参議院財政金融委員会(2025年5月15日)において、財政投融資特別会計の投資勘定に財源留保・借入制度を整備し資金繰りの柔軟性を確保することを目的とする特別会計に関する法律の一部改正案が審議され、多数をもって可決された。
本会議での議論の要点をAIが要約したものです。
浅田均議員(反対寄り)が、海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)の令和五年度純損失が約41.8億円、累積差損が約398億円に達していることを指摘し、「冒頭に節度を持ち透明性を高めるとおっしゃったが、こうした事実を踏まえてもそう言えるのか」として政府の認識を問いただした。政府参考人(江澤正名)は、設立当初の案件に収益性課題があったこと、コロナ禍の長期化が損失拡大に影響したことを説明。加藤勝信財務大臣(中立)は損失計上を「大変遺憾」としつつも、リスクマネー供給の必要性は共通認識であり改善に取り組むと述べた。浅田議員は審議時間の不足を強く批判し、議員・国民の監視が届かない現状を問題視した。
今回、別の財布をつくって、そこを出入り自由にするということは、これむしろ、何か、明らかにするというより分からなくさせてしまう可能性の方が高いんですよね。
先ほどから出ているクールジャパンやJOINに関しては、もう呼び水効果も薄いし、しかも累積損失も高いし、何なんだこれはと、こういう話になってまいります。
上田清司議員(中立寄り)は資料を示し、産業投資全体の誘発効果の大部分が日本政策投資銀行に偏在しており、クールジャパン機構やJOINは呼び水効果が薄く累積損失も大きいとして「絞り込みが必要ではないか」と指摘した。加藤勝信大臣(賛成寄り)は「民間のみで負うことの難しいリスクを負担できる産業投資の役割は高まっている」と積極的に評価しつつ、定期的な検証と改善の必要性を認めた。小池晃議員(反対寄り)は「呼び水どころか大量の公的資金を投入して民間はごく僅か」と批判し、ラピダス出資企業8社の出資総額73億円に対し内部留保は73兆円に上ると指摘した。杉久武議員(賛成寄り)は民間では難しい事業へのリスクマネー供給に意義があると評価した。浅田均議員(中立)はリスクマネー供給の必要性は共通認識としながらも、透明性不足と国民・議員の監視が届かない現状を批判した。
産業投資については、今後ともその運営改善、ガバナンス強化等を通じた機能強化を図りながら、民間資金を呼び込みつつリスクマネーを供給するという産業投資の役割、これを...
将来性があるけれどもリスクが高いといった、民間だけでは対応が難しい事業に対しまして国がリスクマネーを供給し、政策的必要性を踏まえた上で後押しを行う意義はあると考...
呼び水と言いながら、公的資金を入れることを一切否定はしませんよ、しかし、呼び水どころか大量の公的資金を投入して民間はごく僅かだと、こういう状態でいいのかと。
ただ一方で、今回の措置は、個々のというよりは、他方でこうしたリスクマネーを供給する必要性、これは非常にあるということは共通の認識ではないかなというふうに思ってお...
私は元々、もう日本政策投資銀行とか産業革新投資機構とか、あるいは民間資金等活用機構、この三つぐらいで、あとはみんな廃止した方がいいんじゃないかと、産業投資に関し...
杉久武議員が一般会計から投資勘定への繰入れ対象経費を危機対応業務に限定する理由を確認した。政府参考人(窪田修)は、投資財源資金の財源留保・借入れにより投資勘定の財務的自立性が強化されること、区分経理明確化の観点から限定する旨を説明した。杉議員(賛成寄り)は「モラルハザードにつながる安易な繰入れは厳に慎むべき」との意図を支持した。熊谷裕人議員(反対寄り)は、歳入を大幅に超える資金需要が生じた場合にはその都度一般会計から繰り入れるべきであり、「産業投資はその年度の配当金・納付金の範囲で行うことを基本とすべき」と述べ、留保制度創設に反対した。
小池晃議員(反対寄り)は、ラピダスへの公的資金投入額が1.7兆円以上に上る一方、出資企業8社の出資総額は73億円にすぎず、それら企業の内部留保合計は73兆円に達すると指摘し、「半導体産業への対応は関連大手企業の責任と負担を基本にすべき」と主張した。加藤勝信大臣(賛成寄り)は、経済安全保障上の課題や各国の公的資金投入の動向、民間投資がいまだ十分でない状況を踏まえ、「民間の予見可能性を高め、半導体分野への民間投資を促進することが重要」と支持した。船橋利実議員(中立)は、本法案は半導体支援を念頭に置いたものではなく情報処理促進法等の改正案と独立した別の法案であることを確認した。
本法案の中核的論点として多くの委員が議論した。加藤勝信大臣・窪田修政府参考人(賛成)は、産業投資の財源(NTT株等配当)が過去10年で年間4,282億円から8,871億円まで大きく変動する中、歳入に余裕がある年度に投資財源資金へ留保し、不足時には借入れを行うことで安定的・機動的なリスクマネー供給を可能にすると説明。留保上限の目安を当面1,500億円程度、借入期間は最大10年(財政融資資金から)とする運用方針も示した。船橋利実・杉久武・上田清司議員は概ね支持した。一方、小池晃議員(反対)は「会計年度独立の原則に反し、損失を出した投資勘定の拡大につながる」と批判。熊谷裕人議員(反対)は「特別会計改革の理念に反し、一般会計への資金還流を難しくする」として反対した。梅村みずほ議員(懸念)は「ガバナンス強化・運営改善が前提とされるべきで、財源確保が先行している」と懸念を示した。浅田均議員(反対)は財政リスクを分かりにくくし財政規律を緩める方向だとして反対した。
今回の法改正では、他の特会に設置された一般的な資金と同様、必要性を踏まえた上で投資財源資金に投資勘定の歳入等の一部を留保できるようにすることで投資勘定の資金繰り...
