の3倍になったこと、ポリエチレン等中間製品在庫1.8か月分と合わせナフサ由来化学製品の供給は年越え継続の見込みであることを説明し、タスクフォースで重要物資供給状況を総点検していると答弁しました。川合孝典は、ナフサには種類があり用途別必要量を個別に追跡する必要性を指摘し、石油から精製できるナフサの割合は約18%(うち用途別必要な種類は8〜9%程度)と試算した上で、総量確保の説明だけでなく具体的な情報開示が現場の不安解消に資すると指摘しました。秋野公造は、エンジンオイル・塗料等の資材不足の現場事例を紹介し、ナフサ備蓄の難しさを踏まえポリエチレン・ポリプロピレン等川中製品での備蓄を提案しました。経産相は、全体量は足りているが見通し不安により需給双方の過剰発注・供給抑制で目詰まりが生じているとし、情報発信の強化とナフサ備蓄の在り方を引き続き検討すると答弁しました。
本テーマでは、中東情勢に伴う物価高騰を踏まえた追加経済対策の必要性が議論されました。川合孝典は物価上昇による賃上げの腰折れを懸念し、早急な追加経済対策の必要性を主張したほか、物価上昇が実質可処分所得を上回る逆転状態を指摘し、中小零細企業の賃上げ余力低下への注視を要請しました。さらに、先行き見通しの明示がマーケットの信頼確保に重要であると指摘しました。これに対し総理は、ガソリン税廃止、重点支援交付金、予備費活用等の既存の支援策で対応可能であるとし、補正予算編成は現時点で不要との認識を示しました。また、中東情勢の経済への影響を注視し、臨機応変に対応する旨を答弁しました。
本テーマでは、中東情勢に伴う生産調整企業への雇用調整助成金要件緩和の準備が議論されました。川合孝典氏は、製造業への聞き取り調査を通じて5、6月以降の雇用調整の見込みを把握し、雇用調整助成金の要件緩和について事前に準備を進めるべきであるとの立場を示しました。これに対し上野厚労大臣は、雇用調整助成金は原材料の入手困難や価格高騰による事業縮小等の事情がある場合、要件を満たせば支給対象となる制度であるとした上で、要件緩和については現時点で必要な状況にはないとの見解を答弁しました。
本テーマでは、中東情勢を受けたガソリン・軽油・重油・灯油の価格抑制のため、令和七年度予備費を活用した補助が実施されていることが説明されました。答弁では、総理が予備費活用を含め基金残高を確認し、大型連休前に検討を指示したことが述べられました。また、ガソリン補助金の継続の是非について追及がなされました。片山さつき氏は、予備費活用による価格抑制補助の実施について肯定的に説明しており、賛成の立場を示しました。
緊急的激変緩和措置として七年度予備費も活用して、ガソリン、軽油、重油、灯油などの価格を抑制する補助を行うなど、国民の皆様の命と暮らしに影響が生じないように、様々、万般支援策を講じてきております。
本テーマでは、世界的な石油在庫が減少する中で消費抑制策を取らない政府方針への批判が議論されました。森ゆうこ議員は、備蓄がなくなる前に政策転換すべきであると重ねて主張し、抑制策の不採用や補助金の継続を繰り返し批判して政策転換を要求する賛成の立場を示しました。これに対し高市早苗総理は、現時点で国民に更に踏み込んだ節約を求める段階にはないとの見解を表明し、追加の節約要請は不要であると反論して、批判に否定的な立場を示しました。両者の主張は平行線をたどり、明確な結論や決定事項は示されませんでした。
本テーマでは、訪問介護事業者の倒産増加を背景に、令和6年度介護報酬改定における基本報酬のマイナス2%改定が処遇低下や人手不足を招いているとの指摘がなされました。羽田次郎議員は、全産業平均並みの賃上げの必要性を主張し、賃上げ推進の立場から質疑を行いました。これに対し上野厚労大臣は、訪問介護の収支差率が良好であったことを理由に基本報酬を見直した一方、処遇改善加算については他サービスより高い率で対応したと説明しました。また上野厚労大臣は、2040年に向けて介護人材の確保と現場の生産性向上を車の両輪と位置づけ、地域の実情に応じた体制構築が必要であるとの考えを示しました。
私は全産業平均並みの賃上げをしないと担い手不足の解消につながらないというふうに考えますが、上野大臣、いかがでしょう。
本テーマでは、介護老人保健施設(老健)において高額薬剤等が医療保険の適用外となっているため、施設側が受入れを断念する事例が5割を超えていることが指摘され、問題の解決が要望されました。この点について藤井一博氏は、医療費持ち出し問題の迅速な解決と抜本的な対策を求め、改善に積極的な立場を示しました。これに対し、令和八年度の診療報酬改定において、生物学的製剤等を新たに医療保険給付の対象に追加する方針であるとの答弁がなされました。
急変時等の非日常的医療、難病、高額な薬剤費等の医療行為等については、コストを別額で給付するなど抜本的な対策が必要であると思っております
本テーマでは、令和六年度決算における税収増加の要因が議論されました。要点として、令和六年度税収は七十五・二兆円に達し、平成二十二年から十六年間で倍増、直近六年間では二十兆円以上増加したことが指摘されました。この税収増の背景として、経済対策によるGDPの増加、企業収益・金融所得・相続税の伸び、賃上げによる所得税・消費税の増加が分析として示されました。発言者としては片山さつき氏が、税収増を賃上げや経済対策の成果として肯定的に分析する立場を示しました。
まさに私どもが目指している方向と軌を一にした数字が出ていると思います。
本テーマでは、会計検査院報告書におけるエンジン水洗いに関する記載の正確性が取り上げられました。伊藤孝江議員は、同報告書がエンジン水洗いに純水を使用したと記載しているが、実際には清浄水(飲用水)が使用されていたと指摘し、記載の訂正と決算委員会での対応を要請しました。この指摘は賛否を問うものではなく、誤記載の是正を求める趣旨のものでした。これに対し委員長は、後刻理事会において協議する旨を応じました。
会計検査院におかれては、この点、本当に細心の注意を、国会に提出するものでもありますので、払っていただきたいということをお願いをさせていただきたい。
