予算委員会では、午前に外務省・文部科学省、午後に警察庁・法務省・厚生労働省の省庁別審査が行われました。岩屋毅外務大臣は外務省予算案7448億円と五本の柱を、あべ俊子文部科学大臣は一般会計5兆4029億円や教職調整額の改善などを説明しました。外交・安全保障ではODAの意義、ジャパン・ハウスの予算効果、中国での邦人拘束時の領事面会、能動的サイバー防御法案をめぐり、三谷英弘委員、武正公一委員、緒方林太郎委員、平岡秀夫委員らが質疑しました。教育・科学技術では高校無償化や給食無償化、大学授業料が論点となり、津村啓介委員は予備費や基金の見直しによる財源捻出と予算案修正の検討を求めました。社会保障では福岡資麿大臣に対し、高額療養費制度の見直しやワクチン基金・医療情報化支援基金の返納が議論されました。デジタル庁の調達や兼業、法務省の入管・難民関連についても質疑が行われました。
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全80テーマ ・ 紐づく質疑88件
創薬力の強化と医薬品産業の基幹産業化
ODAの意義と国益への貢献をめぐり、三谷英弘委員と岩屋毅大臣の間で質疑が行われました。三谷委員は、ODAは贈与が最盛期の三分の一に減り貸付が中心となっていることから、ばらまきとの批判は当たらないと指摘しました。そのうえで、ODAを国益と繁栄の中核を担う予算と位置づけ、有効活用を求め、国益の増進についての見解を質しました。これに対し岩屋大臣は、ODAによる世界の平和と安定、および経済成長が国益に資するとして肯定的に答弁しました。あわせて、オファー型協力や制度改革を通じて民間資金の動員を進める考えを示しました。両者はいずれもODAを肯定する立場であり、賛成の立場から議論が進められました。反対や中立の立場の発言者は、提示された材料には含まれていません。
OTC類似薬の保険適用見直しについて議論されました。萩原佳委員は、医療費の増大に向き合うべきだとして、保険適用除外に向けた工程を示し改革を進めるよう求め、除外の議論を進める立場(賛成寄り)を示しました。これに対し福岡資麿大臣は、除外に賛同する意見があることも紹介しつつ、除外には担保措置の要否や、スイッチOTC化が滞る懸念といった課題があると述べ、慎重に検討する姿勢(中立寄り)を示しました。両者の発言では、除外を進める方向性と課題への対応の必要性が示されましたが、今回提示された内容には、除外の可否や時期に関する決定事項は含まれていません。なお、零売薬局規制については、提示された要点に具体的な発言が含まれていないため、記述していません。
グローバル・スタートアップ・キャンパス構想の基金(636億円)について、文部科学省は執行額が職員人件費等の2470万円のみであると答弁しました。辻清人副大臣は、関係機関との調整に時間を要しているとし、本年中の方針策定を目指して検討を加速させると述べました。本庄知史委員は、エグゼクティブアドバイザーである伊藤穣一氏の起用の是非を追及しましたが、政府は同氏が非常勤アドバイザーであり、海外機関との連携の障壁ではないと答弁しました。また本庄委員は、新藤大臣訪米時のMIT等との会談記録の提出を求め、委員長は理事会で協議すると回答しました。防衛研究所跡地の国有地については、財務省が台帳価格約176億円と答弁しました。本庄委員は基金の必要性に疑問を呈して構想の凍結を主張し、基金の国庫返納と国有地の再検討を求めました。これに対し加藤勝信大臣は、必要なら返納を含め対応すると答弁しました。辻副大臣は議事録提出への賛否を明示せず、中立の立場でした。
この構想は、私は一旦立ち止まるべきだ、凍結すべきだと思います。
ただ、今いろいろ委員が御指摘がありましたように、我々として、本件ということではなくて一般論という形にはなりますけれども、いわゆる基金ルールの趣旨も踏まえて、事業の中身そして執行状況などを十分精査をし、また、所管する大臣あるいは行革担当大臣ともよく連携をしながら、必要な場合には国庫返納を含めた対応を行う、こうしたこと、基金の不断の見直し、これをしっかり行っていくことは大変大事なことだと考えています。
この事実をしっかりと受け止め、現在、本年中の方針策定を目指して、具体的な実施スキーム等についての検討を加速しているところでございます。
コロナワクチン生産体制等緊急整備基金の積算と国庫返納が論点となりました。岡本充功委員は、納入量が約786万回分で、1回8300円として約700億円弱であるのに対し、基金は1800億円であると指摘しました。そのうえで基金は過剰であるとし、約1000億円の国庫返納を求めました。これに対し福岡資麿大臣は、基金の性質上、単年度の実績をもって返納を判断することはしないと答弁し、国庫返納の判断は考えないと繰り返し述べて、返納には消極的な立場を示しました。岡本委員は返納に賛成、福岡大臣は返納に反対の立場であり、両者の見解は対立したまま、返納に関する決定事項は示されませんでした。
コンテンツ産業の海外展開と基幹産業化に関し、二〇三三年に海外売上げを二十兆円とする目標を踏まえた議論が行われました。三谷英弘委員は、この目標の達成に向けて政府が何でもやる気概を持つことを求め、あわせてクリエーターへの対価還元と処遇改善を求めました。三谷委員のスタンスは賛成寄り(スコア0.85)であり、その根拠は、海外売上げ目標の実現に政府が積極的に取り組むべきだという点にあります。提示された材料の範囲では、他の発言者の立場や、結論・決定事項に関する記載はありません。
そうであれば、今五兆円ですから、できることは何でもやるぐらいの気概を是非とも持っていただきたいというふうに思っています。
サイバー空間の脅威への対処に向けた警察庁の体制と予算が議論されました。坂井学大臣は、サイバー警察教養部等の設置や増員を含め、予算56.92億円を計上したと説明しました。内訳として、サイバー特別捜査部の56人増員、資機材3.17億円、人材育成6.79億円が含まれるとし、予算を効果的に活用する立場(賛成寄り)を示しました。浅野哲委員は、体制強化を促す立場(賛成寄り)から、資機材の整備計画を毎年見直し、更新すべきだと求めました。提示された範囲では、両者とも体制強化の方向を支持しており、特段の反対意見は示されていません。
ジャパン・ハウスの予算効果と運営の在り方が論点となりました。武正公一委員は、ジャパン・ハウスの事業費が国際交流基金の拠点の約十倍に上る一方、ロサンゼルスの来館者は少ないと指摘し、十倍の予算に見合う効果があるのか、また運営主体はどうあるべきかを質しました。スタンスは懐疑的で、スコアは0.30です。これに対し外務省の岡野結城子氏は、必要な予算を計上していると説明し、事業を擁護する立場(スコア0.70)を示しました。根拠として、ロサンゼルスの来館者数は百万人に迫り、伸び率は最高であると述べました。令和十年以降の在り方については今後検討すると答弁しており、具体的な結論や決定事項は示されていません。
スムート・ホーリー法の教訓とWTO体制の維持について議論されました。岩屋毅大臣は、同法が保護主義とブロック化を招き、大戦の遠因になったとの認識を共有しました。そのうえで、WTOは課題を抱えつつも世界貿易の約8割を担う重要な基盤であると評価し、FTAはWTOの上に積み上げるものだと答弁しました。スタンスデータでは、岩屋大臣が保護主義の教訓を共有しWTOの維持を支持する立場(賛成寄り、スコア0.80)とされています。緒方林太郎氏も、高関税への警鐘とブロック化への懸念から自由貿易体制の維持を支持する立場(賛成寄り、スコア0.80)です。提示された材料には、決定事項や結論として明示されたものは含まれていません。
デジタル庁の情報システム予算の内訳公開について議論されました。神津たけし委員は、情報システム関係が予算の九七%を占めるにもかかわらず内訳が非公開であるとして、透明性の観点からシステム別の内訳公開を求め、賛成の立場を示しました。これに対しデジタル庁は、システム別の内訳を公表すると予定価格が類推され、競争に弊害が出るとして非公表の方針を答弁し、省庁別の内訳と決算額は公表していると説明しました。冨安泰一郎氏は競争原理への弊害や高止まりを理由に、穂坂泰氏は契約金額の高止まり防止を理由に、いずれも個別システムの内訳公開に反対または差し控える立場を示しました。神津委員はシステム別予算内訳の提出を理事会で協議するよう求め、安住委員長が理事会で協議すると答えました。
デジタル庁の令和五年度調達は全385件で、随意契約が235件(落札率99.9%)、一般競争の一者応札が63件(同94%)と説明されました。神津たけし委員は、随意契約と一者応札を合わせると件数の約77%が競争性のない契約であるとして、価格の高止まりを招くと批判し、調達改善計画が機能していないと指摘しました(反対の立場)。これに対し穂坂泰副大臣は、原則一般競争とし、競争性のない随意契約からの転換に努めると答弁しました(賛成の立場)。具体策として、競争性のある随意契約やプロポーザル型企画競争の導入、一者応札を減らすためのチェックリストの作成などを挙げました。提示された材料には、結論や決定事項は含まれていません。
