財政金融委員会では、所得税法等改正案を議題として内閣総理大臣への質疑が行われました。主な論点は、基礎控除の拡充と税制の複雑化、控除制度と累進性、ジニ係数や相対的貧困率に見る再分配機能、消費税減税と社会保障財源、法人税改革の成果評価、物価高対策と予算審議の在り方でした。ほかに、年金改革法案の提出時期、企業・団体献金の見直し、外国人への課税、税収増の還元と債務残高の要因分析も取り上げられました。質疑には石破茂総理が答弁し、小池晃委員、浅田均委員、勝部賢志委員、堂込麻紀子委員、神谷宗幣委員が質問に立ちました。質疑の終局後には、加藤勝信財務大臣から関税定率法等改正案の趣旨説明が行われ、鉱工業品4品目の無税化、暫定税率等の適用期限延長、特別特恵税率の対象追加が説明されました。
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全25テーマ ・ 紐づく質疑25件
所得税法改正に伴う基礎控除の拡充と複雑化
消費税の五%の減税とインボイスの廃止が物価高対策の決定打だということを申し上げて、質問を終わります。
ジニ係数と税・社会保障による再分配機能が議論されました。浅田均委員は、日本のジニ係数の改善度が税で4.7%、社会保障で29.8%にとどまり、税による再分配が弱いと指摘しました。さらにG7との比較で再分配後のジニ係数の順位が悪化しているとして、再分配は不十分であり改善が必要との立場を示しました。これに対し石破茂総理は、再分配機能の回復に向けて所得税等を累次改正してきたと述べ、応能負担により機能の向上を図る考えを示しました。また、税に再分配機能をどう求めるかについては、政府として今後より良きを期すと述べ、再分配機能の向上に取り組む意向を示しました。具体的な制度変更などの決定事項は、提示された範囲では示されていません。
予算審議の迷走と政府の責任について議論されました。勝部賢志委員は、予算を巡る二転三転が審議に混乱を与えたとして、総理の責任を質しました。同委員は政府を明確に批判する立場です。これに対し石破茂総理は、政府の責任者として批判を受け止める姿勢を示し、与野党による修正は議会制民主主義の姿であるとの認識を述べました。石破総理は予算審議そのものへの明確な賛否は示しておらず、立場は中立的です。提示された範囲では、結論や決定事項は示されていません。
企業・団体献金の見直しをめぐり、勝部賢志委員は、三月末をめどとする時期に向けて、総理がリーダーシップを発揮して決断すべきだと求めました。勝部委員は立憲案への歩み寄りを総理に求めており、見直しに前向きな賛成の立場です。これに対し総理は、各党の議論を注視するとの考えを示し、現時点でどうするかについては述べないと答えました。総理のスタンスは明確に示されておらず、見直しの是非や具体的な方向性について、この議論の中で結論や決定事項は示されていません。
けれども、一方で、総理が国民の皆さんから理解を得るための案ということを考えたときに、総理が私たち立憲民主党の案に歩み寄っていただくということもこれはできるわけだし、そういう判断も是非、私はこの残された期間、総理として決断すべきだというふうに思いますが、いかがでしょうか。
候補者公認と人権侵害発言への党の責任について議論されました。勝部賢志委員(反対の立場)は、杉田水脈氏の公認は党のお墨付きであり、党が責任を負うべきものだとして、公認決定の撤回を一貫して求めました。これに対し石破茂総理(賛成の立場)は、公認は自らの責任で決定したものであると述べ、公認候補による人権侵害がないよう、党および総裁として責任を持つと明言しました。両者の間で、公認に対する党の責任を認める点では認識が重なる一方、勝部委員が公認撤回を求めたのに対し、総理は党として責任を持つと答える形となりました。提示された範囲では、公認決定の撤回が行われたとの記載はなく、結論や決定事項は示されていません。
備蓄米の放出と米価の安定について議論されました。石破茂総理は、備蓄米の第一回入札を実施し、店頭に並び始めると述べ、必要があればさらなる対応を行う考えを示しました。石破総理は備蓄米放出に賛成の立場で、流通の改善と米価の落ち着きを期待しているとされています。提示された材料に基づく範囲では、他の発言者の意見や具体的な数量・価格に関する議論、最終的な決定事項は確認できません。
流通の目詰まりが解消し、結果として、上昇した米価、米の値段の方でございますが、米価が落ち着くことを期待をいたしております。
