2025年12月11日の衆議院内閣委員会では、一般職・特別職の国家公務員給与改定法案が審議され、人事院勧告に基づく月例給平均三・六二%引上げや官民比較の企業規模見直し、閣僚給与の当分の間不支給措置などが論点となった。
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国家公務員給与改定と人材確保
やはり国家公務員のいわゆる労働基本権の問題というのは、制限される、これは職責上、職務上仕方のないことだろうと思います。
今回の一般職給与法改正案は、人事院勧告に基づき月例給を平均三・六二%引き上げるものです。官民比較の対象企業規模を五十人以上から百人以上(本府省対応は五百人以上から千人以上)へ見直すことが主な論点となりました。
古賀篤委員(自民党、賛成寄り)は今回の百人・千人への見直しに「異論はない」としつつ、「絶えず実態を調査していただいて、本当にこの数字で妥当なのか」検討継続を求めました。吉田宣弘委員(公明党、賛成寄り)は「国家公務員の給与はもっと上がっていいのかなというふうに個人的には思っている」と述べ、法案を支持しました。松本尚大臣(賛成寄り)は人事院勧告に従った改定が適切とし、「年間に七十万人も子供が生まれない状況で優秀な官僚をどれだけ確保できるか」と人材確保への危機感を示しました。
塩川鉄也委員(共産党、中立)は、二〇〇六年に百人以上から五十人以上へ引き下げたこと自体が人材確保危機の要因であり反省が必要と批判しましたが、松本大臣は「二十年前の判断がおかしかったとは思わない」と述べました。また塩川委員は本府省のみ千人基準とするのでなく全職員に千人基準を適用すべきと主張しました。
上村英明委員(れいわ、反対寄り)は、物価上昇を上回る賃上げのためには人事院勧告の三・六二%を超える給与引上げが必要として法案に反対し、討論でもその旨を表明しました。最終的に本法案は起立多数で可決されました。
民間の賃上げ上昇が物価高に追いつけていない以上、公務員の給与引上げも現在の物価高には追いつけない不十分な内容であり、反対です。
この百、千でまあよしと、今回これで私は異論はございませんけれども、絶えず実態を調査していただいて、本当にこの数字で妥当なのか、場合によっては、今回も、人勧を読みますと、もっと上でいいんじゃないかという意見もあったりしたようにも書かれておりますので、やはり、どういった就職先に、自分が職業選択をして国家公務員になる、企業に入られる、このときに、今御説明ありましたけれども、どういった企業に就職しているかというのは今後とも調べていただいて、今回の見直しが妥当なのか、更に、どちらにも方向性はありますけれども、見直す必要があるのかというのは是非御検討いただきたいということをお願いさせていただきたいと思います。
私はもっと給料が上がっていいのかなというふうに個人的には思っているところでございますので、まずそのことを申し述べて、最後の質問に入らせていただきたいんですけれども。
また、年間に七十万人も子供が生まれない状況で、これからそういった優秀な官僚たちをどれだけ確保できるかという不安もあります。
そもそもなぜ二〇〇六年に五十人以上に引き下げたのか。それは、二〇〇五年から六年にかけて、政府・自民党は、公務員の人件費削減方針を掲げて官民比較の企業規模を見直すよう三回も閣議決定を行い、骨太の方針二〇〇六では、五十人以上という具体的な数字まで示して人事院に圧力をかけたという経緯があります。
上村英明委員(れいわ新選組、賛成寄り)は、全公務員の三六%を占める非常勤公務員について、常勤職員との年次休暇・病気休暇・住宅手当等の格差是正や、同一労働同一賃金ガイドラインの見直しを公務員でも先行して行うべきと主張しました。また「一定の期間内に完了する予定の業務にのみ非常勤を雇用する」など入口での規制ルール設定も求めました。松本尚大臣(中立)は、「各府省庁によって仕事の内容も様々」であり「一様に比率を合わせろということは業務遂行上厳しい」として各府省庁の裁量に委ねる姿勢を示しました。同一労働同一賃金については厚労省が進める方向であり原則として適用されるべきとの考えを示しつつも、詳細は「現状私は知り得ない」と述べるにとどまりました。具体的な制度変更の決定はありませんでした。
両給与法改正案はいずれも起立多数で原案のとおり可決すべきものと決定された。審議では人材確保に向けた給与水準の妥当性、非常勤職員の処遇改善、公務員労働基本権の在り方など複数の課題が提起されたが、いずれも抜本的な制度変更の決定には至らず、継続的な検討を求める声が複数の委員から示された。また、特別職給与法の要綱が閣議後に修正されたことへの手続き上の問題も議論となり、副長官が正式な決裁手続きを行うと約束した。
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