デジタル庁職員の民間企業との兼業と利益相反が議論されました。答弁では、職員約1100名のうち民間出身者が600名、兼業者が270名であることが示されました。冨安泰一郎氏は兼業を認める立場から、千八百万円以上の調達については兼業先企業の参加を原則禁止とする一方、条件付きで適用除外を申請できる仕組みを説明し、厳格な利益相反対策を講じているとしました。これに対し神津たけし氏は、兼業が利益相反にあたると指摘し、現行の運用は性善説に過ぎるとして反対の立場を示しました。そのうえで、兼業元企業の入札を例外なく一律に禁止するよう求めました。提示された範囲では、適用除外の扱いをめぐって両者の考え方に隔たりがあり、制度の見直しなどの結論や決定事項は示されていません。
デフレ脱却の現状認識と、インフレ・デフレの判断をめぐる議論が行われました。津村啓介委員は、総理の「デフレ脱却できず」という発言と、担当大臣の「インフレ状態」という発言が矛盾していると質しました。ただし、津村委員の発言は閣僚間の認識不一致への批判にとどまり、デフレ脱却そのものへの賛否は示されていません。これに対し加藤勝信大臣は、物価が上昇しているという意味では足下はインフレの状態にあると述べました。一方で、再びデフレに戻る可能性については、四つの指標等を用いて総合的に判断するものだと整理しました。加藤大臣は再デフレの可能性を残しており、デフレ脱却を宣言することには慎重な立場です。本議論において、デフレ脱却の可否に関する結論や決定事項は示されていません。
トランプ大統領の「米国がガザを所有する」との発言と、住民の強制移住をめぐる国際法上の問題について議論されました。神津たけし委員は、この発言に対する外相の見解と、日本政府として声明を出したかどうかを繰り返し質しました。委員は、米国のガザ所有に対する賛否を日本政府が示すべきだと主張しましたが、委員自身の賛否は明確にされていません。これに対し岩屋毅外務大臣は、賛成とも反対とも断定せず、米政権の方針が確定するのを見極めたうえで、事態の推移を踏まえて評価すると答弁しました。大臣は判断を留保する立場を示す一方、二国家解決への支持を繰り返し表明しました。本議論では、日本政府の賛否や声明の有無について明確な結論や決定事項は示されていません。
ムーンショット基金およびクリエイター基金の意義について議論されました。三谷英弘委員は、肥満抑制に関わる腸内細菌の研究を例に、ムーンショット基金が支える長期的な研究の意義を主張しました。あわせて、クリエイター基金を無駄ではないと擁護し、その妥当性を認める立場(賛成寄り、スコア0.75)を示しました。これに対し、あべ俊子大臣は、複数年度にわたる弾力的な資金配分が必要であると述べ、制度を推進する姿勢(賛成寄り、スコア0.80)を示しました。また、クリエイター基金により、若手四百名以上が活動を開始したと答弁しました。提示された内容では、両者はいずれも基金の意義を肯定する立場であり、反対や中立の立場の発言者は示されていません。結論や決定事項についての言及はありません。
レコード演奏・伝達権の導入と著作権法改正について議論されました。三谷英弘委員は、日本には配信を含むレコード演奏権がなく、相互主義により海外での使用料を得られない点を指摘し、著作権法の改正を求めました。また、補助金を必要とせず外貨獲得につながるとして、導入に肯定的な立場を示しました。これに対し、あべ俊子大臣は、国際的な著作権制度との調和も踏まえ、レコード演奏・伝達権の導入を前向きに検討すると答弁し、導入に前向きな姿勢を示しました。両者とも導入に賛成寄りの立場であり、反対や中立の立場からの発言は提示されていません。なお、具体的な改正内容や時期などの決定事項は示されておらず、今後の検討に委ねられる形となっています。
中国での邦人拘束時の領事面会の迅速化と日中領事協定の改正が論点となりました。警察庁は、日本では領事官の要請に基づき遅滞なく面会が行われており、面会までの日数の統計は取っていないと答弁しました。緒方林太郎委員は、アステラス製薬の事例では面会まで2週間以上を要したと指摘しました。また、米国・カナダ・豪州と中国の協定では2日以内と明記されていると述べ、日数規定の導入に向けた改正交渉を求めました。緒方委員は迅速化と協定改正を明確に主張する賛成の立場です(スコア0.90)。岩屋毅大臣は、領事面会について更なる迅速化に努めると答弁し、協定改正については検討すると述べました。前向きではあるものの改正は検討にとどまるため、やや賛成の立場です(スコア0.60)。協定改正に関する具体的な決定事項はありませんでした。
予算修正における予備費の水準と財政民主主義が論点となりました。加藤勝信大臣は、概算要求の段階では一般予備費5000億円と、特定目的予備費の事項要求があったと説明しました。そのうえで、予算案では特定目的予備費をやめ、前年度の使用実績等を勘案して一般予備費1兆円を計上したと答弁しています。この答弁は経緯の説明にとどまり、賛否は明確にされていません。これに対し本庄知史委員は、1兆円の計上には根拠が薄弱であり、予備費が調整弁になっていると批判しました。平時の水準として5000億円に戻すべきだと主張し、減額に賛成の立場を示しています。提示された範囲では、予備費を減額する修正などの決定事項は確認されていません。
二国家解決とパレスチナの領土の一体性をめぐり、日本政府の立場が議論されました。岩屋毅大臣は、日本が二国家解決を一貫して支持しており、パレスチナ人の独立国家樹立への希望を支援する考えは不変であると答弁しました。現行のパレスチナの領土については西岸とガザであると述べました。将来の姿を問われた際には、領土の一体性を尊重するという考え方に変わりはないと繰り返しました。また、トランプ大統領の発言に関する問いに対しては、事態の推移を見極めて評価すると答弁しました。スタンスデータでは、岩屋大臣は二国家解決の一貫した支持と領土の一体性の尊重を繰り返し明言していることから、賛成寄り(スコア0.85)とされています。提示された範囲では、新たな決定事項は示されていません。
まず、二国家解決を支持しているという姿勢に変わりはございません。
令和七年度薬価改定とイノベーションの評価について議論されました。厚生労働省は、革新的医薬品の改定対象を平均乖離率超のものに限り、約9割を改定対象外としたと答弁しました。また、小児の効能が追加された品目に対する加算を45品目に適用し、6品目を特許期間中の薬価維持の対象に追加したことも示されました。長坂康正氏は、薬価でのイノベーション評価を必要不可欠としつつ、改定が医薬品の供給確保に与える懸念を示し、賛成寄りの立場を取りました。鹿沼均氏は、イノベーションに配慮してめり張りの利いた改定を行ったと説明し、改定を肯定的に位置付けました。提示された材料には、結論や決定事項に関する記載はありません。
入管庁の人的・物的体制の整備について、長坂康正委員が入管庁の体制強化を質問しました。長坂委員は、入管の人員・予算面の体制強化が必要との立場から整備方針を質しており、賛成寄りのスタンス(スコア0.80)です。これに対し、法務省側は杉山徳明氏が体制整備は重要との認識を示し、賛成寄りのスタンス(スコア0.75)ですが、答弁は必要な体制整備に最善を尽くすという内容にとどまり、具体策への言及はありませんでした。提示された材料の範囲では、人員・予算の具体的な増強内容や数値目標、時期などの決定事項は示されていません。
全国学力テストの予算縮減とCBT化について議論されました。津村啓介委員は、全面オンライン化を前倒しすれば約三十億円を縮減できると提案しました。令和六年度の予算は四十四億円で、印刷等が十四億円、採点等が十九億円との説明でした。また、国語・数学を三年に一度の抽出調査にして予算縮減と負担軽減を図ることも主張し、賛成寄りの立場(スコア0.80)です。あべ俊子大臣は、令和九年にCBTへ全面移行する予定であり、準備期間が必要なため前倒しは困難と答弁しました。CBT導入は推進する立場で、スコアは0.55と中立寄りです。津村委員が過去問の反復など事前対策の抑止を求めたのに対し、大臣は行き過ぎた取扱いは趣旨を損なうと答弁しました。国語・数学が毎年実施される理由については、基礎教科であるためとし、実施方法の検討を行うと述べました。
公安調査庁によるサイバー・経済安全保障関連の調査の権限と、能動的サイバー防御法案との関係が議論されました。予算面では、経済安保関連で増員40人・約2.6億円、サイバー関連で増員4人・約3.1億円が計上されています。平岡秀夫委員は反対の立場で、能動的サイバー防御との関係が疑われるとして審議で調査の在り方を議論したい旨を述べ、権限が不明確で人権侵害の恐れがあることを理由に公安調査庁の調査中止を求めました。鈴木馨祐大臣は中立の立場で、公安調査庁の調査は破壊活動防止法に基づき必要最小限度で適切に行われていると説明しました。また公安調査庁は能動的サイバー防御法案に答える立場にないとしつつ、サイバー攻撃等の情報収集・分析を行うと説明しました。法案への賛否は示されておらず、調査中止の要求を含め、結論や決定事項は示されていません。