債務残高の要因分析と財政健全化について、堂込委員は総理の「反省」の内容を質したうえで、債務残高の要因分析の指示の有無と公表時期を問いました。これに対し石破茂総理は、要因分析を行うと答えましたが、公表時期については具体的に答えられないとしました。石破総理は要因分析の重要性を述べるにとどまり、財政健全化への賛否は明確にしておらず、スタンスは中立的です。本テーマでは、要因分析を実施する方針が示された一方、公表時期などの具体的な日程や、財政健全化に関する明確な結論・決定事項は示されませんでした。
政府といたしまして、高い水準の債務残高となったことの要因の分析、これも行いながら、適切な経済財政運営を行っていくということが重要でございます。
賃上げと個人消費の関係について議論されました。堂込麻紀子委員は、賃上げの流れが続く一方で個人消費が伸び悩んでいるとの認識を示し、労使の取組を後押しする経済財政政策が必要と述べ、肯定的な立場を示しました。石破茂総理は、賃上げが消費拡大と経済成長につながるとの認識を労使で共有することが重要と述べ、同じく肯定的な立場を示しました。また総理は、政労使会議を開催し、未組織労働者や非正規労働者にも賃上げの効果が及ぶよう支援するとしました。
外国人への課税と外国人労働者の受入れ政策について議論されました。神谷宗幣委員は、外国人や外国企業から日本人以上に税を取る制度設計と、日本人を優先する社会を求めました。受入れを拡大する場合には外国人に日本人以上の課税を求めるという条件付きの姿勢で、スタンスは中立寄りです。これに対し石破茂総理は、租税条約により内外差別ができないことを述べ、内外無差別の負担原則を示しました。また、人口減少下において外国人労働は大事であるとし、国民の利益になる形で考えていくと答え、全体として賛成寄りの立場を示しました。本テーマでは、外国人への課税の在り方をめぐり両者の考え方の違いが示されましたが、結論や決定事項は示されていません。
大企業の内部留保の増加と社会的責任に関して、内部留保の使途が論点となりました。総理(石破茂氏)は、内部留保を設備投資や賃上げ、下請への支払いに振り向け、高付加価値型経済を目指す考えを述べました。スタンスデータでは、石破茂氏は賛成寄り(スコア0.80)とされ、その根拠は、内部留保の積み上げよりも設備投資・賃上げ・下請への支払いを重視する姿勢にあります。提示された材料の範囲では、他の発言者の立場や具体的な結論・決定事項は示されていません。
私どもといたしまして、内部留保を積み上げるというよりも、やはり設備投資であり、賃上げであり、そしてまた下請の方々に対するきちんとしたお支払であり、そういう形で高付加価値型の経済というものを構築を目指してまいりたいと考えておりまして、コストカット型の経済からの脱却というのは急務であると考えておるところでございます。
鉱工業品4品目について、基本税率又は暫定税率を無税とする見直しが議論されました。加藤勝信財務大臣は、この4品目の基本税率又は暫定税率を無税とする見直しを実施する旨を説明し、自らこの見直しを行うと明言しています。スタンスデータでは加藤大臣は賛成寄り(スコア0.75)とされています。提示された材料には、他の発言者の意見や反対論、結論・決定事項に関する記載はありません。
第二に、個別品目の関税率について、鉱工業品四品目の基本税率又は暫定税率を無税とする見直しを行うこととしております。
年金改革法案を国会へ提出する時期が論点となりました。勝部賢志委員は、四月中の早期提出を繰り返し強く求め、提出時期を総理が言明するよう要請しており、早期提出に賛成の立場です。これに対し石破茂総理は、今国会への提出に向けて党内調整を急ぐよう指示したと述べた一方、提出期限の具体的な明言はできないと答え、期限の明示を避けました。スタンスデータ上、勝部委員は賛成(スコア1.00)、石破総理はやや賛成寄り(スコア0.60)と整理されます。議論では、提出時期の具体的な確約は示されず、決定事項は特にありませんでした。
所得税法改正に伴う基礎控除の拡充をめぐり、仕組みの複雑化と効果が議論されました。勝部賢志委員は、課税最低限の引上げを極めて不十分と批判し、仕組みが複雑で分かりづらく効果も限定的だと指摘しました。堂込麻紀子委員は、基礎控除等の見直しは物価高に対し十分な内容とは言えないと述べました。神谷宗幣委員は、基礎控除が収入ごとに細分化され、分かりにくい税制になったと指摘しました。これに対し石破茂総理は、複雑との批判を認めつつ、所得に応じた控除設定で減税額を平準化し公平性を確保する意図があると説明し、納税者の八割をカバーすると述べて理解を求めました。三委員は批判的な立場、総理は理解を求める立場でした。提示された範囲では、結論や決定事項は示されていません。
次に、所得税法に関わる課税最低基準の引上げについて伺いたいと思いますけれども、これも極めて不十分な法案だと私は思っています。
