本会議では、下請代金支払遅延等防止法及び下請中小企業振興法の一部を改正する法律案について趣旨説明と各会派代表による質疑が行われたほか、条約4件、地方分権関連法、日本政策投資銀行法改正案、国会法改正案等の採決が実施された。
本会議での議論の要点をAIが要約したものです。
岩渕友議員(日本共産党)は、トランプ政権による自動車部品への25%追加関税が中小企業のサプライチェーンに広く影響を与えるとし、日本商工会議所会頭がコストダウン圧力を懸念していることを引用しながら、コストカット圧力・リストラ・賃金抑制などへの対策と不当なトランプ関税の全面撤回を求めました。武藤容治経済産業大臣(中立)は、関税措置を「極めて遺憾」とする日米協議での申し入れを説明しつつ、自動車業界各社トップへの適正取引確保の直接要請や特別相談窓口の設置・資金繰り支援などの対応を述べ、「可能な限り早期に日米双方にとって利益となるような合意を実現できるよう」交渉を継続していると表明しました。
下請中小企業振興と適正取引の推進
伊東良孝国務大臣は、本法案が中小企業の賃上げ原資確保のためサプライチェーン全体で適切な価格転嫁を定着させることを目的として提出したと趣旨説明を行い、協議義務化・手形払い禁止・対象事業者範囲拡大等の措置を賛成寄りの立場で説明しました。岩渕友議員(中立)は法案の趣旨を認めつつ、振興事業計画に基づく支援実績が制定以来わずか12件にとどまることや罰則の不十分さを問題視し、実効性への疑問を呈しました。村田享子議員(賛成寄り)・平木大作議員(賛成寄り)・礒崎哲史議員(賛成寄り)はいずれも法案の趣旨に賛同し、「適正取引・賃上げの実現は待ったなし」(礒崎議員)として一日も早い成立と執行強化を求めました。
今回の改正案は、中小企業が近年の物価上昇に負けない賃上げの原資を確保するための措置を講じるものであり、法案の趣旨につき、賛同するところです。
政府には、継続的、安定的な価格転嫁が定着するまで、中小企業にしっかりと寄り添い、変革をやり遂げていただきたい。
我が国の雇用の七割を占める中小企業が物価上昇に負けない賃上げの原資を確保できるようにするため、サプライチェーン全体で適切な価格転嫁を定着させることが必要不可欠です。
適正取引の実現、賃上げの実現は待ったなしであり、本法律案を含め、施策の実効性を高めていく観点で、以下、質問をいたします。
本法案で大きく進む保証はあるのでしょうか。
武藤容治大臣は価格転嫁率が昨年9月時点で49.7%と「道半ば」であるとし、三十年間のデフレによる商慣習や「取引の減少・失注への恐れ」が転嫁が進まない主因と説明しました。村田享子議員は「価格転嫁なくして中小企業の賃上げは実現しない」と強調し、失注・減注対策も含めた実効性強化を求めました。岩渕友議員は、四次請け以上では価格転嫁率が約35%と低く、全く転嫁できなかった企業が4割近い実態を示し、賃上げには直接支援も必要と主張しました。礒崎哲史議員は物価上昇に負けない賃上げ実現のため継続的な対策が必要と述べ、大臣がサプライチェーンの深い層への転嫁浸透を重要課題と認識していることを確認しました。
武藤容治大臣は、事業所管大臣への指導・助言権限付与により「幅広い業界の事業者に対し、より迅速に適正取引を促す効果が期待される」と説明し、各省庁間の情報共有規定によって下請法の執行が強化されると表明しました。古谷一之公正取引委員会委員長は、公取の検査担当者が令和2年度の104名から今年度119名に増員されたと述べ、事業所管省庁との連携強化を進めると表明しました。岩渕友議員は、下請代金検査官が経産省・公取委合わせて181人で直近5年でわずかしか増えていないとして大幅増員を求め、現状は不十分と批判しました。村田享子議員は申告のない場合でも個別調査を実施するなど、より踏み込んだ対応の必要性を主張しました。礒崎哲史議員は事業所管省庁への指導・助言権限付与と省庁間情報共有強化の効果について大臣に質問しました。
このため、本改正案では、例えばトラック・物流Gメンが荷主等への実態調査の場において下請法の観点からも指導を行うなど、事業所管大臣がそれぞれの任務を果たす際に、所管する事業者へ直接指導、助言できる旨を盛り込みました。
改正法案では、さらに、各業界に関して知見を有する事業所管省庁に対しても、現行の調査権限に加え、指導、助言の権限を付与することとしております。
下請代金検査官をなぜ増やさないのですか。検査官も大幅に増やすべきではありませんか。
本法律案では、事業所管省庁の主務大臣に新たに指導及び助言の権限を付与することとしていますが、本見直しによる効果としてどのようなことを期待しているか、経済産業大臣、お答え願います。
伊東大臣、実態調査を強化し、申告のない場合でも個別に調査を実施するなど、より踏み込んだ対応が必要ではないでしょうか。