個人情報保護法改正における統計作成等の特例について議論が行われました。神谷宗幣氏は、AI技術の進展に伴う再識別リスクへの懸念から、統計目的の特例により個人データ提供が可能となる点の評価基準を質問し、EUのGDPR並みの厳格な再識別防止規制を法案審議で求めました。これに対し松本尚大臣は、統計情報作成に限定し個人の権利利益を害さないと個人情報委員会規則で定める要件を満たす場合にのみ特例が適用されると説明し、AIモデルから個人情報を復元できない措置を講じた場合に限り提供するため、再識別リスクは極めて低いと述べ、特例適用を擁護しました。
全国的な流域治水と事前防災による国土強靱化について議論が行われました。直近十年で千七百四十一市町村中千六百九十五で水害・土砂災害が発生していることが指摘され、小見野々ダムの国直轄化、早明浦ダム改修、香南市の海岸堤防整備などの流域治水事業の必要性が例示されました。また、ダム再生や事前放流、予防保全、遠隔化・自動化等のデジタル新技術活用による流域治水と老朽化対策の推進が答弁され、八潮市の道路陥没事故を受けた全国一斉点検で同様の危険箇所が全国四百五十キロ見つかったことも報告されました。財源に関しては、国土強靱化実施中期計画が五年で約二十兆円強とされ、複数年度化の枠組みで安定財源確保が検討中であると答弁されました。中西祐介氏は流域治水を自治体連携で戦略的に進める必要性を主張し、片山さつき氏は防災・減災とインフラ保全を徹底する方針を明言し、金子恭之氏は事前防災対策と老朽化対策に全力で取り組む方針を表明しました。
本テーマでは、財政審が示した医師数適正化の提言に対し、偏在是正とセットで実施する必要があるとの指摘があり、政府方針が質問されました。これに対し厚労大臣は、全体の医師数適正化を進めつつ、重点医師偏在対策支援区域等の対策パッケージにより偏在是正にも取り組む旨を答弁しました。発言者のスタンスとしては、上野賢一郎氏がスコア0.50で、医師数適正化を進めつつ地域医療提供体制の確保も重要であるとする両立方針を根拠に挙げています。藤井一博氏も同様にスコア0.50で、適正化と偏在是正の両立を条件として要求する立場を示しています。両氏とも賛否いずれかに偏らず、適正化と偏在是正を同時に進めることを求める立場が示されました。
医療資材価格高騰を踏まえた診療報酬の期中改定について議論が行われました。秋野公造議員は、ニトリル手袋等医療資材の高騰分がメーカーの持ち出しとなっている実態を紹介し、期中改定を要求しました。これに対し総理は、令和八年度改定でプラス二・四一%、令和九年度プラス三・七七%の引上げと物価対応料新設を説明しました。さらに総理は、物価動向が見通しから大きく変動した場合には令和九年度予算編成で加減算を含めて調整するとし、経営状況調査を予定していると述べました。秋野議員はスコア〇・七五で期中改定を視野に入れるべきと主張する立場を示した一方、高市早苗総理はスコア〇・五〇で、経営に支障が出た場合は令和九年度予算編成で調整するとしつつ、期中改定自体については明言しませんでした。
単独親権の長期継続と離婚後共同親権導入を踏まえた家族の在り方について議論が行われました。嘉田由紀子議員は、三組に一組が離婚する現状と、明治民法以来百三十年続く単独親権制度が子供の被愛感の低さに関連していると指摘し、離婚後共同親権の選択制導入に言及しました。同議員のスタンスは賛成寄りであり、単独親権の長期継続を問題視する立場から、これを自殺増加との関連を示唆する根拠として示しています。
実は諸外国とも比較して、単独親権をこんなに長い間、明治民法以降百三十年も続けてきている先進国はありません。
本テーマでは、危機管理投資・成長投資に向けた複数年度予算枠の創設について議論が行われました。井上義行議員が予算の複数年度化を要望し、総理は令和九年度予算からの導入を検討する旨を答弁しました。スタンスについては、井上義行議員は単年度主義を批判し、複数年度化による民間投資の喚起を明確に主張して賛成の立場を示しました。片山さつき議員は、予算制度改革を積極財政の枠組みとして推進する姿勢を表明し、賛成の立場を示しました。高市早苗議員は、複数年度投資枠の創設方針を明言し、これを推進する立場を示しました。
参議院合区解消をめぐっては、地方六団体が十年連続で要望を行っており、上位八都道府県で人口の過半数を占める人口偏在の弊害を指摘しました。合区の弊害としては、投票率の低下や無効投票率の上昇、地方選出議員の減少による地方意見の反映困難が挙げられました。中西祐介氏は一票の格差追求への弊害を懸念し、合区解消の要望に理解を示すとして賛成寄りの立場(スコア0.75)を示しました。林芳正氏は合区の弊害を認識しているものの、解消への賛否については明確な立場を示しませんでした(スコア0.50)。また、令和五年十月の最高裁判決は投票価値平等の要請の後退は認めない一方で、現行制度の見直しに慎重な検討課題を示唆するものと説明されました。参議院改革協議会において各党各会派による議論が進められており、その議論を注視するとの答弁がありました。
本テーマでは、北朝鮮による拉致被害者の奪還に向けた情報収集強化のあり方が議論されました。井上義行議員は国家情報会議の活用を要望し、賛成的な立場から取り組みの必要性を主張しました。これに対し官房長官は衛星画像等の活用について答弁しました。また、中西祐介議員は人的情報収集体制の充実強化の必要性を主張して賛成の立場を示し、木原稔議員も国家情報会議の下で拉致問題の情報収集分析に力を注ぐ意向を明言しました。
国庫補助金等により造成された基金の管理をめぐっては、会計検査院の検査において、過年度の執行状況等を十分考慮せずに基金の積み増し額を算定していた事例、基金法人等からの再委託について事前承認を要する旨が交付要綱等に規定されていなかった事例、将来の使用見込みを踏まえた国庫返納の必要性検討が行われていなかった事例が確認されました。これを受けて会計検査院は、各府省庁に対し、積算の適正化、再委託承認に関する規定の整備、使用見込みのない資金の速やかな国庫返納を求めています。
本テーマでは、国立青少年自然の家を活用した引きこもり支援について議論が行われました。秋野公造議員は、下野議員の提案により自立塾予算が復活したことを受け、夜須高原少年自然の家での就労支援活用の進捗について質問しました。これに対し参考人は、夜須高原青少年自然の家において発達障害・不登校への対応に加え、NPO法人および福岡県・筑前町と連携し、引きこもり支援を含む新事業を本年六月より開始予定であると説明しました。秋野議員は、決算審議での議論が予算に反映されたことに感謝を表明し、施策の実現を評価する立場を示しました。