今回の所得減税の案は、収入ごとに基礎控除の額が細分化され、国民にとって非常に分かりにくい税制になりました。
今回の所得税法等改正案に向けた基礎控除等の見直しの議論、物価高にあえぐ国民の手取りを増やすためのものでしたけれども、法案の内容は十分なものとは言えなかったのではないでしょうか。
御指摘のように複雑というようなこういう御批判があるわけでございますが、減税額の公平性の確保、所得再分配機能の発揮に資するということを意図したものでございまして、そういうような御指摘をいただくということはございますが、これが御理解いただけますよう更に努力をしてまいりたいと考えております。
控除制度と累進性・応能負担の在り方について議論されました。浅田均委員は、各種控除が高所得者に有利であるとの批判への受け止めを質し、控除が累進性を歪めて再分配効果を弱めるとの問題を提起しており、慎重・反対寄りの立場です。これに対し石破茂総理は、控除の在り方を所得税の抜本改革の中で検討するとし、高所得者の優遇は格差を広げるとの注意を示して累進性を重視する姿勢を述べました。累進の刻みについては更なる議論が必要との個人的認識を示しています。堂込麻紀子委員は各種控除の充実を求めており、控除拡充に賛成の立場です。具体的な結論や決定事項は示されていません。
政府は、各種控除を充実させて、経済成長につながるような経済財政政策を行うことが必要ということを改めて指摘させていただきまして、私の質疑を終わらせていただきます。
低所得者への支援や高齢者への年金給付などを通じて再分配が行われておりますが、社会保障制度に依存し過ぎていないか、控除が累進性をゆがめる結果、税による改善度が低いのではないかと思いますが、総理はどのようにお考えでしょうか。
高所得者に対する優遇というものが税制上行われますと格差はますます広がるということを引き起こしますので、その点には注意が必要だというふうに考えております。
令和7年3月末に期限が到来する暫定税率等の適用期限の延長について議論されました。加藤勝信財務大臣は、この期限到来を踏まえ、暫定税率等の適用期限を延長する旨を説明しました。加藤財務大臣自身が適用期限の延長を提案する立場であり、スタンスは賛成です。提示された材料の範囲では、延長に反対または中立の立場を示した発言者は確認されておらず、延長の具体的な期間や税目、結論や決定事項についても示されていません。
第一に、令和七年三月末に適用期限が到来する暫定税率等について、その適用期限の延長等を行うこととしております。
法人税改革の成果評価と税率引上げの是非が議論されました。堂込委員は、与党大綱が法人税改革について意図した成果がなかったと評価した点を取り上げ、税率引上げの必要性を質しました。小池委員は、法人税減税が賃上げに回らず、内部留保を積み上げただけだと指摘しました。これに対し石破総理は、大綱の評価を引いたうえで、税率を引き上げつつ的を絞った政策対応を行う法人税体系を構築すると答弁しました。また、法人税率の引下げが効果を上げなかったとの反省の下で法人税改革に取り組む考えを示しました。石破総理は、法人税引下げは成果がなかったと評価し、税率引上げを含む改革に取り組む姿勢であり、賛成寄りの立場です。
法人税を下げたということが決して思ったような効果を上げなかったという深い反省の下に、これから先、法人税改革に取り組んでまいります。
消費税の逆進性と低所得者への配慮が論点となりました。石破茂総理は、消費税の逆進性による低所得者の痛みを緩和する方策を併せて考える必要があると述べ、低所得者への配慮に前向きな立場を示しました。根拠として、逆進性の緩和策を常に併せて検討する必要性を挙げています。なお、この論点について提示された発言は1件のみであり、具体的な緩和策の内容や、重要な結論・決定事項は示されていません。
そうしますと、どうやってその逆進性なるものを低所得の方々に痛みが少ないように緩和をしていくかということは併せて常に考えていかねばならないことだと思っております。
消費税の減税と社会保障財源の関係が議論されました。小池晃委員は賛成の立場から、消費税を5%に減税すれば年間約12万円の減税となり物価高対策に最適だと主張しました。また、消費税収が所得税・法人税の減収の穴埋めになったと指摘し、消費税に頼らない財源確保が可能だと述べました。これに対し石破茂総理は、消費税は景気変動に強い社会保障財源として重要だと述べ、減税には慎重な姿勢を示しました。一方で、予断を持たずあらゆる観点から議論するとし、結論ありきではないと答えました。減税の是非について、両者の見解の隔たりは残っており、本議論の中で具体的な結論や決定事項は示されていません。