公的病院の経営危機と財政措置について、物価・賃金の上昇により病院経営が厳しい状況にあることが論点となりました。長坂康正委員は、公的病院を重要インフラと位置づけ、実効性ある財政支援策を要請しており、賛成の立場です(スタンススコア0.85)。これに対し、厚生労働省の森光敬子氏は、診療報酬改定、補正予算による支援パッケージ、入院時食事基準の引上げで対応していると答弁しました。森光氏は地域医療の重要性は認めつつも、財政措置については情勢を見て対応するとして留保的な立場です(スタンススコア0.55)。提示された材料には、新たな財政措置の決定や結論に関する記載はありません。
公立学校における偏向教育と国歌指導をめぐり、西田薫委員は、大阪の公立小学校で韓国語の挨拶指導が行われ、国歌を歌えない児童がいるとの事例を挙げ、偏向教育を問題視して教育の正常化への取組を求めました。西田委員の立場は反対寄りで、スコアは0.10です。これに対しあべ俊子大臣は、指摘された事案は把握していないと述べました。そのうえで、国歌を含む学習指導要領の内容は適切に指導する必要があるとし、その点を自治体に伝えると答弁しました。あべ大臣の立場は賛成寄りで、スコアは0.70です。議論では、個別事案の事実関係は確認されておらず、学習指導要領に沿った国歌指導の必要性が示されました。具体的な是正措置などの決定事項は示されていません。
法務省予算の重点項目について議論されました。鈴木大臣は、法務省予算を8134億円余と説明し、重点項目として再犯防止、権利擁護、出入国在留管理、DX(デジタル化)の4本を挙げました。提示された材料には、これ以外の論点や他の発言者の発言、各発言者の賛否に関するスタンスデータは含まれていないため、賛成・反対・中立の立場やその根拠、結論・決定事項については確認できません。
刑事手続のデジタル化とオンライン接見の位置づけが議論されました。平岡秀夫委員は、刑事手続デジタル化法案にオンライン接見の法制化が含まれないのかと質問し、権利化を早急に進めるよう繰り返し要望しました。これに対し鈴木馨祐法務大臣は、オンライン接見は権利化せず、刑事デジタル法案の骨子・要綱にも盛り込まなかったと答弁しました。法務省は、刑事訴訟法39条1項の接見には電話等やオンライン接見は含まれないと解していると説明しました。一方で、運用としてオンライン外部交通を拡大する方針が示され、令和七年度予算案に環境整備経費が計上されたことも述べられました。スタンスとしては、平岡委員が権利化に賛成の立場、鈴木大臣は権利化は行わず運用面での拡大を進める立場です。権利化については、法案に盛り込まれないという答弁にとどまっています。
創薬力の強化と医薬品産業の基幹産業化をめぐり、新薬の実用化を支える基金の対象範囲が論点となりました。厚生労働省は、創薬クラスターの整備等を補正予算に計上したと説明し、新薬実用化のための基金を盛り込む法案を検討していると答弁しました。辻清人副大臣は、創薬力構想会議の工程表に基づき、石破政権でも施策を着実に推進する意向を示しました。浜地雅一委員は、創薬エコシステム発展支援事業を新設予定の基金の対象とするよう求めました。これに対し福岡資麿大臣は、創薬スタートアップ支援を大変重要としたうえで、シーズ実用化支援についても補正事業の実施状況を踏まえて基金の対象とすることを検討すると述べました。内山博之委員は医薬品産業を基幹産業と位置づけて創薬環境の整備を推進する姿勢を示し、長坂康正委員は基幹産業化を前提に魅力ある創薬環境の構築と積極的支援を主張しました。発言者はいずれも賛成の立場でした。
国際的な創薬環境をめぐる競争の中で我が国が力を取り戻していくためには、是非、積極的な支援が必要だと考えております。
政府は、医薬品産業を成長・基幹産業として位置づけており、これらの施策を通じて、我が国の創薬環境を魅力あるものとし、世界有数の創薬の地となることを目指していきたいというふうに考えております。
世界ではスタートアップが医薬品開発の主流となってきている中、我が国においてもスタートアップが革新的新薬を生み出せるような創薬環境の強化が大変重要だと思っています。
令和七年度の当初予算についても所要の予算を盛り込んだところ、引き続き、工程表に基づいて、創薬力強化のための施策を着実に推進して、戦略目標の達成に向けてしっかりと取り組んでまいりたい所存です。
私の問題意識は、創薬エコシステム発展支援事業も今後つくる予定であります基金の対象とすべきだというのが、私からのまずお願いでございます。
労災保険の年金給付の財政方式について、積立方式と公的年金の賦課方式との違いが議論されました。福岡資麿大臣は、労災年金は事故が起きた時点の事業主の集団が給付に要する費用を全額負担するという考え方に立ち、積立方式を採っていると説明しました。その利点として、積立方式であれば将来世代の事業主にしわ寄せが及ばないこと、また災害防止に取り組む誘因にもなることを挙げています。福岡大臣は、賦課方式には将来世代の事業主に負担が及ぶ課題があるとの認識を示し、労災の積立方式を支持する立場です。スタンスデータ上のスコアは0.25で、この点については慎重な見方となっています。提示された範囲では、制度変更などの結論や決定事項は示されていません。
仮に賦課方式とした場合は、過去の災害とは直接関係のない将来世代の事業主集団が保険料を負担することとなる、そういった課題があると認識しております。
勤務間インターバル制度の普及促進について議論されました。福岡資麿大臣は、制度を知らない企業が14.7%、導入済みの企業が5.7%にとどまり目標には届いていないものの、周知は改善していると述べました。そのうえで、経済産業省などの関係省庁と連携し、民間セミナーでの周知を含め、中小企業への支援を進める考えを示しました。福岡大臣は他省庁との連携と中小企業支援は必要であるとして、普及に前向きな立場です。浅野哲議員は、予算の不足を懸念し、普及に向けて経産省との連携や中小企業への支援を求めており、賛成の立場です。両者とも制度の普及を進める方向で一致しており、反対の立場の発言者は示されていません。なお、提示された要点には、具体的な決定事項や新たな予算措置に関する記載はありません。
北朝鮮に対する「前提条件なし」の首脳会談方針の表現をめぐり、緒方委員が、石破政権の演説からこの表現が消えた点について質問しました。これに対し岩屋毅大臣は、日朝平壌宣言に立ち返って北朝鮮に呼びかけると述べました。一方で、「前提条件なし」という表現を用いるかどうかについては、交渉への影響を熟慮すると答弁しました。岩屋大臣の立場は、表現の影響を理由に熟慮が必要と述べるにとどまり、賛否は明確ではなく中立と位置づけられます。本議論では、表現の維持や変更について明確な結論や決定事項は示されていません。
その上で、政府の発信においていかなる表現を用いるかということは、やはり今後の交渉に影響を及ぼすおそれがあると思いますので、そこは熟慮していかなければいけないと思っております。
医療DXの推進とマイナ保険証の利用促進について議論されました。福岡資麿大臣は、電子カルテ情報の共有等により患者の安全性が高まり、医療機関の事務効率も向上すると説明しました。また、マイナ保険証についてはメリットや安全性の周知を進めるとともに、スマートフォンへの搭載によって利用促進を図ると答弁しました。福岡大臣は医療DXのメリットの早期実現に向けて法整備を進める意向を示しており、賛成の立場です。長坂康正議員も、医療DXの推進とマイナ保険証の普及は不可欠であり必須であると明言し、賛成の立場を示しました。提示された範囲では、両者はいずれも推進に賛成しており、反対や中立の立場の発言は含まれていません。
厚生労働省予算について、福岡大臣が総額34.29兆円の規模を示し、全世代型社会保障、賃上げ支援、包摂的社会の3本を柱として説明しました。テーマには医療・介護提供体制の基盤強化と賃上げ支援が含まれますが、提示された材料では、これら各柱の具体的な施策内容や個別の金額配分は示されていません。また、賛成・反対・中立といった発言者のスタンスに関するデータはなく、他の議員による立場表明や根拠、決定事項も確認できません。そのため、現時点で把握できる範囲は、大臣による予算の枠組みの説明にとどまります。