総理に心から御礼を申し上げたいと思いますが、決算審議で議論したことが翌年の予算で反映されるということは、決算の参議院において、参議院議員の一人であります私にとっても大変うれしいことでもあります。
本テーマでは、国際協力機構における入札情報漏えい事案について検証が行われました。検証委員会の調査結果として、JICAと漏えい先企業との組織的関与は確認されず、報告書は令和七年六月にまとめられました。再発防止策として、JICAはコンプライアンス体制の整備、通報制度の改善、法務・コンプライアンス部の新設、総点検調査の実施を行うこととされました。また、報告書で言及された類似事案については、内部調査の上で懲戒処分が行われ、公表済みであることが示されました。
本テーマでは、在留外国人の高年齢化に伴う国民年金の未納問題が議論されました。川合孝典議員は、六十五歳以上の在留外国人が二十三万人超に達している中、国民年金の外国人最終納付率が令和六年度で四九・七%にとどまり、日本人を含む全体の八四・五%を大幅に下回っている点を指摘し、早急な対応の必要性を強調しました。これに対し総理は、外国人の約七割が加入する厚生年金では未納問題は生じていないものの、国民年金に加入する約三割については納付率が低い状況にあるとしつつ、前年度比で六・二ポイント改善している旨を説明しました。対応策として総理は、多言語パンフレットの設置、在留資格審査時における納付状況の確認、令和九年六月からのマイナンバー情報連携による対応を挙げました。
速やかなこの問題についての対応の必要性があると考えますが
地域未来戦略による産業クラスター形成と地方経済の強化について、総理は産業クラスターの戦略的形成や地場産業支援を今夏までに取りまとめる方針を答弁し、十七の戦略産業分野において三類型のクラスター計画を推進すること、地域発のアイデアを募集し伴走支援を行う考えを説明しました。これに対し、高市早苗氏は産業クラスター形成と地場産業支援に前向きな方針を示しました。一方、藤井一博氏は既存の産業基盤への集中的な選定に否定的な立場を示し、全国的な視点での選定を求めました。
本テーマでは、参議院自民党が憲法改正実現議連を設立し、憲法第八章に都道府県・市町村が明記されていない点が問題提起されました。人口減少や一極集中が進む中で、地方の声を国政に反映させることは民主主義上の課題であるとされ、憲法審査会等での議論の深化に期待が示されました。中西祐介氏は地方自治の憲法規定の不備と一極集中の弊害を指摘しましたが、改正への賛否は明言していません。高市早苗氏も合区解消に関する改憲議論を課題として紹介するにとどまり、賛否は明言していません。
本テーマでは、地方自治体システム標準化の進捗状況とガバメントクラウドをめぐる国産化の動向が取り上げられました。高木氏は、自治体システム標準化について2025年12月末時点で52%以上が期限内完了困難であると指摘するとともに、3月にさくらインターネットがガバメントクラウドに国産事業者として初参入したことに触れ、外資クラウド依存に関する経済安保上の懸念を示しました。これに対し高市総理は、国産クラウド推進のためデジタル・サイバーセキュリティWGにおいて技術開発支援等を検討中であると説明し、さくらインターネットが3月にガバメントクラウドの唯一の国内事業者として本格採用されたことに言及しました。
このテーマでの明確なスタンス表明はありませんでした
本テーマでは、外国人技能実習生・特定技能外国人に対する労働関係法令違反への監督指導強化について議論が行われました。川合孝典議員は、外国人労働者を安い労働力として扱う実態や賃金未払、長時間労働、労災隠しの事例を指摘し、法令遵守の強化を要求しました。これに対し厚生労働大臣は、外国人技能実習生・特定技能外国人を使用する事業場への重点的な監督指導と、労働基準監督署及び外国人技能実習機構の連携強化について説明しました。スタンスとしては、川合孝典議員が法令違反への対応強化を明確に主張し、上野賢一郎議員は監督指導が重点的に実施されている取り組みを肯定的に述べています。
本テーマでは、デジタル行政推進法等改正案における認定制度が外資系クラウド・AI企業を排除していない点をめぐり議論が行われました。神谷宗幣氏は、外国企業は本国法に左右されるリスクがあるとしてスイスのパランティア社受入れ議論を例に挙げ、安全性確保までは許可制に近い制度で開始し段階的に認定制へ移行する案や、国内企業への限定を提案しました。これに対し松本大臣は、認定制度において法令違反や公益を害する場合には機密情報を提供せず、認定後も報告徴収や取消しにより監督すると説明しました。高市総理は、機密性の高い国益関連データについては安全管理措置により他国の影響を受けない環境整備が重要であると答弁しました。スタンスとしては、神谷宗幣氏が海外企業への提供に慎重な立場、高木かおり氏も外資系クラウド依存への懸念を示す立場である一方、高市早苗氏は国産クラウド推進とデータ主権確保の重要性を明確に肯定する立場を示しました。
本テーマでは、外航日本人船員の減少が論点として取り上げられ、外航日本人船員が五万七千人から二千人台に減少していること、また中東派遣船員千人のうち日本人が二十四人にとどまっていることが指摘されました。これに対し、日本人船員の確保策として、特別表彰の検討、三級海技士養成数の拡大、実務訓練支援に取り組むとの答弁がありました。金子恭之は、日本人船員を重要な存在とし、今後も一定数確保が必要であると明言しており、賛成の立場を示しています。
我が国の安定的な国際海上輸送を確保する上で日本人船員はその中核となるべき重要な存在であり、今後も一定数の確保が必要と考えております。
大津市において幼稚園教諭の給与を保育士水準に一本化する条例案が継続審議中であることを受け、古賀千景は、同市が待機児童数全国唯一100人超であることや、条例可決により幼稚園教諭の2割が離職意向を示していること、明石市が逆に保育士賃金を引き上げた例を挙げ、保育園(1人15人)と幼稚園(1人30人)の配置基準の差から教諭流出による過密学級の懸念を提起し、対策を求めました。また、幼稚園教諭の教職調整額増額が給特法改正で除外された理由についても質問し、松本洋平文科大臣は、公立幼稚園教諭は子ども・子育て支援制度で同程度の財政措置が既にあるため教職調整額は4%据置きと説明しました。総理は、条例改正案の内容は把握しているとしつつ、地方公務員給与は自治体が決定すべき事柄であるとして是非は答えない立場を繰り返し示し、大変なことだとしながらも市議会審議の結論を待つ考えを示しました。