物価高対策をめぐり、参議院での予算審議中に追加対策へ言及したことの是非が論点となりました。勝部賢志委員は、予算審議中の追加対策への言及を国会軽視であると抗議し、選挙目当ての補正であると批判して、追加対策の提出を求めました。立場は反対です。これに対し石破茂総理は、新たな予算措置を述べたのではなく既存施策の総動員を述べたものだと説明し、審議に迷惑をかけたことをおわびしました。また、新規の予算措置は否定しつつ、既存施策の総動員で物価高の克服に取り組む考えを示し、物価安定への配意は常に必要であるとの認識を述べました。立場は賛成寄りです。
特別特恵関税の適用に関して、特別特恵税率の対象範囲が論点となりました。加藤勝信財務大臣は、後発開発途上国に準ずる国を特別特恵税率の対象に追加すると説明しました。スタンスデータでは、加藤大臣は賛成寄り(スコア0.75)とされ、その根拠は、後発開発途上国に準ずる国を特別特恵税率の対象に追加するという説明にあります。提示された材料からは、ほかの発言者の立場や反対意見、適用期限延長の具体的内容、決定事項は確認できません。
第三に、特別特恵税率の適用対象について、後発開発途上国に準ずる国を対象国に追加することとしております。
相対的貧困率の高さと対策が議論されました。浅田均委員は、相対的貧困率が15.4%で約2千万人が貧困ライン以下にあると指摘し、貧困率を最重要課題として再分配機能の改善を求めました。これに対し石破茂総理は、高齢化の影響もあるものの改善傾向にあるとの認識を示しました。そのうえで、相対的貧困率を下げることに強い配意が必要だと述べ、貧困率を下げるため税の役割を精緻に考えるとしました。両者とも対策に前向きな立場で、スタンスデータ上は浅田委員が賛成寄り(0.80)、石破総理も賛成寄り(0.75)です。本議論の中で、具体的な施策や決定事項は示されていません。
社会保障の持続可能性と世代間公平について、総理は世代間の公平と制度の持続可能性の両論点を議論すると述べました。また総理は、将来への不安が消費を抑える要因になるとして、制度の持続可能性を示すことが重要であると述べました。発言者のスタンスとしては、石破茂氏が世代間の公平を考える必要性を述べており、賛否のスコアは0.60でした。ただし、具体的な賛否や施策の内容は示されていません。提示された範囲では、具体的な施策や結論、決定事項は確認されていません。
やはり、社会保障を考えますときに、世代間の公平というものを考えていかねばなりません。
税収増の国民還元と財政状況をめぐって議論が行われました。堂込麻紀子委員は賛成の立場から、税収増を財政健全化と手取り増の原資に充て、国民へ還元すべきだと求めました。これに対し石破茂総理は、慎重な立場から、7年度も新規国債の発行額が28.6兆円に上り、債務残高が対GDP比179%に達しているため、税収増を還元に回せる状況にはないと答弁しました。堂込委員が還元を求めたのに対し、総理は債務残高の大きさを理由に還元は難しいとしており、両者の立場は分かれています。提示された範囲では、この論点について合意や決定事項は示されていません。
税目の整理・簡素化と国民負担率の上限設定について議論されました。神谷宗幣委員は、税目を十ほどに整理し、国民負担率に35%程度の上限を設けるべきだと自ら提案し、賛成の立場を示しました。これに対し石破茂総理は、提案を理想論として切り捨てることなく、簡素性を目指す姿勢を示しました。一方で、中立・公平との両立が課題であると述べており、提案への賛否は明確にされていません。以上のとおり、本テーマでは税目の簡素化という方向性について一定の共有がうかがえるものの、国民負担率の上限設定について具体的な結論や決定事項は示されていません。
高等学校教育の無償化と公立高校への影響が論点となりました。勝部賢志委員は、私立高校の無償化拡大によって公立離れが進み、公教育や地方創生に影響するとの懸念を示し、公教育の崩壊や人口減少への懸念から慎重・批判的な立場を取りました。これに対し石破茂総理は、公立高校の役割は大きいとの認識を示した上で、公立高校支援の拡充を含む教育の質の確保を検討すると述べ、実験実習施設整備の支援を拡充したと説明しました。総理は無償化そのものへの賛否については明示しておらず、立場は中立的です。会議では、無償化拡大に関する結論や決定事項は示されていません。
総理への質疑は終局し、関税定率法等改正案の趣旨説明が聴取されました。各論点では、債務残高の要因分析を行う方針が示された一方、年金改革法案の提出時期や消費税減税などについて具体的な確約や結論は示されませんでした。
この要約はAI(自然言語処理モデル)を用いて生成しています。 要約の精度向上に努めていますが、解釈の違いや誤りが含まれる可能性があります。
必ず元の議事録本文もご確認ください。