今回の一般職給与法改正案は、人事院勧告に基づき月例給を平均三・六二%引き上げるものです。官民比較の対象企業規模を五十人以上から百人以上(本府省対応は五百人以上から千人以上)へ見直すことが主な論点となりました。
古賀篤委員(自民党、賛成寄り)は今回の百人・千人への見直しに「異論はない」としつつ、「絶えず実態を調査していただいて、本当にこの数字で妥当なのか」検討継続を求めました。吉田宣弘委員(公明党、賛成寄り)は「国家公務員の給与はもっと上がっていいのかなというふうに個人的には思っている」と述べ、法案を支持しました。松本尚大臣(賛成寄り)は人事院勧告に従った改定が適切とし、「年間に七十万人も子供が生まれない状況で優秀な官僚をどれだけ確保できるか」と人材確保への危機感を示しました。
塩川鉄也委員(共産党、中立)は、二〇〇六年に百人以上から五十人以上へ引き下げたこと自体が人材確保危機の要因であり反省が必要と批判しましたが、松本大臣は「二十年前の判断がおかしかったとは思わない」と述べました。また塩川委員は本府省のみ千人基準とするのでなく全職員に千人基準を適用すべきと主張しました。
上村英明委員(れいわ、反対寄り)は、物価上昇を上回る賃上げのためには人事院勧告の三・六二%を超える給与引上げが必要として法案に反対し、討論でもその旨を表明しました。最終的に本法案は起立多数で可決されました。