本テーマでは、子供のSNS利用と自殺増加を踏まえた利用規制のあり方が議論されました。嘉田由紀子議員は、日本の子供の自殺数が昨年五百三十二人に上りG7で死因第一位であることを深刻な問題として指摘しました。また、ここ数年は女性、特に中高生女性の自殺が増加しており、SNSや画像系サービスの影響が大きいとしてジョナサン・ハイトの知見を引用しました。さらに、オーストラリアの十六歳未満のSNS利用規制や、フランス・スペインにおける子供のSNS規制事例を紹介し、日本における対策を質問しました。嘉田議員はこれらの海外の規制事例を挙げ、日本も規制を進めるべきとの立場(賛成、スコア0.85)を示しました。
子供のSNSの利用規制をきちんと進めております。
本議論では、家族間殺人の増加を踏まえ、命の大切さを問う観点から、地域の見守り・支え合いの強化が論点となりました。高市早苗は、地域の見守り事業等を盛り込んだ法案を閣議決定したことを説明し、これを推進する方針を示しました。井上義行は、コミュニケーション不足を指摘しましたが、見守り強化そのものへの賛否は明確ではありませんでした。
本テーマでは、対外情報収集能力の強化に関連し、ヒューミント(人的情報収集)人材の不足が指摘され、これを受けて専門性の高い人材確保や職員・家族の安全確保等の検討状況が答弁されました。また、国家情報会議設置法の参議院審議に触れ、ヒューミント関連予算の抜本的強化と各省庁の連携強化を求める要望が示されました。発言者の一人である木原稔氏は賛成の立場(スコア0.75)であり、対外情報収集機能の充実を重要な要素と明言し、体制整備の検討を示しました。
現下の複雑でそして厳しい国際状況、情勢の下で、国民の安全あるいは国益を守り抜くためには、対外情報収集機能の充実、これが重要な要素の一つであると私も認識をしております。
小中学校における不登校児童生徒数が35万3970人と過去最多を更新し続けている状況について、古賀千景議員がその原因を質問しました。高市総理は、学校生活への意欲低下や生活リズムの不調等が要因であるとする文科省調査結果を踏まえて答弁しました。これに対し古賀議員は、詰め込み教育や全国学力調査等の競争が不登校の根本原因ではないかと問題提起し、高市総理も競争が行き過ぎ子供の心が傷つきプレッシャーになる要因があるとの認識を示しました。また、自宅ICT学習を出席扱いとした児童生徒数について、望月政府参考人が令和6年度約1万3千人で前年度比約2800人増と説明しました。古賀議員は同制度の利用率が3.7%にとどまり、保護者の27%が制度を知らないとの民間調査結果を指摘し、高市総理は制度周知の不足を認めた上で、学校・教育委員会・保護者向けリーフレット作成やSNS活用による周知に取り組む方針を示しました。
教育の根本、学校教育の根本を考え直さなければいけないときに来ているのではないかと思っています。
小型モジュール炉(SMR)の推進加速と予算拡充について議論が行われました。井上義行氏は、小型モジュール炉が都会でも設置可能な規模であり、日米首脳会談でも合意事項に含まれるとして、予算の別枠での倍増を要望しました(賛成、スコア0.90)。これに対し高市早苗氏は、次世代革新炉・水素・アンモニアを戦略分野と位置付け、経済産業大臣に多角的な総合支援策の立案を指示済みであると答弁し、次世代革新炉の早期社会実装に向けて予算措置を含む支援策を示す考えを明言しました(賛成、スコア0.75)。両者とも推進の方向性を示しており、具体的な結論として、経済産業大臣への総合支援策立案の指示がすでに行われていることが述べられました。
本テーマでは、少子化対策における共働き支援と家庭内育児支援の均衡について議論が行われました。神谷宗幣氏は、ベビーシッター・家事支援サービス減税方針が国民ニーズに合致していないと批判し、家庭内育児支援の不足を指摘した上で、子供一人当たり月10万円の子育て教育クーポン給付による選択制支援を提案し、共働き偏重の是正と均衡化を求める立場を示しました。これに対し高市早苗総理は、全ての子育て世帯が選択に関わらず不利にならないよう支援を拡充する方針を示し、ベビーシッター等の支援策も片働き家庭にニーズがあると反論しました。
川辺川ダム建設事業の事業再評価と治水効果の妥当性を巡り議論が行われました。嘉田由紀子氏は反対的立場であり、令和2年7月豪雨における溺死者は本川ではなく山崩れ・支川氾濫が原因であったとして、ダム建設の目的化を批判しました。一方、金子恭之国土交通大臣は賛成的立場を示し、川辺川ダム整備時には人吉区間の浸水面積が約6割減少すると推計されるとし、熊本県等の要望を受けて新流水型ダムの建設を推進する方針を説明しました。また金子大臣は、令和7年度の事業再評価において費用対効果2.4等の数値を提示し、これに基づき国土交通省として事業継続を決定したことを説明しました。
本テーマでは、所有者不明農地が全農地の約2割を占め、圃場の大区画化を進める上でのボトルネックとなっている点が指摘され、その解消策について質問が行われました。藤井一博氏はスコア0.80で、所有者不明農地を生産性向上のボトルネックと位置づけ、登記義務化の周知徹底を要望する立場を示しました。鈴木憲和氏はスコア0.75で、登記の徹底と農地バンクの活用による対策の継続を明言する立場を示しました。これに対し、相続登記の義務化の徹底や、農業委員会による所有者の探索、農地バンクへの利用権設定を進めることにより、所有者不明農地の面積は微減しているとの答弁がなされました。
改正下請法(取適法)の周知が現場の中小企業に届いていない課題について、赤澤大臣は、業界団体1800団体に対する価格転嫁要請文の発出、取適法における一方的な代金決定の禁止規定の追加、300名超の取引Gメンによる実態把握といった取り組みを説明しました。これに対し、川合孝典は、受託企業が契約期間内に大企業へ再値上げ交渉を行うことが困難な実態を指摘し、対応の強化を要望しました。
このテーマでの明確なスタンス表明はありませんでした