医療情報化支援基金の執行遅れと医療DX工程表の見直しが議論されました。岡本充功委員は、150億円の基金に対し執行額が1.53億円にとどまることを挙げ、基金の返納と工程表の作り直しを求めており、現状の執行と計画に強く批判的な立場です。これに対し福岡資麿大臣は、未執行である点を認めたうえで、国際標準規格への変更により遅れが生じたと説明しました。そのうえで、モデル事業と法整備を進め、令和7年度中に本格稼働させることで執行が進むとの見通しを示し、前向きな姿勢を示しました。また財務省は、厚生労働省と連携しながらスケジュールの有効性について議論すると答弁しました。基金の返納や工程表の作り直しについて、具体的な決定事項は示されていません。
医療機関のサイバーセキュリティ対策とオフラインバックアップの普及について議論されました。浅野哲委員は、オフラインバックアップを実施している医療機関が約5割にとどまっている点を問題視し、予算措置以外の方法も含めて普及を加速するよう求めました。これに対し福岡資麿大臣は、外部接続点が攻撃の起点となる例があることを示したうえで、オフラインバックアップの普及をさらに伸ばす必要があるとの認識を述べました。そのための体制整備として11億円を計上して進める姿勢を示しました。両者ともオフラインバックアップの普及促進に賛成の立場であり、スタンスのスコアは浅野委員が0.80、福岡大臣が0.85です。予算以外の加速策について具体的な決定事項は示されていません。
国境離島警備予算の減額と執行率の低さが論点となりました。坂井学大臣は、緊急事態対処全体の予算は減額となったものの、国境離島警備は約26億円で前年度とほぼ同等であると説明し、必要予算の確保と対処能力の向上を表明しました。スタンスデータ上、坂井大臣は概ね肯定的な立場です。これに対し浅野哲委員は、執行率が69.3〜83%にとどまっている点を指摘し、予算の精査と管理監督の強化を求めており、問題視する立場(やや反対寄り)です。警察庁は、令和五年度は機体検査の長期化により訓練飛行が減り、燃料費等の支出が少なかったと説明しました。提示された範囲では、予算の増減や執行率の改善に関する決定事項は示されていません。
国民スポーツ大会の自治体負担と持ち回り開催の見直しが議論されました。津村啓介委員は、有識者会議に自治体関係者が少ないことや、運営費九十億円など自治体の負担が大きいことを指摘し、持ち回りの継続に疑問を呈して、予算縮減や立候補方式への見直しを提案しました。競技ごとの立候補方式も提案されています。これに対し、あべ俊子大臣は、都道府県の負担が課題であるとの声を承知していると述べ、立候補方式を求める意見もあることから、年度末の取りまとめに向けて協議を進めると答弁しました。競技ごとの立候補方式の提案については、負担軽減を含む議論を踏まえて前向きに検討するとしましたが、具体策は示されていません。津村委員は見直しに賛成の立場、あべ大臣は前向きに検討するとの立場です。
国民年金の保険料追納期間の延長について議論されました。福岡資麿大臣は、追納期間を10年とする理由として、保険料を納付した人との均衡、加算額、記録管理の観点があると説明しました。延長には制度安定性の懸念を示しつつ、今後の在り方について検証を深めるとしており、慎重な立場です。一方、萩原佳委員は、十年の縛りを見直すべきだとして追納期間の延長を提案し、再検討を求めました。賛成寄りの立場です。これに対し大臣は今後の在り方を検証すると述べました。期間延長に関する具体的な決定事項は示されていません。
国立大学運営費交付金と教職員の賃上げをめぐり、交付金の水準と賃上げの財源が論点となりました。平林晃委員は、運営費交付金が前年同額にとどまる中で、賃上げのために他の経費を切り崩す大学もあると指摘し、人材流出への懸念も示したうえで、交付金の拡充はどうしても必要であると述べ、拡充に賛成の立場を取りました。これに対しあべ俊子大臣は、運営費交付金として1兆784億円を計上していると答弁し、補正予算でも設備更新等に180億円を確保したと説明しました。そのうえで、交付金と補正予算の確保により環境の充実に取り組む考えを示しましたが、賃上げそのものへの直接の言及は限られていました。会議の中で、交付金拡充に関する結論や決定事項は示されていません。
国際機関への拠出金が補正予算に多額計上され、円安時に貨幣交換差減補填金が生じる点が論点となりました。武正公一委員は賛成寄り(スコア0.75)の立場から、為替リスクを軽減するため当初予算での計上と年度初めの拠出が望ましいと主張しました。財務省は、貨幣交換差減補填金を、支出官レートより円安となり予算不足が生じた際に義務的に補填するものと説明しました。また、外国為替資金特別会計の歳出は特会法上限定されており、外貨での国際機関拠出は慎重であるべきと答弁しました。外務省は、グローバルファンドやUNDPへの拠出は予見困難な緊急ニーズに対応するため補正で計上していると説明しましたが、武正委員は納得しませんでした。加藤大臣は、必要なタイミングでの拠出が基本であるとしつつ、資金コストを低減する視点は常に必要だと答弁しました。なお、拠出時期の見直しに関する決定事項は示されていません。
こうしたことを考えますと、できるだけ、予算の計上された時点は、為替の状況に、現状に近い時点になりますので、できればやはり当初予算に拠出をして、そして、しかも四月ぐらいには支払いをしていくということが望ましいのではないかというふうに思っております。
地域医療介護総合確保基金の減額と周産期母子医療センター支援が議論されました。岡本委員は、同基金の残額が積み上がっている点を論点として挙げました。これに対し福岡資麿大臣は、執行・繰越状況を精査した上で120億円を減額したものの、事業の実施に影響はないと説明し、減額を容認する立場(スタンススコア0.60)を示しました。周産期母子医療センターへの支援については、医療提供体制推進事業補助金267億円の枠の中で決定するとされました。一方、浅野哲委員は、多くの県で基金の支出が収入を超え、いわば自転車操業の状態になっていると懸念を示し、減額に慎重な立場(スタンススコア0.30)を示しました。ただし、この根拠となる発言は1件のみです。提示された材料には、双方の見解の一致や最終的な結論・決定事項を示す記述は含まれていません。
基礎年金給付費の不用額と年金予算の見積りが論点となりました。福岡資麿大臣は、令和5年度の基礎年金給付費の不用額が約3.68兆円であったと答弁しました。また、トレンドで推計すると令和7年度は約1.4兆円(国費約7000億円)の不用が見込まれることを認めました。これに対し岡本充功委員は、不用額の多さを見通しの甘さと批判し、見積りの組み直しを求めており、立場は反対(スコア0.10)です。福岡大臣は、見積りと実績の差異は翌々年度の予算で精算する仕組みであると制度を説明し、賛否は示していません(中立、スコア0.50)。提示された範囲では、見積りの組み直しについての結論や決定事項は示されていません。
外務大臣宿舎への不審者侵入とその危機管理について議論されました。西田薫委員は、盗聴器の調査を実施したかを質しました。西田委員は盗聴器調査の実施を求める立場で、危機管理強化に積極的な姿勢を示しており、賛成寄りのスタンスです。これに対し岩屋毅外務大臣は、当事者が精神的に不安定に見えたことから盗聴の心配はないと答弁しました。岩屋大臣のスタンスは、盗聴の懸念はないとしたものの、危機管理への立場については根拠が不足しているため中立と位置づけられています。提示された材料の範囲では、盗聴器調査の実施の有無や、今後の対応に関する結論・決定事項は示されていません。
外務省予算を補正予算で計上するか当初予算に計上するかが論点となりました。武正公一委員は、外務省が前年度補正予算と当年度当初予算を合算したグラフで説明している点を問題視し、補正ではなく当初予算への計上を一貫して主張しました。また、当初予算化により為替リスクを軽減できるとも指摘しました。これに対し外務省は、一体編成の方針を理由に説明しました。中村亮氏は補正計上の要件を説明する答弁を行い、賛否は明示しませんでした。加藤勝信大臣は、詳細は承知していないとしたうえで、必要な時に必要に応じて拠出することが基本であると述べました。また、予算の中身は国会審議で国民の理解を得るべきものであり、審議にしっかり対応すると答弁しました。立場は武正委員が賛成寄り、中村氏と加藤大臣が中立です。本テーマで示された範囲では、結論や決定事項は確認されません。
ということで、タイミングが補正予算になってしまうことで、先ほどの貨幣交換差減金が二千億円近く支出をしなければならないとすると、やはりもう年度当初で、できるだけ国際機関への予算は積むべきだ、それによって為替のリスクを軽減すべきだ、それによって財源が生まれてくるというふうに思うんですが、財務大臣、今までのやり取りを聞いて、御所見を伺いたいと思います。
補正予算におきましては、当初予算計上に予見困難であり、かつ、緊急性を始めとする補正事由が立つものについて、国際情勢等も踏まえつつ、外務省として必要と考える予算を計上してきております。
基本的に、必要なタイミングで必要に応じて拠出なり分担金を支出する、それが基本だというふうに思います。