本来、財政法は、毎年度必要な予算を計上し、一会計年度内に使い切るという会計年度独立の原則に立っており、特別会計内での予算繰越しはあくまでも例外としなければなりま...
本法案で財政投融資特別会計の投資勘定に投資財源資金を設けることは、この財政上のリスクを分かりにくくする最たる例であり、我が党が国家財政に求める本来の方向とは全く...
投資勘定に投資需要を一般会計からの繰入れで賄うということになるのであれば、いつ使うか分からない財源を投資財源資金に寝かしておくようなことにやはり私はなるんではな...
今御説明いただきましたように、投資勘定の資金繰りの柔軟性を確保し、安定的かつ機動的な投資を行うことによりまして、例えば、将来性があるけれどもリスクが高いといった...
この財務省提出の本法案は、投資勘定からエネ特への繰入れがあるから行うということではなくて、それとは独立をし、別のものとして、投資勘定の資金繰りの柔軟性を確保する...
投資勘定について安定的に投資ができるような資金をしっかりしていくという仕組みがつくられたこと、このことは評価したいというふうに思っております。
産業投資の運営改善やガバナンス強化について検討はなされているが、具体的な対応策が今のところ見えておりません。財源確保にとにかく走っているというふうに感じられるん...
複数の委員がJOINの損失問題を取り上げた。政府参考人(飯塚秋成)は、令和5年度決算でテキサス高速鉄道事業・ミャンマー都市開発事業等の損失処理により約799億円の当期純損失を計上し、累積損失が約955億円に上ることを説明。小池晃議員(反対寄り)はテキサス高速鉄道への投資総額が約417億円(出資約47億円、社債引受約360億円)に及び、「当初出資額の8倍を追加出資して破綻した国策事業であり政府の責任は極めて重大」と批判した。上田清司議員(反対寄り)は「鉄道事業経験のない相手への投資であり主管官庁の監視不足」を批判した。加藤大臣(中立)は損失を「大変遺憾」としながらも、財務省の関与は財源提供の立場からとし、主務省庁・JOINによる改善策の進捗を見極めながら対応すると表明した。窪田政府参考人は主務省庁との連携強化・モニタリング高度化に取り組むと説明した。
中でも、米国でのテキサス高速鉄道事業は国策として進めた挙げ句、破綻したものであり、政府の責任は極めて重大です。
今回、別の財布をつくって、そこを出入り自由にするということは、これむしろ、何か、明らかにするというより分からなくさせてしまう可能性の方が高いんですよね。
このテキサスの鉄道事業会社なんか、鉄道事業おろか、例えば交通事業もやったこともない、よくぞこういうところを相手にしたなと、幾らJR東海が付いているからっていった...
しっかりとここの部分については適切に対応していただきたいというふうに思います。
損失を出したということについてはこれは事実であり、大きな問題でありますから、改善策というものはしっかりと講じていかなければいけないというふうに考えます。
今般JOINが多額の損失を計上したことは、出資者である財務省としても大変遺憾なことと考えております。
加藤勝信大臣(賛成寄り)は、平成28年・令和3年の行革推進会議フォローアップで投資勘定の存続必要性が確認されており、今回の改正も特別会計改革の方針と整合的に節度・透明性を持った形で進めると主張した。小池晃議員(反対寄り)は「財投投資勘定の廃止も含む抜本的見直しが必要であり、拡大に反対する」と主張し、来年が特会の存廃を含む見直しの年にあたると指摘した。梅村みずほ議員(中立)は特会改革の姿勢を堅持すべきとしつつ、運営改善・ガバナンス強化が前提とされるべきとの懸念を示した。浅田均議員(反対寄り)は「資本主義社会では民間がリスクマネーを担うべき」として投資勘定拡大に反対した。熊谷裕人議員(反対寄り)は「今回の法改正は特別会計改革の理念・過去の改革の流れに逆行する」と批判した。
財投投資勘定の資金の使い道については、廃止も含めた抜本的な見直しが必要です。
本来、資本主義社会におけるリスクマネーの供給は民間部門の役割です。政府には、公益性があり、収益性も見込めるが、民間が手を付けない事業に限定し、かつ財政の不透明性...