教職員の働き方改革と教職員定数改善による指導体制充実について、総理が学校の業務三分類の徹底、中学校35人学級実現に向けた定数改善、退職教員を活用した学校支援体制の構築を表明したことが取り上げられました。
本テーマでは、教職員の定年延長時における給与を7割とする措置の見直しと人材確保法の活用について議論が行われました。古賀千景は、7割措置が退職者増加の一因であるとして引上げを求め、学校現場では7割で担える業務がなく定年延長者も担任を担わされている実態を指摘し、人材確保法の活用による給与見直しを提案しました。また、田中角栄内閣における教員給与25%引上げの前例を挙げ、総理に見解を求めました。これに対し松本尚国務大臣は、7割措置は当分の間の措置であり、令和13年3月末までに人事院の検討により見直される予定であるとし、検討の加速を要請する考えを示しました。松本洋平文科大臣は、給特法改正による教職調整額の引上げが定年延長教師にも適用されると説明し、処遇改善の検討を継続する意向を示しました。総理は、人事院検討の加速と国家公務員給与における定年前後の連続性の観点から適切に対応する旨を答弁しました。
文教関係予算をめぐっては、古賀千景が日本の教育予算は先進国で最下位に近い水準にあるとして増額を求めました。これに対し総理は、令和8年度の文教関係費について前年度比8.7%増の4兆6029億円を確保したと答弁しました。古賀千景はこれを踏まえてもなお国際的には低水準であるとし、財務大臣に対しても増額を要望しました。
日米地位協定の見直し・改定の必要性について、羽田次郎議員は石破前総理が改定に意欲を示していたことを踏まえ、高市早苗総理の受け止めと見直しの必要性を質問しました。羽田議員は、米軍基地への立入検査ができないことや訓練区域外での低空飛行の問題を挙げ、見直しに向けたリーダーシップを発揮するよう要望しており、改定の必要性を支持する立場を示しています。これに対し高市総理は、日米地位協定の在り方については不断に検討していく立場であると答弁し、個別対応の積み上げと不断の検討に言及するにとどまり、明確な賛否は示しませんでした。
本テーマでは、辺野古移設の国家戦略上の位置付けと軟弱地盤改良工事の技術的妥当性が議論されました。羽田次郎議員は運用見直しにより代替施設建設を回避できるとの立場から検討を求め、辺野古滑走路が1800mで普天間並みの2700mに満たない点や、米国防総省が代替滑走路確保まで普天間を返還しないとの立場を指摘しました。これに対し小泉進次郎防衛大臣は、辺野古移設を唯一の解決策とし、普天間の主要機能3つのうち2つを県外へ、1つを辺野古へ移す方針を説明しました。また地盤改良工法については、羽田・関空・那覇空港等での施工実績があり、技術検討会で妥当性を確認済みであると答弁しました。
有償援助(FMS)による防衛装備品等の調達に関して、為替影響により令和五~七年度の支払額が契約額等より約三千億円増加する見込みであることが明らかになりました。また、EDA調達で取得した装備品において仕様書範囲を超える大規模修理を要する不具合が発生した事例が確認されました。平成三十年度末時点の契約のうち、令和五年度末で百十八件・未精算額一兆一千四百八億円が納期未到来のままとなっており、部隊運用に影響が生じている事態もあることが示されました。一方で、契約額減額の仕組みの適用により、令和六年八月までに余剰金百九十八億円が返還されています。会計検査院は、FMS調達の効率化・合理化、EDA調達に関する知見の共有、未精算額の減少に向けた米政府との調整の継続を求めています。
本テーマでは、母子生活支援施設における退所後の生活を見据えた居宅介護サービス利用の在り方について議論が行われました。伊藤孝江議員は、施設の役割として退所後を見据えた入所時からの支援の必要性を質問し、施設入所中は外部ヘルパー利用ができず退所後に支援が一から途切れる実態や施設職員による非公式なアフターフォローの実情を紹介した上で、入所中からの居宅介護サービス利用を可能とすることを提案しました(賛成)。これに対し総理は、施設支援に公的負担のない一時帰宅期間中等については、市町村の判断により居宅介護利用を可能としていると説明しました。また、こども家庭庁長官は、自立支援担当職員の配置や、自治体向け運営方針における個別支援計画策定の要請を通じて、切れ目ない支援を図る方針を答弁しました。
施設入所中においても必要に応じて居宅介護サービスを利用できるようにすべきではないかという観点ですけれども
本テーマでは、水俣病公式確認から70年を踏まえた再度の政治解決による広範な被害者救済の要否と、認定基準見直しの要否が論点となりました。森ゆうこ議員は、公式確認70年を踏まえて再度の政治解決による広範な被害者救済を求めるとともに、認定基準の見直しが解決のネックになっていると指摘し、見直しと再政治解決を明確に主張しました。これに対し高市早苗総理は、これまでの政治解決の経緯を踏まえ、被害地域の医療・福祉の充実等に関係県市と連携して取り組む考えを表明しましたが、再度の政治解決には言及せず、公健法の運用と地域振興を重視する立場を示しました。
本テーマでは、水俣病被害地域における国主導の産業振興・処理技術拠点整備による復興スキームが議論されました。大島九州男議員は、水俣公式確認70年を機に国主導で有害物質処理技術拠点等を整備する復興スキームを提案し、賛成の立場から、水俣関連予算が少ないことを指摘した上で、国が旗振り役となって国際発信すべきと重ねて要望しました。これに対し石原環境相は、水俣病被害者特措法に基づき、環境首都水俣創造事業等を通じて地元企業と連携した地域振興を実施していると説明しました。
国主導でそれを立ち上げて、地元企業とともに地域振興を図っていく。
沿岸漁船の高騰と造船能力の低下により、漁業者の後継難が課題として議論されました。井上義行氏は、漁船の建造・修理業者の減少により修理に四年待ちとなる事例があることを挙げ、二分の一補助でも予算総額百億円以下では不十分であると指摘し、領海・EEZでの漁業を他国に依存する事態への危機感を示した上で、日本漁業者による担い手継続への支援拡充を要望しました。これに対し高市早苗氏は、漁船更新や船舶建造能力向上のための造船所施設整備等を強力に支援すると答弁し、造船業再生基金による中小造船所への支援や、造船ワーキンググループにおける船舶修繕能力向上に向けた官民投資の方向性の取りまとめについて説明しました。また、漁業者の建造費高騰の実態を踏まえ、リース事業の二分の一補助の見直しや拡充を今後検討すると答弁しました。