外国為替資金特別会計(外為特会)が保有する外貨を拠出にそのまま用いることの是非が議論されました。武正公一委員は賛成の立場から、外為特会の外貨をそのまま拠出に使えば為替リスクを軽減できるとし、必要であれば法改正も国会で取り組むべきだと主張しました。これに対し、財務省の土谷晃浩氏は慎重な立場を示しました。その根拠として、外為特会の外貨は為替介入に備えるための資産であり、拠出への直接の使用は認められておらず、外貨建ての拠出を直接可能にすることには慎重であるべきだと述べました。両者の見解は、為替リスクの軽減を重視する立場と、外貨の介入準備資産としての位置づけを重視する立場に分かれており、今回示された範囲では結論や決定事項はありません。
多子世帯の大学無償化における対象要件が議論されました。西田薫委員は、扶養する子が三人以上という要件は制度として複雑であるとし、第二子・第三子も就職の有無にかかわらず対象とすべきだと主張し、現行制度に批判的な立場(賛成寄り)を示しました。これに対し文部科学省は、離職して再び扶養に戻れば対象になること、対象は最大41万人と試算していることを答弁しました。あべ俊子大臣は、三人を同時に扶養する期間の負担が最も重いと述べ、限られた財源の中で優先的に支援し、拡充を着実に実施したうえで効果を見定めるとして、条件付きで慎重な姿勢を示しました。本件について、要件の見直しなどの決定事項は示されていません。
大型研究施設の整備と分野連携について議論されました。平林晃委員は、SPring-8や富岳など大型研究施設の次世代機について、分野間の連携や半導体プロジェクトとの連携を求め、次世代機開発の成功と施設の分野連携によるイノベーションの加速に期待を表明しました。これに対し、あべ俊子大臣は、大型研究施設の整備・共用・高度化を推進する立場を示し、SPring-8-2を2029年度に、富岳の次世代機を遅くとも2030年までに整備することを目指すと答弁しました。両者はいずれも施設整備に賛成の立場であり、スタンスのスコアはあべ大臣が0.90、平林委員が0.80でした。提示された範囲では、整備時期の目標が示されたことが主な内容です。
大学入学金の二重払いが地方受験生に与える負担と、都市・地方の教育格差との関係が議論されました。津村啓介委員は、入学金の二重払いは地方の受験生にとって負担が大きく、教育格差の土壌になると指摘し、文部科学省が解消を進めるべきだと求めました。スタンスデータでは賛成寄り(0.80)とされています。これに対し、あべ俊子大臣は、調査の実施は考えていないと答弁しました。一方で、最高裁判決を踏まえ、大学に対して入学料の抑制や分割納入への配慮を促す考えを示しました。スタンスデータでは中立(0.50)と位置づけられ、調査は否定しつつ配慮は促す姿勢が根拠とされています。今回提示された範囲では、二重払いの解消に向けた具体的な制度変更や決定事項は示されていません。
大学授業料の値上げと運営費交付金・私学助成について議論されました。堀川あきこ委員(反対)は、学費値上げを検討する大学が7割に及び、学生や保護者の負担は限界を超えていると指摘しました。そのうえで、国立約100億円、私学約860億円の予算措置を講じて値上げを止めるよう求め、交付金・助成の拡充を要求しました。これに対しあべ俊子大臣(中立)は、授業料は設置者が適切に設定するものであり、値上げは各法人が判断するとの立場を示し、機関支援と個人支援の組合せで対応すると答弁しました。堀川委員は、この答弁を国の責任の放棄だと批判しました。提示された範囲では、予算措置の要求に対する具体的な決定事項は示されていません。
女性活躍推進法の改正と男女間賃金差異の公表拡大が論点となりました。厚生労働省は、賃金差異と女性管理職比率の公表を101人以上の企業に義務づけ、法の期限を10年延長する改正案を提出する予定だと答弁しました。また中小企業に対しては、賃金差異の要因分析等のコンサルティングを実施し、その経費を予算案に計上していると説明しました。発言者のうち田中佐智子氏は、賃金差異公表の義務化と法の期限延長を盛り込む改正案を提出する立場から賛成(スコア0.85)を示しました。長坂康正氏も、法は役割を終えておらず更なる推進が必要だと述べ、継続を支持する賛成の立場(スコア0.80)です。反対や中立の立場の発言は、提示された材料には含まれていません。
このために、これまで、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律、いわゆる女性活躍推進法、これに基づく取組を進めてきたところでございますが、今般、男女間の賃金差異、それから女性管理職の比率、この情報公表を、常時雇用する労働者が百一人以上の企業に義務づけること、それからまた、女性活躍推進法の有効期限を十年間延長すること、そういったようなことなどを盛り込みました女性活躍推進法の改正法案を今国会に提出すべく進めているところでございます。
民間事業者等が女性の活躍推進に向けて果たすべき役割を定めた女性の職業生活における活躍の推進に関する法律が令和八年三月末に十年間の期限を迎えますが、こうした状況に鑑みれば、この法律が役割を終えたという状況にはありません。
学校給食の栄養基準と残食把握、給食時間をめぐる議論です。山川仁委員は、自治体が保有する栄養データの把握を文部科学省が主導して行うよう求め、栄養基準を重視する立場から質問し、給食時間が適正かどうかについても尋ねました。これに対し、あべ俊子大臣は、残食量の把握は一部の自治体による取組であると述べました。そのうえで、現場の負担や、完食が児童に与える心理的影響を考慮し、慎重に対応する姿勢を示しました。山川委員は賛成寄りの立場、あべ大臣は慎重な立場で、残食把握と栄養データの収集に対する姿勢に違いが見られました。提示された材料には、給食時間の適正に関する大臣の具体的な答弁や、結論・決定事項は含まれていません。
学校給食の無償化について、三谷英弘委員は、費用が約四千億円に上ることや、未実施校・非喫食者との公平性、一般財源化済みの地方への交付方法などの課題を指摘し、財源や拙速な実施による現場の混乱を懸念しました。文部科学省と望月禎氏は、公平性や支援対象の妥当性など様々な課題があり丁寧な検討が必要と述べました。あべ俊子大臣は、総理の指示で課題整理を行ったと答弁し、課題として児童生徒間の公平性、支援対象の妥当性、国と地方の役割分担、少子化対策効果、財源を挙げました。当面は重点支援地方交付金の推奨事業メニュー分0.6兆円で保護者負担の軽減に努めるとし、困窮家庭は教育扶助や就学援助で給食費は基本的に無償だと説明しました。一方、山川仁委員は無償化を国の根幹をなす大事な政策として支持し、文科省答弁を「やらない理由」探しに見えると批判して熟議を求め、約4832億円の一括実施が困難なら主菜等から段階的に予算を組むよう提案し、大臣は検討すると答えました。津村啓介委員は、予備費や基金の見直しで予算規模は十分捻出可能と主張しました。
そういったことがないように、学校給食無償化という政策も、国の根幹、子供の未来、少子化対策や食料自給率、若しくは経済対策へもつながる大事な政策の一つだと考えております。
そうした中、給食費の無償化の予算規模は四千五百億から五千億円程度、予備費や基金の見直しで十分捻出できる額だと考えておりますが、本日は、それに加えまして、文科予算の中身についても、より質を高めていく観点から、以下質問させていただきます。
早急にこれをやるということになれば、現場で大きな混乱が生じてしまいかねないということは一言申し上げていきたいと思います。
やはりそうした中で、児童生徒間の公平性、また支援対象の妥当性、国と地方の役割分担、さらには少子化対策としての政策効果、財源といった課題があることが分かりました。
こうした様々な課題に丁寧に向き合って検討をしていくことが必要と考えてございます。
学生数急減期(2040年)に向けた大学の在り方について、平林晃委員は、2040年に学生が急減することを踏まえ、その後の大学の姿を早急に見定める必要があると述べました。同委員は大学を取り巻く環境を危機的なものと認識しており、対応を急ぐ姿勢を示しています。スタンスデータ上は賛成寄り(スコア0.75)と位置づけられていますが、根拠となる発言は1件のみです。提示された材料の範囲では、他の発言者の意見や具体的な施策、結論や決定事項は確認できません。
以上、運営費交付金、科研費についてお聞きしましたけれども、今、日本の大学を取り巻く環境は危機的と私は認識をしております。
宇宙分野への官民投資と日米協力のテーマでは、平林委員がH3ロケットの4回連続成功を祝し、宇宙分野で世界と戦える実力を獲得することへの期待を表明しました。提示された材料から確認できる発言はこの1点のみであり、官民投資の具体的な内容や日米協力の枠組みに関する議論、他の発言者の立場、賛否の分布、結論や決定事項は確認できません。