村田享子議員は、労務費転嫁指針の認知度が全体で48.8%にとどまり、東京都57.3%に対し青森県35.6%・岩手県37.3%と地域格差があることを指摘し、地方版政労使会議の活用など地域別の連携強化を求めました。武藤容治大臣は、労務費指針を「政府を挙げて幅広い業界へ周知徹底し、実態把握に努める」と表明し、地方版政労使会議でパートナーシップ構築宣言の普及も議論されているとして連携を促すと述べました。伊東良孝大臣は、グループ会社間を含む全取引で適切な価格転嫁を促す観点から労務費転嫁指針の周知徹底をさらに強化すると表明しました。
伊東良孝大臣は、協議に応じない一方的な価格決定を禁止する旨を法律に明記し、「取引の打切りを示唆した上で協議に応じず一方的に価格を決定すること」など問題事例を運用基準に分かりやすく示す方針を説明しました。古谷一之委員長は、協議義務化によって受注者が価格交渉しやすくなり「賃上げをするための原資の確保につながることを期待する」と述べました。岩渕友議員は、アンケートで6割の事業者が「自ら価格交渉を申し出るつもりがない」と回答し、取引停止や仕事量減少への恐れや諦めが理由であるとして、「そもそも協議さえ言い出せないのが実態」と問題提起しました。村田享子議員は運用基準の策定にあたって現場のリアルな協議の状況を反映すべきと主張し、協議の形骸化防止策を求めました。武藤大臣は、受注者が申し出やすくなる環境を整備すると表明しました。
協議の形骸化に関する懸念に対しましては、例えば、この法律の運用基準などで、受注者に対し取引の打切りを示唆した上で協議に応じず一方的に価格を決定することや、協議の求めを拒み、無視し、又は繰り返し先延ばしにしたりして、協議に応じずに価格を決定することなど、想定される問題事例を分かりやすく示すことを検討をいたしております。
こうした改正により、取引上の立場の弱い中小の受注者が価格交渉しやすくなり、賃上げをするための原資の確保につながることを期待をいたしております。
今回の改正では、近年の物価上昇を受け、発注者、受注者の対等な関係に基づき、サプライチェーン全体で適切な価格転嫁を定着させる構造的な価格転嫁の実現を図ることが重要とされています。
本改正法案により、協議に応じない、説明にも応じない、一方的な代金決定は禁止されます。
そもそも協議さえ言い出せないのが実態です。
武藤容治大臣は、振興基準に「直接の取引先の更に先の事業者との連携の重要性を盛り込み」、各事業所管省庁からサプライチェーンの頂点に位置する発注事業者に対し取引段階の深い事業者への情報発信を要請していると説明し、「取引段階の深い段階までの価格転嫁の浸透に取り組む」と表明しました。岩渕友議員は、四次請け以上の企業の価格転嫁率が約35%と低く、全く転嫁できなかった・減額された企業が4割近くに上ることを示し、深い層への転嫁が進まない実態を問題視しました。村田享子議員は、「頭越しに接触しない」という商慣習がある中で多段階の事業者の連携をどのように実現するか具体的方法を質問しました。礒崎哲史議員は、サプライチェーンの深い層への転嫁が重要課題であるとの大臣の認識を確認しました。
伊東良孝大臣は、資本金基準に関して「自ら減資することによってこの法律の適用を逃れる事業者の増加」や「取引先から下請法の対象とならないように増資を求められた」との事例が生じているとして、恣意的な変更が難しい従業員基準を導入する理由を説明しました。製造委託等は従業員300人、役務提供委託等は100人という基準は、中小企業基本法の中小企業者の範囲や過去の違反事例における従業員数を踏まえたものと説明しました。他案(新たな資本金区分追加案・取引依存度基準案)はそれぞれ「イタチごっこになる」「発注抑制につながる」との理由で不採用とされたと述べました。村田享子議員は従業員数の変動が大きく調査負担増の懸念を示しつつ追加を認め、礒崎哲史議員は具体的根拠や他案不採用の理由を質問した上で制度趣旨を支持しました。
武藤容治大臣は、2024年度の手形交換枚数が約970万枚と2022年度比で約580万枚減少している一方、下請法対象取引における手形等を用いた支払が「まだ1割程度残っている」と現状を説明しました。手形払い禁止の効果として「受注者が代金を現金で得るまでの期間が短くなり資金繰り負担の軽減につながる」「紙の手形の管理コストの削減」を挙げ、移行する中小企業向けに低利融資制度を用意していると表明しました。平木大作議員は「受託側にある中小企業の資金繰り改善、キャッシュフローの安定をもたらす大きな商慣行の転換」として高く評価しました。串田誠一議員は、でんさい割引に一定の合理性を認めつつ、割引料負担が「大規模な事業者が金融機関からの借入金利や手数料を中小受託事業者に押し付けているとも言えなくもない」として、政府主導による割引料改善の仕組みづくりを提案しました。