本件は、海上自衛隊潜水艦乗組員への不正な便宜供与事案に関する処分及び再発防止策についての報告です。令和七年七月に防衛事務次官通達が発出され、特別防衛監察の最終報告を踏まえた再発防止策の実施が指示されました。処分については、海上幕僚長以下九十三名が減給等の処分を受け、私的物品を受領していた隊員十一名は停職等の処分とされました。また、川崎重工業の超過利益返納に向けて、架空取引についての個別確認が進められています。
消費税の仕組みの見直しをめぐり、大島九州男議員は、食料品消費税ゼロを実施した場合に輸出戻し税還付が大手スーパー等に多額発生する懸念を指摘し、消費税制度が格差拡大や少子化を助長しているとして制度の見直しを求めました。また、中小企業への消費税転嫁の仕組み(第二法人税)についても見直しを要望しました。これに対し高市早苗総理は、消費税還付の仕組みは制度上合理的であり問題があるとは考えていないと答弁し、消費税自体の仕組みに問題はないとの立場を示しました。一方で、税率を柔軟に変更できないレジシステムについては問題であるとし、システム開発の必要性を指摘しました。中小企業への転嫁の仕組みの見直し要望については、意見は承ったとして具体的な言及は避けました。
物価高が続く中、景気回復はK字型で進んでおり、若年層は消費が堅調である一方、高齢層や地方部、金融資産のない世帯は物価高による打撃が大きいことが指摘されました。これを受け、予備費活用も含め、世帯別・地域別の細やかな分析に基づく対応を求める意見が示され、これに対しては予備費活用により燃料油補助等の措置を講じているとの答弁がありました。中西祐介氏は、予算執行と予備費活用による備えを求める前向きな姿勢を示しましたが、具体策については限定的であったとされています。
世帯や地域別の細やかな分析を踏まえ、予備費活用も含めちゅうちょなく備えていただきたいというふうに存じますが、いかがでしょうか。
特定技能・育成就労制度における業種別受入れ枠の複数年管理をめぐり、川合孝典議員は、外食分野で2029年3月までの受入れ枠が2026年4月時点で既に埋まっている状況を指摘し、単年度管理の必要性を訴えました。急な受入れ停止により、送り出し国で研修済み・内定済みの人材が渡日できなくなることが国際的信頼を損なうと批判し、来年は建設業、食品製造業、介護分野でも定員に達する見込みであるとして早期の対処を求めました。これに対し総理は、5年単位での受入れ上限運用の考え方を説明し、単年度設定にはメリットがある一方で、年ごとの受入れ集中による混乱や行政事務の煩雑化といった課題があると答弁しました。
既に研修やって、お金も払って、様々な手続のための費用も出してということをやっている状態の中で止まったんですよ。
本テーマでは、ガソリン補助金事業をめぐり会計検査院等からの指摘とその妥当性が議論されました。追及側からは、会計検査院等が価格抑制効果の低さや再委託率の逸脱を指摘しているとする論点が示され、森ゆうこ議員は、ガソリン補助金事業の再委託率が国のガイドラインである50%に対し約80%に上ると指摘し、会計検査院の効果不足・再委託逸脱の指摘を根拠に補助金継続に否定的な立場(スコア0.15)を示しました。これに対し赤澤大臣は、会計検査院からのモニタリング回数等の指摘については一つ一つ適切に対応していると答弁しました。また赤澤大臣は、国家備蓄石油売却収入がエネルギー対策特別会計歳入となり、将来の備蓄購入等に活用される旨を説明しました。さらに川合孝典議員からは、緊急ガソリン補助金の残額約9800億円が5、6月程度で枯渇する可能性が指摘され、補正予算編成の検討時期が近いとの問題提起がなされました。
そのガソリン補助金は会計検査院等から再々問題点が指摘されておりまして、投じた国費よりも価格抑制効果が低い、そしてその委託費、再委託先、再委託率、そういうものが非常に国のガイドラインよりもそれを逸脱しているんじゃないかという指摘が、特に元会計検査院院長の田中先生から指摘をされているところですが、いかがでしょうか。
本テーマでは、国民民主党が社会保険料還付見合いの前倒し現金給付として1人5万円程度の支給を提案しました。これに対し総理は方向性を共有するとしつつ、給付と負担のバランス、対象範囲、財源等の課題整理が必要であるとし、国民会議において給付付き税額控除の検討を進める考えを答弁しました。川合孝典は、国民会議の結論を待つと緊急対策として実施が遅くなるとの問題意識を追加で説明しました。
租税特別措置・補助金の総点検(日本版DOGE)に関して、嘉田氏は適正化提案募集に国民から約3万7千件の意見が寄せられたことを紹介しました。片山大臣は、国交省関係では公共施設整備の目的化が指摘されていることを挙げ、EBPM推進と行政事業レビューにより点検を行うと説明し、4月10日の関係閣僚等・副大臣会議において全省庁に自己点検を要請し、6月下旬をめどに結果を整理する方針を示しました。高木氏は片山大臣に対し、日本版DOGEの来年度予算への反映方針を質問しました。これに対し片山大臣は、6月下旬の自己点検結果を踏まえ、令和9年度予算要求・税制改正要望において複数年度化等の大胆な改革を検討する考えを示しました。片山大臣は全省庁に自己点検を要請し、効果の低い租特・補助金は削る方針を明言しており、高木氏もこの取組を重要なものと肯定的に評価しています。
本議論では、ホルムズ海峡における航行安全確保が論点となりました。秋野公造議員は、目詰まりの根本原因がホルムズ海峡の事実上の封鎖にあると指摘しました。神谷宗幣議員は、出光丸のみが通過できた理由と他タンカーとの違いについて政府の分析を質問し、自国関係船舶が早期に通航できるよう政府に早急な交渉継続を要望しました。これに対し茂木敏充外相は、出光丸への優先的な通過要請は行っておらず、総理及び外相からイラン側へ複数回働きかけを行ったと説明し、ペルシャ湾内には日本人乗組員7人が乗船する船舶2隻を含む関係船舶40隻が残存していることを明らかにしました。神谷議員、茂木外相はいずれも外交的解決に積極的な姿勢を示した一方、秋野議員は封鎖の指摘にとどまり、停戦仲介そのものへの直接的な言及はありませんでした。