このテーマでの明確なスタンス表明はありませんでした
教員の休憩時間の確保と学校の働き方改革をめぐり、給食時間の扱いと休憩時間の設定のあり方が議論されました。あべ俊子大臣は、給食時間の指導は学級活動と関連づけられる重要な教育活動であると述べ、栄養教諭の配置によって教員の負担軽減を図る考えを示しました。また、休憩時間の設定については各学校が適切に割り振るものと答弁しており、この発言は事実の説明にとどまり、賛否は明確ではありません。これに対し山川仁委員は、休憩の確保を学校の裁量に任せている現状を批判し、国として文部科学省が指針を示すよう求めました。山川委員は国による明確な基準の提示を求める立場です。提示された範囲では、指針の策定についての結論や決定事項は示されていません。
教職員の働き方改革・処遇改善・定数改善を一体的に進めることが議論されました。三谷英弘委員は三つの課題を進める必要を述べ、政府の決意を質しました。これに対しあべ俊子大臣は、過去二十年で最大となる5827人の定数改善と教職調整額の引上げを計上したことを示し、給特法改正案を提出すると答弁し、三施策を一体的・総合的に進める意向を示しました。西田薫委員は、担任加算では時間外勤務の削減の実効性が乏しいと指摘し、具体策を改正案に盛り込むよう求めました。あべ大臣は、取組状況の公表の制度化や定数改善により総合的に対策を講じると答弁しました。発言者のスタンスは、あべ大臣と三谷委員が賛成、西田委員も賛成の立場で、いずれも推進の姿勢を示しています。
そのためには、もちろん働き方改革もそうですし、処遇の改善もそうです、それから、生徒のニーズというものも本当に多様化しておりますので、よりきめ細やかな指導をしていくという観点から、教職員定数の改善というものもやっていかなきゃいけない、この三つの課題をしっかりと進めていく。
学校における働き方改革の更なる加速化、教師の処遇改善、学校の指導、運営体制の充実を一層一体的、総合的にしっかり進めてまいります。
そこで、しっかりと、時間外勤務時間の削減、この具体策をこの改正案に盛り込むべきだと思っておりますが、大臣の御所見をお伺いします。
新市場開拓用米がWTO農業協定上の輸出補助金に該当するかが論点となりました。笹川博義副大臣は、本事業は国内外を問わず新市場開拓を支援するものであり、輸出補助金には該当しないと答弁し、事業を擁護しました。松尾浩則局長も、協定9条が対象とするのは輸出を目的とし輸出に紐づく補助金であり、本事業は該当しないと繰り返し述べました。これに対し緒方林太郎委員は、輸出という結果が生じれば輸出補助金とみなされ得るとして、条文に即した説明を求めました。また、米不足の状況にある中で輸出補助金まがいの措置は不要であると指摘し、補助金付きの輸出に疑問を呈しました。政府側は非該当との立場を維持し、緒方委員は該当し得るとの立場で、両者の見解は一致していません。提示された範囲では、結論や決定事項は示されていません。
米が不足しているときに補助金までつけて輸出するというのが、本当に予算の在り方として正しいのかということですよ。
国内外の市場向け、国内市場向けか輸出向けかということを問うておるわけでございませんので、問わず支援をしているものでありますから、WTO、御指摘の協定上の輸出補助金には該当しないというふうに考えております。
新市場開拓用米の支援につきましては、国内、国外問わず新たな市場の開拓に着目した措置であって、支援の対象は、輸出か否かではなく新市場開拓か否かによって判断するものである、そういうことで、本事業は農業協定第九条に規定される輸出補助金には該当しないというふうに考えております。
核兵器禁止条約の第3回締約国会議への日本政府の対応が議論されました。平林委員は、オブザーバー参加について検証した内容を共有するよう求め、国会でも議論することを要請しました。また、被団協が最後のチャンスだと述べていることを挙げ、丁寧な議論を求めました。これに対し岩屋大臣は、核の傘の下にある国が会議に参加した経緯について情報を収集している段階だと答弁しました。そのうえで、参加した場合の安全保障への影響などを熟慮して判断するとしました。参加の可否について、結論や決定事項は示されていません。なお、スタンスデータは提示されておらず、各発言者の賛否の区分は明示されていません。
このテーマでの明確なスタンス表明はありませんでした
森友学園をめぐる情報公開訴訟について、存否応答拒否を取り消す判決を受け、上告を断念した経緯と文書の開示範囲が議論されました。加藤勝信大臣は、総理の指示により上告せず判決を受け入れると報告しました。加藤大臣は判決に法的な問題があるとの認識を示しつつ、開示・不開示は情報公開法と説明責任の観点から判断すると述べ、説明責任を重視する立場を表明しました。これに対し岡本充功委員は、文書の存在や開示について明言するよう求めました。岡本委員は、開示範囲に関する答弁が総理の方針と矛盾しており、政府の対応は判決の判断とずれていると批判し、反対の立場を示しました。文書の具体的な開示範囲について、提示された内容の範囲では明確な結論や決定事項は示されていません。
現場人材のスキル評価制度と、2028年に愛知で開催される技能五輪国際大会を契機とした技能尊重について議論されました。福岡資麿大臣は、令和6年に創設された団体等検定制度について、創設支援や相談会の実施を令和7年度予算に盛り込むと説明しました。また、国際大会に向けては、メダリストの派遣やSNSでの周知を通じて機運を醸成すると答弁しました。福岡大臣は、スキル向上の支援と正当な評価の仕組みを大変重要と述べており、賛成の立場です(スタンススコア0.80)。長坂康正議員もスキル評価と処遇を連動させること、および技能を尊重する社会の必要性を一貫して主張しており、賛成の立場です(スタンススコア0.90)。提示された範囲では、反対や中立の立場を示す発言者はなく、両者とも制度の推進と技能尊重の機運醸成に肯定的でした。
登記所備付け地図整備事業と土地家屋調査士の活用について議論されました。鈴木大臣(鈴木馨祐氏)は、次期計画では防災や復旧復興等の観点から優先度の高い地区を対象に実施する方針を示しました。あわせて、土地家屋調査士の専門的知見は不可欠であるとして、引き続き連携していくと述べ、次期計画でも土地家屋調査士の協力は欠かせないとして連携推進を明言しました。スタンスデータでは、鈴木馨祐氏は賛成寄り(スコア0.85)と整理されています。提示された材料の範囲では、次期計画の実施地区の優先順位の考え方と、土地家屋調査士との連携継続の方針が示されたことが主な内容です。他の発言者の立場や具体的な決定事項は示されていません。
この事業は困難度が非常に高いことから、土地家屋調査士の皆様方が有する専門的知見が極めて重要でありまして、次期計画においてもその協力は必要不可欠でありますので、今後とも、土地家屋調査士の皆様方とも連携をしながら、この事業をしっかりと進めてまいりたいと思っております。
百三万円の壁による就業調整の対象者の推計について議論されました。厚生労働省は、就業調整を行う可能性がある国民年金の第三号被保険者の数を約65万人と推計していると説明しました。この推計値の説明を行った間隆一郎氏は、数値を示して説明するにとどまり、賛否の立場は示していません。そのため、立場は中立として整理されます。提示された材料の範囲では、この推計値以外の論点や、結論・決定事項は確認できません。
その意味で、その百三万あるいは百六万の壁近辺でそういうような就業調整をする可能性のある三号被保険者というものについては、私どもとしては、約六十五万人いらっしゃるというふうに推計をしているところでございます。
研究者の待遇改善と博士人材への支援について議論されました。あべ大臣は、博士人材活躍プランに基づき、キャリアパス構築支援として令和七年度に二百五十億円を計上したと答弁し、民間での活躍を促進する方針を示しました。三谷英弘議員は、若手が夢を持てる環境の整備と博士号の必要性に明確に同意しており、賛成の立場です。提示された材料の範囲では、賛成の立場の発言者は三谷議員のみで、反対や中立の立場を示す発言者は確認できません。決定事項としては、令和七年度の予算計上が示されたのみで、それ以外の結論や決定は提示された材料に含まれていません。
科学技術大国をこれからも標榜していくのであれば、科学技術の道に飛び込む若者が自信を持って、将来に夢を持って飛び込んでいけるような環境をつくっていかなければいけないというのはそのとおりだと思いますし、また、世界でしっかりと仕事をする上で、博士号を持っていないとそもそも話にならないという状況もあります。