特別会計に必要以上の資金を保有しないとする特別会計改革の理念に反する本法案は認められません。
投資財源資金に係る措置について、特別会計改革の趣旨も踏まえ、節度を持ち、透明性の高い形で運用するとともに、同資金に留保する必要のない金額については引き続き一般会...
今回の法律というのは、今までの特会改革、平成十七年以降から取り組んできたこの姿勢を堅持しているのか、あわせまして、この法案では特別会計改革の趣旨に反していると私...
加藤勝信大臣(賛成)は、ポートフォリオ管理体制整備・産投機関連携強化・モニタリング高度化をガバナンス強化策として挙げ、令和6年12月に関係省庁実務者連絡会議を設置したこと、令和7年度から担当職員の増員・外部コンサルタント活用にも取り組む旨を表明した。窪田修政府参考人(賛成)は財投分科会の指摘を踏まえ建設的対話の実施・大型案件のヒアリング・実地監査などの取組を開始していると説明した。梅村みずほ議員(反対寄り)は「ガバナンス強化・運営改善は財源確保より先に取り組むべき前提であり、それが示されないまま法改正が進んでいる」と批判した。熊谷裕人議員(反対寄り)も同様に「ガバナンス強化が前提とされているにもかかわらず財源面が先行している」と批判した。
今般の法改正に際しても、投資勘定の機能強化と併せてガバナンスの向上が重要な課題であると考えております。ポートフォリオ管理体制の整備や産投機関同士の連携強化に向け...
財務省の産投計画策定担当者と各産投機関との建設的な対話の実施や、産業投資全体のポートフォリオに大きな影響を与える大型案件の進捗状況についてのヒアリングの実施、ま...
運営改善、ガバナンス強化については本法案に盛り込まれておらず、実際の運用面においても現状では十分な対応が行われているとは到底言えません。
産投機関やその所管省庁、さらには財務省における実効的な取組がいまだに実施されていない中で、財源面を先行して措置しようとするのは早計であると言わざるを得ません。
船橋利実議員の質問に対し、窪田修政府参考人は昭和28年以来の産業投資の累計損益について、令和5年度末時点で出資金残高約7.2兆円に対し評価額約18.1兆円(評価益約10.9兆円)、配当・納付金等の収益累計約8.3兆円、損益累計約7.8兆円の黒字と説明した。上田清司議員(中立)は資料を示し、呼び水効果や収益が日本政策投資銀行等に偏在しており成果を出せない機構は絞り込みが必要と主張した。加藤大臣(賛成寄り)はポートフォリオ管理体制整備を進めつつ定期的検証と改善の必要性を認めた。船橋議員(賛成寄り)は個別案件の損失はあり得るがポートフォリオ全体で適切に収益を上げることが必要と述べた。
梅村みずほ議員(反対寄り)は、脱炭素化支援機構の投資先について投資先名は公表されているものの支援決定金額が非公表となっており、「国民チェックができない」として情報開示を強く求めた。環境省政府参考人(大森恵子)は、今後の案件について原則支援決定金額を開示する方向で機構に強く働きかけているとし、引き続き適切に指導監督すると説明した。梅村議員はこの回答を受けつつも、開示が実現しない限り適切な投資が行われているか国民がチェックできないとして、引き続き対応を求めた。
質疑では、JOINやクールジャパン機構の巨額累積損失を踏まえたガバナンス強化・透明性確保の要求が与野党双方から相次いだ。法案は賛成多数で可決されたが、特別会計改革の理念との整合性や会計年度独立原則への影響を懸念する立憲民主党・共産党・維新の会は反対票を投じ、採決後は情報開示の徹底・資金規模の適正化・官民ファンドのガバナンス強化等を求める附帯決議が多数をもって採択された。
この要約はAI(自然言語処理モデル)を用いて生成しています。 要約の精度向上に努めていますが、解釈の違いや誤りが含まれる可能性があります。
必ず元の議事録本文もご確認ください。
○委員長(三宅伸吾君) 特別会計に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。 本案の趣旨説明は既に聴取しておりますので、これより質疑に入ります。 質疑のある方は順次御発言願います。
○船橋利実君 おはようございます。自由民主党の船橋利実でございます。 ただいま議題となりました特別会計に関する法律の一部を改正する法律案について質疑をさせていただきたいと存じます。 加藤大臣におかれましては、連日の国会対応、そしてまた国際会議の出張等、大変御多忙な日々でお疲れのことかと思いますけれども、是非私どもの質問に対して的確な、また積極的なお答えをいただきたいというふうに思うところで...
| モデル | Claude (Anthropic) |
|---|---|
| 要約方式 | 抽出+要約 |
| 対象範囲 | 議事録 全文 (約49,201文字) |
AIによる自動生成のため、一部情報が省略されている場合があります。