本テーマでは、米価の高止まりを踏まえ、消費者・生産者双方が納得できる価格の在り方について質問がなされました。これに対し、需給見通しの過小推計、流通把握の不足、備蓄の機動性欠如という3つの課題を検証したうえで、食糧法改正により対応するとの答弁がありました。藤井一博氏はスコア0.75で、国主導の価格安定と政府備蓄米の弾力運用の継続を要望し、再生産可能な米価を志向する立場を示しました。鈴木憲和氏もスコア0.75で、民間備蓄の創設や機動的な放出を含む法改正を推進する立場を表明しました。価格安定に向けては、国主導での政府備蓄米の弾力運用等を求める要望が示されました。
独立系ガソリンスタンドへの燃料供給に関する論点として、川合孝典は緊急ガソリン補助金の価格指定により独立系ガソリンスタンドの経営が急速に悪化していると指摘し、独立系は市場余剰分を仕入れる構造のため価格指定下で経営圧迫を受けやすい仕組みを説明しました。また、独立系スタンドの多くが中山間地・へき地・離島にあることから、燃料難民発生の懸念を挙げ、生活インフラとしての位置付けを求めました。これに対し赤澤大臣は、独立系事業者から仕入れ量確保困難等の声を把握しており、元売・卸売に前年同月比同量の販売を要請していると説明し、取引価格は低下傾向にあると答弁しました。あわせてSS過疎地支援や経営力強化支援、金融支援等の取組を説明し、独立系の仕入価格を注視していく考えを示しました。
このテーマでの明確なスタンス表明はありませんでした
脱炭素政策とエネルギー安全保障のバランス見直しをめぐり、神谷宗幣議員は脱炭素偏重を見直しエネルギー安全保障を優先すべきと総理に見解を求めました。これに対し高市早苗総理は、脱炭素の推進と製油所の維持を両立させるGXの考え方の下で対応するとの答弁を行いました。さらに神谷議員は、政府が化石燃料の活用を明言しなければ民間投資が進まないと指摘し、環境整備を求めました。神谷議員は脱炭素偏重の見直しと化石燃料活用の継続を明確に主張する立場を示した一方、高市総理は脱炭素継続と製油所維持の両立を掲げ、明確な反対でも賛成でもない立場を示しました。
本テーマでは、AIベース自動運転への転換にあたり、AI事故が発生した際の責任の所在に関する法整備の必要性が論点となりました。高木かおり氏は、AIベース自動運転への転換を進めるためにはAI事故の責任所在に関する法整備が必要であると指摘し、法整備自体には前向きな立場を示しました。これに対し高市早苗総理は、レベル4自動運転の許可は現時点で11件にとどまっていると説明した上で、AI時代における自動運転車の社会的ルールの在り方を検討するサブワーキンググループにおいて責任省庁を明記して検討を進めており、作業の遅延についてはピッチアップしたい旨を発言しました。
自動運転社会実装推進事業をめぐり、高木かおり氏は財務省の予算執行調査において、事業を採択された自治体の約7割で既存路線の置き換えが未定であると指摘しました。これを受けて金子恭之国土交通大臣は、当該指摘を踏まえ、レベル4の実装計画や中長期収支計画の策定などを採択要件として見直し、対応を行ったと説明しました。
本テーマでは、自民党総裁選・衆院選をめぐり、高市陣営によるSNS誹謗中傷動画拡散疑惑が取り上げられました。森議員は、週刊文春の報道内容について秘書への聞き取り内容を質問し、報道された秘書と松井氏のショートメッセージの写真等を示して、事実無根か捏造かを追及しました。これに対し高市総理は、公設第一秘書から直接聞き取りを行い、他候補への誹謗中傷動画発信は一切行っていないとの報告を受けたと答弁しました。さらに高市総理は、週刊誌記事より秘書を信じるとし、記事には事実でない発言も書かれていると反論しました。
このテーマでの明確なスタンス表明はありませんでした
本テーマでは、子供の自然体験や遊び場の減少への対応、居場所づくり支援について議論されました。気温上昇により外遊びが危険化し遊び場が減少していること、自然体験の多い子供ほど自己肯定感が高い傾向があるとの調査結果が言及されました。黄川田仁志氏は、子供の居場所確保のためコーディネーター配置やNPOによる居場所づくり支援を実施していることを説明し、自然体験を含む子供の居場所づくりを継続推進する方針を表明しました(賛成)。嘉田由紀子氏は、自然体験重視の政策を進めたと明言しました(賛成)。両氏とも自然体験や居場所づくりの推進について賛成の立場を示しました。
本テーマでは、自衛隊機材の整備体制の逼迫と部品供給・可動率の課題が議論されました。伊藤孝江議員は、会計検査院報告に基づき、哨戒機P1の可動率低下の要因として塩分付着によるエンジン性能低下、搭載機器の不具合、部品調達の遅延(一年以上が約三割、三年以上の例もあること)を指摘し、メーカー提案の水洗いを補給本部が当初不採用とした経緯を挙げ、装備庁と自衛隊(背広組と制服組)の連携不足を批判し現場力強化を主張しました(スタンススコア0.20)。これに対し会計検査院は、P1運用初期にエンジン定期水洗を行っていれば腐食発生を遅らせられた可能性があると報告書に記載していると答弁しました。防衛相は関係部署間の連携強化や部品安定確保、現場人材育成に取り組む方針を表明し、総理もP1の可動状況改善、部品安定確保による可動数最大化、現場人材育成の必要性を認めました。
この防衛産業の育成もさることながら、まずこの自衛隊の現場力の強化に目を向けるべきではないかと考えますが
財政投融資の積極活用による地域経済・電力系統整備への支援については、潜在成長率の低下を踏まえ、財政投融資を地域経済・地域未来戦略と結び付けて積極的に活用すべきとの提案がなされました。具体的には、令和八年度の財政投融資計画は前年度比六・八兆円増の十九兆円とされ、電力広域的運営推進機関に対する初の財政融資五百四十億円のほか、鉄道建設・運輸施設整備支援機構への四百四十五億円の出融資がEVバス一括調達等の地域交通支援に活用される旨が示されました。この論点について、中西祐介氏は財政投融資の積極活用を地域経済戦略の好機として提言し、片山さつき氏も財政投融資の役割強化と積極活用の方針を明言しており、いずれも賛成の立場が示されています。
貸与型奨学金における家族収入要件の在り方について、秋野公造議員が、本人返済の奨学金になぜ家族の収入要件が課されるのかという学生からの指摘を紹介し、文部科学省の見解を質問しました。これに対し文科省参考人は、学生個人に着目した奨学金という視点を新たな論点として受け止めつつ、財源の制約についても述べました。秋野議員は家族収入要件の是非を疑問視し、制度見直しを求める立場を示しています。