私学助成の不交付措置と私立大学の不祥事対応について議論されました。津村啓介委員は、日本大学や東京女子医科大学の不交付事例を挙げ、不交付の抑止力が十分でないと指摘し、複数年度の返還や不交付など措置の厳格化を求めました。これに対しあべ俊子大臣は、新たに不交付となった法人は翌年度も不交付とし、改善が不十分であれば不交付を継続するなど、管理運営が不適正な法人に厳正に対処すると答弁しました。両者とも不祥事への厳格な対応を支持する立場であり、津村委員は措置の強化を求め、あべ大臣は現行の対処方針を示しました。提示された範囲では、新たな制度改正などの決定事項は示されていません。
科研費の拡充と現場の意見反映について議論されました。平林晃委員は、科研費の一層の拡充と、研究者の意見を取り入れた制度設計を求め、賛成の立場を明確に示しました。また、意見聴取の方法として、学界(センター)に加えて大学からも意見を吸い上げる仕組みの検討を求めました。これに対しあべ俊子大臣は、国際性評価の重点配分や、国際・若手支援強化枠を設けることを答弁し、意見受付窓口を活用して現場の声を聞くと述べました。現場の意見を聞きつつ改善充実を検討する前向きな姿勢が示された一方、答弁の具体性は乏しいものでした。提示された材料には、大学からの意見吸い上げ方法の検討に対する具体的な回答や、結論・決定事項は含まれていません。
能動的サイバー防御に関連し、通信の秘密と内内通信(国内同士の通信)の取扱いが論点となりました。平岡秀夫委員は、ドイツ連邦憲法裁判所の判決を引いたうえで、内内通信の収集を禁止し、収集した場合の削除を法文に明記するよう求め、慎重な制度設計を要望しました。スタンスデータ上、平岡委員は慎重寄りの立場です。これに対し穂坂泰副大臣は、同判決で指摘された問題点と法案は相反しないと考えると述べ、法案について丁寧に説明していく考えを示し、制度整備を進める姿勢をとりました。ただし、その根拠として示された内容は限定的です。今回提示された材料の範囲では、内内通信の収集禁止や削除を法文に明記するかどうかについて、結論や決定事項は確認できません。
能動的サイバー防御法案に関する令和七年度予算措置について、各省庁の計上状況が示されました。警察庁は、能動的サイバー防御に係る予算は計上していないとし、資するものとして研修費1.57億円等を挙げました。内閣官房は百十五億円を計上し、そのうち関連し得る事業は約十六億円であるとしました。防衛省は、能動的サイバー防御のみの予算を切り分けることは困難であるとし、器材約2,927億円等を計上していると説明しました。これに対し、平岡秀夫委員は反対の立場から、法案が成立するまでは能動的サイバー防御を前提とした予算は認められず、削除すべきであると主張しました。なお、提示された材料の範囲では、予算の扱いについての結論や決定事項は示されていません。
やはり、能動的サイバー防御を前提とした予算は、この際、令和七年度予算では法案が成立するまでは認められないということで、これは削除すべきだというふうに私の方からは言っておきたいと思います。
袴田事件の刑事補償金の上限額と算定方法の見直しが議論されました。鈴木馨祐大臣は、上限額は賃金・物価水準に基づく計算式で算出されるものであり、引上げの必要性はなく、算定式の変更も考えていないと答弁しました。これに対し萩原佳委員は、物価上昇や長期にわたる拘束を踏まえると機械的な計算では不十分だとして、係数など算定方法の検討を求めました。また大臣は、刑事補償を超える賠償については国家賠償法に基づく請求が可能であると説明しました。なお、年金保険料については本人納付が原則であり、一年以内の一括納付は議員立法の趣旨によるものと説明されました。萩原委員は見直しに賛成の立場、鈴木大臣は見直しに反対の立場で、見直しを決定する結論は示されませんでした。
成長型経済への移行をめぐり、賃上げの定着に向けた取組が論点となりました。長坂康正委員は、成長型経済への移行が分岐点にあるとの現状認識を示し、春闘に向けて賃上げを定着させるための取組を問いました。同委員のスタンスは賛成寄り(スコア0.70)と整理されており、成長型経済への移行を目指す認識を示す一方、その発言は分岐点にあるという現状認識にとどまっています。提示された材料には、これに対する答弁内容や具体的な施策、結論・決定事項は含まれていません。
現在、我が国経済は、長きにわたったコストカット経済から脱却し、デフレに後戻りせず、賃上げと投資が牽引する成長型経済に移行できるかどうかの分岐点にあると思います。
道徳教育予算の執行率と見直しが論点となりました。津村啓介委員は、執行率が六割にとどまる約三億円の道徳教育予算について、打切りを含む見直しを求め、執行率の低い予算の打切りや縮減を一貫して主張しました。これに対し、あべ俊子大臣は執行率の低さを認め、使いやすく見直す考えを示しました。一方で、効果が見えないからやめるという問題ではないと述べ、継続と活用に取り組む姿勢を示しました。立場としては、津村委員が打切りを求める反対寄り、あべ大臣が継続を前提とする賛成寄りです。予算の打切りについての決定事項は示されておらず、執行率の改善に向けた使いやすさの見直しが答弁されたにとどまります。
重度障害者の就労時の介助と重度訪問介護の対象拡大が論点となりました。浅野哲委員は、就労時間中も重度訪問介護を受けられるよう制度を改定し、対象を拡大することを明確に求め、賛成の立場を示しました。これに対し福岡資麿大臣は、合理的配慮の位置づけや公費負担をめぐる課題があることを理由に、就労時間中を重度訪問介護の対象とはしていないと説明しました。そのうえで、重度訪問介護ではなく助成金による支援で対応しているとの立場を示し、対象拡大には慎重な姿勢でした。両者の主張は対立しており、今回示された範囲では制度改定の決定事項は確認できません。
ですので、やはり給付対象の対象範囲を拡大して、重度訪問介護サービスを就労時間中も受けることができる、就労時間外でも受けられているものを就労時間内でも受けられるようにする、このシンプルな制度改定によって当事者の皆様の社会参画を支え、暮らしや生きがいを高めていくような制度へ見直すべきだというふうに思っております。
重度障害者の方の通勤、就労時の介助の支援については、障害者雇用促進法に基づいて、事業主に対して障害者の方に対する合理的配慮が求められていることであったり、また、個人の経済活動に関する支援を公費で負担すべきかといった課題があることから、重度訪問介護の対象とはしていないところでございます。
闇バイト対策とサイバー警察の体制強化について、坂井委員長が予算の計上状況を説明しました。説明によれば、闇バイト対策に17.29億円、サイバー警察局等の強化に56.92億円が計上されています。提示された材料に含まれる発言は坂井委員長による説明のみであり、この論点について賛成・反対・中立といった他の発言者の立場やその根拠を示すデータはありません。また、具体的な施策の内容や、結論・決定事項に関する記載も含まれていません。
雇用調整助成金の不正受給の調査と債権回収について、外形的に不審な新設事業所への対応が論点となりました。岡本充功委員は、不正受給の疑いがある事業所、とりわけ外形的に不審な新設事業所について、厚生労働省が積極的に調査すべきだと求め、調査強化に賛成の立場を示しました。これに対し福岡資麿大臣は、架空の事業所である可能性も踏まえ、しっかり調査を進めると答弁し、調査を進める意向を示しました。両者は調査の必要性について方向性を同じくしており、対立する意見は示されていません。一方、提示された材料の範囲では、具体的な調査の方法や時期、債権回収の進め方、数値目標などの決定事項は確認できません。
離婚後の親子交流の促進と、DV等支援措置の適否判断が論点となりました。鈴木馨祐大臣は、親子交流は子の利益を最優先とし、継続は子の利益にとって極めて重要であると述べ、令和六年の民法改正で試行的実施の規定が新設されたことを説明しました。ただし発言は一般論にとどまり、親子交流への立場は推進寄りと整理されます。総務省は令和五年度に制度を見直し、相談機関の対応内容の記載追加などを通知したとされています。浅野哲委員は、支援措置の適否判断の精度を高める観点から、相談機関の確認書についてチェックのみでなく対応内容の記載を求めました。なお浅野委員の親子交流そのものへの賛否は、提示された材料からは明らかではありません。結論や決定事項は示されていません。
難民基本法など難民保護の特別立法の要否が論点となりました。上村英明氏は賛成の立場で、将来的に難民基本法などの特別立法へ舵を切るべきだと主張しましたが、時期は将来的との留保を付けています。これに対し鈴木馨祐大臣は反対の立場を示し、難民の認定は入管庁が行うのが適当であるとして、第三者機関や難民に特化した法律は必要ないと答弁しました。両者の見解は分かれており、提示された範囲では特別立法の導入に関する決定事項は示されていません。