受託側にある中小企業の資金繰り改善、キャッシュフローの安定をもたらす大きな商慣行の転換であります。
手形払いを禁止することで、受注者が代金を現金で得るまでの期間が短くなり、資金繰り負担の軽減につながるとともに、紙の手形の管理コストの削減などの効果があります。
第一に、下請代金支払遅延等防止法について、禁止行為として、費用の変動等の事情が生じ協議を求められたにもかかわらず、代金の額に関する協議に応じず、一方的に代金の額を決定することや、代金の支払手段について手形を交付すること等を禁止する旨追加することとしています。
中小受託事業者がでんさい割引を行う際に、金融機関が委託事業者のメインバンクになる場合、あるいは委託事業者の指定する金融機関の場合には、その手数料は大規模委託事業者がメインバンクから借り入れる際の低くなると思われる金利相当の手数料にするなど、中小受託事業者が早期に無理なく資金回収できる仕組みや商慣習を政府主導で行っていくべきではないかと思いますが、伊東国務大臣の見解を伺います。
伊東良孝大臣は、平成15年改正で発荷主による運送委託を対象外とした理由として「優越的地位の濫用行為が行われやすいと言える再委託などの構造にある取引ではなく、発荷主が自ら用いる役務の委託であるとして」独占禁止法の物流特殊指定で対応したが、問題につながるおそれがある発荷主への注意喚起が毎年600名前後で高止まりしているとして今回の対象追加を説明しました。追加の効果として、「独占禁止法に基づく行政処分と比べて簡易迅速な手続により問題行為に対処できる」「発注内容の明示が義務付けられる」「事業所管省庁においても問題行為に対して直接指導できる」の3点を挙げました。平木大作議員は「発荷主による荷積みの強要や荷待ち時間の機会損失の問題に対処するもの」として高く評価し、村田享子議員・礒崎哲史議員もそれぞれ運送委託追加の理由と効果を質問した上で追加を支持しました。
特定運送委託を追加することにより、独占禁止法に基づく行政処分と比べて簡易迅速な手続により問題行為に対処できるようになる、発荷主に対して発注内容の明示が義務付けられるため、運送事業者が行うべき業務内容が明確になる、国土交通省を始めとした事業所管省庁においても問題行為に対して直接指導ができるようになるといった効果があると考えております。
従来より度々指摘されてきた発荷主による荷積みの強要や荷待ち時間の機会損失の問題に対処するものであり、高く評価いたします。
今回の改正で、物流問題への対応として、下請法の規制対象に運送委託が追加されました。
今般の下請法改正案では、発荷主が運送事業者に対して、製造、販売等の目的物の引渡しに必要な運送の委託を対象取引に追加することとしていますが、平成十五年の改正で運送委託契約が対象とならなかった理由及び今回新たに対象として追加した理由について、前回改正時との社会的変化も踏まえて、公正取引委員会を担当する伊東国務大臣、御説明願います。
下請法等改正案については、協議義務化・手形払い禁止・従業員基準導入・運送委託の対象追加など主要な論点について各党から質疑が行われ、法案の趣旨にはおおむね賛同しつつも、価格転嫁の実効性確保・執行体制の強化・サプライチェーン深層への転嫁浸透に課題があることが指摘された。条約4件および地方分権関連法・国会法改正案等については採決が行われ、それぞれ可決・承認された。
この要約はAI(自然言語処理モデル)を用いて生成しています。 要約の精度向上に努めていますが、解釈の違いや誤りが含まれる可能性があります。
必ず元の議事録本文もご確認ください。
下請法等改正案については、協議義務化・手形払い禁止・従業員基準導入・運送委託の対象追加など主要な論点について各党から質疑が行われ、法案の趣旨にはおおむね賛同しつつも、価格転嫁の実効性確保・執行体制の強化・サプライチェーン深層への転嫁浸透に課題があることが指摘された。条約4件および地方分権関連法・国会法改正案等については採決が行われ、それぞれ可決・承認された。
○議長(関口昌一君) ただいまの趣旨説明に対し、質疑の通告がございます。順次発言を許します。村田享子君。 〔村田享子君登壇、拍手〕
○村田享子君 皆様、御安全に。立憲民主・社民・無所属の村田享子です。 下請代金支払遅延等防止法及び下請中小企業振興法の一部を改正する法律案に対し、会派を代表し、質問をいたします。 危険と隣り合わせのものづくりの現場では、自分と仲間の安全を祈り、御安全にという挨拶を使っています。日本のものづくりは、地域の雇用を、日本の経済を支え、そして、そのものづくりを支えているのが長年の経験から培った高度...
| モデル | Claude (Anthropic) |
|---|---|
| 要約方式 | 抽出+要約 |
| 対象範囲 | 議事録 全文 (約43,274文字) |
AIによる自動生成のため、一部情報が省略されている場合があります。