本人が将来返済することが想定される奨学金について、どうして家族の収入要件が掛かるのかということでありました。
本テーマでは、資材価格高騰を踏まえた公共工事スライド条項の運用強化について議論が行われました。秋野公造議員は、ナフサ由来資材の価格高騰への対応方針を国土交通大臣に質問し、公共事業においても資材高騰分への対応を求め、確認を要求しました。これに対し国土交通大臣は、令和六年の公共工事品確法改正によりスライド条項の運用基準の策定と契約変更の責務化が図られたこと、また本年三月に発注者へ向けて文書による要請を行ったことを説明しました。金子恭之議員は、スライド条項の活用による契約変更の適切な実施が重要であると明言し、運用強化に肯定的な立場を示しました。両議員とも資材高騰への対応やスライド条項の運用強化について肯定的なスタンスを示しています。
辺野古移設事業をめぐっては、羽田次郎議員が、総事業費が2014年試算の3500億円から2019年試算の9300億円へ5年で2.7倍に増加し、沖縄県試算では2.5兆円規模になるとの指摘を紹介しました。これに対し小泉進次郎防衛大臣は、経費概略は2019年12月時点の検討に基づくものであり、現時点では具体的な見直し段階にないと答弁しました。羽田議員は、沖縄県知事選前に見直しを先送りせず、県知事選までに見通しを示すよう要望しました。
本テーマでは、通信制高校サポート校生徒の通学定期券適用継続について議論が行われました。大島九州男議員は、この継続適用に関する今後の懸念払拭を要望し、保護者・生徒の不安解消を大臣に求める立場(賛成)を示しました。これに対し松本文科相は、ガイドライン等の要件を満たすサポート施設は定期券発売の対象となることが、国土交通省及びJR各社との協議で整理された旨を説明しました。
これ、今後も引き続き、通う生徒と保護者が不安にならないようにしっかりと念を押しておきたいというのがあって大臣に質問するんですけど、そこら辺よろしくお願いします。
本テーマでは、人口減少地域におけるガソリンスタンドや郵便配達等の生活インフラ維持を目的とした特区制度の創設が論点となりました。井上義行氏は特区制度による実証実験の必要性を提案し推進の立場を示し、黄川田仁志氏も特区制度等を通じて過疎地の生活基盤整備を進める方針を明言し、いずれも賛成の立場をとりました。これに対し大臣は、地域未来戦略により生活基盤の再設計を支援する考えを答弁しました。
本テーマでは、防衛費増額に伴う防衛特別所得税の新設をめぐり議論が行われました。高市早苗総理は、令和9年1月から防衛特別所得税1%を新設する一方、復興特別所得税を減額・延長する仕組みについて、2047年以降の税率は現時点で予断できないと答弁し、防衛財源の確保を将来世代への責任として必要と説明しました。これに対し大島九州男議員は、この仕組みが将来的な実質増税につながる懸念を指摘し、国民に分かりにくい増税手法ではなく、明確に増税と認識できる方法にすべきだと提言しました。
本テーマでは、離島・山林等の火災対応における消防飛行艇導入の是非が議論されました。秋野公造議員は、消防飛行艇の導入を提案しましたが予算要求がなされていない現状を指摘し、導入推進の立場から答弁に反論しました。これに対し所管の総務相は、散水密度の低下やヘリコプターとの同時運用の難しさ、維持費が高額であることなどの課題を挙げ、慎重な検討が必要であると答弁しました。秋野議員は、この総務省の答弁内容について、六、七年前のやり取りで既に否定された内容であると反論しました。両者の見解は対立したままであり、本議論における具体的な結論・決定事項は示されていません。
初動が重要でありまして、上空から大量の水を早く山林等に水を掛けるということは、責任ある積極財政として私は重要だと思います。
電気・ガス・水道料金への補助金復活の是非について、川合孝典は電気・ガス・水道代の値上げ見通しを踏まえて補助金の復活を求めるとともに、酷暑による夏場の電気代高騰を見越した支援の検討を要望しました。これに対し総理は、電気・ガス料金については輸入価格が反映されるまでに2〜4か月を要するため直ちの上昇はないとの認識を示し、水道料金については重点支援地方交付金を活用した減免を自治体の対応とする考えを説明しました。
領海及び排他的経済水域における漁業を通じた食料安全保障の確保について議論が行われました。答弁では、水産業は食料安全保障の一翼を担う重要産業と位置づけられ、漁船の省エネ化や更新支援、造船業の再生を進める方針が示されました。井上義行氏は賛成の立場で、日本の漁業者による領海及び排他的経済水域における漁業の継続と承継を強く主張しました。
僕は何としてもこの領海とかEEZとか、我が国のやはり海に囲まれたこういうものはしっかりと日本の漁業の皆さんに是非担ってもらって、そして引き継いでもらわなきゃいけない。
本テーマでは、食料品消費税率ゼロの実施時期と給付付き税額控除への移行スキームについて議論が行われました。大島九州男議員は、食料品消費税ゼロの実施時期と給付付き税額控除との関係について政府方針を質問し、消費税全体の一律減税・ゼロ化を主張する立場を示しました。これに対し高市早苗総理は、一律の消費税減税は社会保障財源に影響を及ぼすため不適当であるとし、食料品消費税ゼロについては2年間のつなぎ措置として検討していることを説明しました。また、給付付き税額控除については制度設計に一定期間を要する可能性があるとの見解を示しました。両者の間では、消費税減税の是非をめぐり、大島議員が積極的な立場を取る一方、高市総理は食料品消費税ゼロを含む一律減税に否定的な立場を示すという対比が見られました。
個別論点では、IT導入支援事業補助金の不正受給への返還請求や国際協力機構の入札情報漏えい事案の再発防止策等、具体的な措置が示されました。一方、NPT外務大臣派遣、消費税減税、水俣病の再度の政治解決、日米地位協定見直しなど多くの論点では、政府側が検討継続や慎重な立場を示すにとどまり、明確な結論には至りませんでした。
上記テーマに分類されなかった質疑応答です。
この要約はAI(自然言語処理モデル)を用いて生成しています。 要約の精度向上に努めていますが、解釈の違いや誤りが含まれる可能性があります。
必ず元の議事録本文もご確認ください。