難民認定申請者の保護費とホームレス化について議論されました。鈴木大臣は、令和七年度の予算として救援業務に約7.1億円、定住支援等を含めた全体で約12.7億円を計上していると説明しました。これに対し上村英明委員は、保護費の受給者が申請者の約5%にとどまることを挙げ、難民申請者がホームレス化している状況を問題視し、緊急対応と保護事業の改善を求めました。鈴木大臣は、入管庁へ移管された後も、生活状況調査を通じて適正に保護を実施できるよう最大限努力すると述べましたが、具体的な施策への賛否は明確にしていません。上村委員の立場は改善を求める賛成寄りで、鈴木大臣は適正な保護に努める姿勢を示す中立から賛成寄りの立場です。本議論で示された結論や決定事項はありません。
非司法書士行為の取締りと相続登記義務化に関する論点が議論されました。浜地雅一氏は、非司法書士行為への厳格な対応を大臣に求め、取締り強化に賛成の立場を示しました。これに対し鈴木馨祐大臣は、無資格者による司法書士業務は禁止されていると述べ、令和五年度の警告件数は90件であったと説明しました。そのうえで、司法書士法違反行為には関係機関と協力して適切に対処する姿勢を示し、取締りに前向きな立場を表明しました。両者の間に明確な対立は見られず、取締りを適切に進める方向で認識が共有されています。なお、提示された材料の範囲では、相続登記義務化に関する具体的な発言内容や、新たな決定事項は示されていません。
高校無償化の安定財源と行政改革について議論されました。三谷英弘委員は、無償化の意義を認めつつ、文教予算から捻出して他の施策を後回しにすべきではないとし、政府全体で財源を検討すべきだと質しました(スタンスは中立寄りの賛成、スコア0.55)。これに対し加藤勝信財務大臣は、恒常的な施策には安定財源の確保が必要であるという一般論を答弁し、政党間協議を見守る姿勢を示しました(中立、スコア0.50)。西田薫委員は、大阪における無償化は財政余力によるものではなく、議員報酬の削減をはじめとする行財政改革の積み重ねによって実現したと説明し、行革による財源捻出を肯定的に主張しました(賛成、スコア0.85)。提示された範囲では、財源の具体的な確保方法に関する結論や決定事項は示されていません。
ただ、覚悟を持って我々が示すことによって、府庁全体、職員の皆さんもついてきていただけるということからそういうこともやってきたということで、大阪は財政が豊かだから教育の無償化ができているわけじゃないですから。
ですから、高校の無償化というものは大事だけれども、これを進めるからといって、ほかの施策を後回しにしていいということにはならないはずなんです。
恒常的な新たな施策を行う、あるいは施策を拡大する、そうした場合には恒常的な、安定的な財源をそれぞれに用意をしていく、確保していく、こういう考え方で対応してきたところでございますので
高校無償化の所要額と制度設計が議論されました。政府参考人は、所得制限を撤廃した場合に約三千億円、私立高校の平均授業料四十五万円を支給する場合に約四千億円の追加が必要になるとの試算を示しました。三谷英弘委員は、授業料の地域差や、企業の寄附で運営される高専の例を挙げ、制度設計次第で私学の自由度が制約されかねないと懸念を示しました。同委員のスタンススコアは0.70で、国による無償化の推進を支持する立場です。あべ俊子大臣は、授業料は設置者が設定するものであり、キャップ制では差額を学校が負担することになるため、私学の自主性への留意が必要と答弁しました。同大臣のスコアは0.50で、賛否は明確ではありません。西田委員は、大阪のキャップ制が低所得層へのセーフティーネットとして創設された経緯を指摘し、大臣も創設時の趣旨は認識していると述べました。本テーマで決定事項は示されていません。
修学支援新制度のGPA要件と支援打切りが議論されました。堀川あきこ委員は、GPAが相対評価であり本人の努力と無関係に評価が決まり得ること、困窮学生ほどアルバイトを要し不利になる設計であることを指摘し、廃止となった学生が4年間で5万191人、停止措置の学生が8887人に上ると述べ、GPA要件の廃止と学業要件の根本的見直しを求めました(反対)。文科省は、GPA下位4分の1で警告、2回連続で停止、3回連続で廃止となる仕組みを説明し、令和5年度末の認定約25.7万人中、警告は約3万人、うちGPA警告が約2.8万人(92.5%)と示しました。線引きは旧給付型奨学金の目安を踏襲し総合勘案したとのことです。あべ俊子大臣は、経済支援の充実を強調し、履修選択のゆがみは生じておらず公費支援として妥当と答弁しました。打切り後の学修継続は網羅的に把握せず、大学へのアンケート中で調査予算は不要との認識を示しました(慎重・擁護寄り)。伊藤学司委員は、GPAが客観的な成績評価として広く導入されていると擁護しました(賛成寄り)。
高等教育の漸進的無償化と国際人権規約A規約の留保撤回をめぐり、授業料の動向と政府の取組が論点となりました。堀川あきこ委員は、留保撤回後に漸進的無償化を目指す立場にある以上、授業料の値上げは政府方針に逆行すると指摘し、無償化に賛成する立場から批判しました。これに対し、文部科学省は、具体的な方法は締約国に委ねられているとの認識を示したうえで、令和7年度から多子世帯へ対象を拡大すると答弁しました。伊藤学司氏も漸進的無償化を進める取組を答弁し、賛成寄りの立場でしたが、留保撤回自体への言及はありませんでした。提示された材料の範囲では、授業料値上げの是非や留保撤回をめぐる結論や決定事項は示されていません。
高額療養費制度における多数回該当と、保険者変更時の該当回数のリセットが議論されました。福岡資麿大臣は、多数回該当の仕組みは堅持するとしたうえで、負担の在り方が適切かどうかを検証する考えを示しました。また、保険者が変わるとリセットされる点については問題があると認識しており、情報連携のシステム面に課題があるものの、引き続き検討する姿勢を示しました。萩原佳議員は、保険者の変更によって該当回数がリセットされる現行の扱いは長期療養者にとって酷な制度であると指摘し、見直しを求める趣旨の発言をしました。両者とも、リセットの問題について見直しの方向で認識が近い立場として整理されます。ただし、具体的な見直しの時期や内容を定めた決定事項は示されていません。
高額療養費制度の見直しと自己負担上限額の逆転問題が議論されました。福岡資麿大臣は、高額療養費は医療費の倍の速度で伸びていると説明し、セーフティネットを持続させるために見直しを行うとの立場を示しました。スタンスは賛成寄り(スコア0.60)ですが、根拠となる発言は断片的です。一方、萩原佳委員は、改革工程における激変緩和を前倒しする順番に疑問を呈しました。医療費の増加抑制を優先し、上限額の引上げには慎重な姿勢(スコア0.25)ですが、根拠となる発言は1件のみです。提示された範囲では、見直しの必要性を述べる大臣と、実施の順序に疑問を示す委員の主張が示されており、結論や決定事項は確認できません。
高額療養費制度の見直し凍結の是非が議論されました。福岡資麿大臣は、制度の伸びが医療費の伸びの倍に及び持続可能性に課題があるとして、上限額は平均10%の引上げになると説明しました。一方で、がん患者団体の声を聞き、持続可能性との両立の解を見出すと答弁し、見直しの実施に立つ立場から凍結には否定的でした。岡本充功委員は、ワクチン基金の返納を財源として見直しの中止を求めましたが、大臣は基金を返納せず検討すると答えました。本庄知史委員は、予備費を財源に見直しを凍結する修正案を示し、患者団体と早期に会うよう求めました。長坂康正委員は、見直しの重要性を認めつつ当事者の不安にも配慮を求める立場でした。賛否は、岡本委員と本庄委員が凍結に賛成、福岡大臣が否定的、長坂委員が両論的です。
我々は、高額療養費制度の今回の見直しを凍結をし、そして、予備費を振り替えて、二百億円の、来年の見直しのための経費は要らない、そういった修正案をきちっと出したいと思っております。
直ちにこれを財源にして、高額療養費の見直しは、このお金を充てて、やめるべきだと思いますが、どうですか。
今回のこの見直しは、こうした状況を踏まえまして、セーフティーネットである高額療養費制度を将来にわたって堅持しつつ、高額薬剤の普及等が今後も見込まれる中で、保険料負担の抑制を図り、患者の方々にとって大変意義のあるこの制度自体の持続可能性を高める観点から、行いたいと考えております。
総理がおっしゃるとおり、医療の進歩により高額な薬剤が普及し、医療費が増加していく中で、我が国が誇る高額療養費制度をこれからも維持していくためには制度を見直していくことは重要でありますが、当事者の不安の声に対して真摯に向き合うことも重要であります。
各論点で政府側から方針や今後の検討が示されましたが、予算案の修正や基金の国庫返納、高額療養費制度の見直し凍結などについて、明確な決定事項は示されていません。議事録の提出など一部は理事会で協議されることとなりました。
上記テーマに分類されなかった質疑応答です。
この要約はAI(自然言語処理モデル)を用いて生成しています。 要約の精度向上に努めていますが、解釈の違いや誤りが含まれる可能性があります。
必ず元の議事録本文もご確認ください。