国家公務員給与の引上げ幅・配分の合理性・法案審議の時期をめぐり、複数の委員から質疑が行われた。
鬼木誠委員(立憲民主党、中立)は、「物価上昇を上回る賃上げに資する法案」と評価しつつも、中高年層への配分がこれまで遅すぎたと批判し、「初任給を引き上げる方策は官民較差配分だけではなく、初任給格付上げという選択もある」と指摘した。また、会期末ぎりぎりの法案審議により年内支給に間に合わない職員が生じる可能性を問題視し、「年越しちゃいかぬ」と早期閣議決定・早期審議の必要性を訴えた。松本尚国務大臣は今年の遅延を認め、「次年以降、このようなことが繰り返されないようにしていく」と答弁した。
堂込麻紀子委員(国民民主党、中立)は、昨年の初任給引上げが官民較差の約2.6倍という大幅乖離であった点を問題視し、人事院の判断の合理性を検証する立場から質疑した。「給与だけでなく労働環境全体の魅力を高めることが重要」と述べ、大企業の初任給水準との競争に固執しないよう訴えた。
伊勢崎賢治委員(反対)は反対討論で、今回の改定が三十四年ぶりの高水準であることを認めつつも、「物価上昇が続く中、名目賃金の引上げだけでは実質賃金が追い付いていない」として不十分と批判し、年一回の勧告制度の限界を指摘した。
最終採決では、一般職給与法改正案は多数で可決された。