予算委員会は令和7年度総予算三案を一括議題とし、外交・安全保障等の内外の諸課題について往復方式414分の集中審議を行いました。石破茂首相をはじめ各大臣が答弁し、質疑には岩本剛人議員、芳賀道也委員、田島麻衣子議員、広田一議員、小沼巧議員、猪瀬直樹氏、金子道仁委員、井上哲士委員、佐々木さやか氏、矢倉克夫議員らが立ちました。論点は、ガソリン補助金と暫定税率廃止、物価高対策と賃上げ・価格転嫁、JR北海道や北海道新幹線など交通・インフラ、米価高騰と農政、医療・社会保障や高額療養費制度、教育費負担、原発政策と避難計画、企業・団体献金や商品券配布問題を含む政治資金、日米貿易協定と自動車関税など多岐にわたりました。
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全72テーマ ・ 紐づく質疑76件
首相による商品券配布問題
JR北海道の経営自立に向けた財政支援について、長期経営ビジョンで掲げた自立目標が延伸の遅延により崩れるとして、2030年度以降の支援の在り方が論点となりました。岩本剛人議員は、この点を質問し、必要な支援の検討にしっかり対応するよう求めました(スタンスは賛成寄り、スコア0.70。ただし根拠は1件で断片的です)。中野洋昌国土交通大臣は、経営安定基金による下支えや出資など現行の支援を挙げたうえで、今後の支援の在り方を検討すると答弁しました(スコア0.65。前向きな姿勢ですが、具体的な約束はありません)。石破茂首相は、遅延期間中の支援の在り方を政府全体で詰めると述べ、JR北海道の経営成立への支援に前向きな意向を示しました(スコア0.72)。以上のとおり、いずれも支援を検討する方向でしたが、具体的な支援内容や時期についての決定事項は示されていません。
新幹線の早期開業のために、これいろんな、何でしょう、トンネルが三つ、いろんな困難があって少し遅れるわけでございますが、これを早かるべく努力をするとともに、JR北海道自体の経営というものが成り立つためにいかなる支援が必要か、それが遅延する間、いかなる支援ができるかということは、政府全体として、委員ともよくお話をしながら詰めてまいりたいと思っております。
今後様々検討されると思うんですけれども、必要な支援を検討ということでありますので、その点についてはしっかり対応をお願いしたいというふうに思います。
国土交通省としましては、この北海道新幹線札幌延伸事業の進捗状況を含めたJR北海道の経営改善の状況等を踏まえまして、JR北海道の経営自立に向けた必要な支援の在り方について今後検討してまいりたい、このように考えております。
JR米坂線と陸羽東線の災害復旧が論点となりました。米坂線については、中野洋昌国土交通大臣が、復旧検討会議に国土交通省はオブザーバーとして参加していると答弁し、災害復旧補助の適用も可能であると説明しました。ただし、復旧の可否は事業者と地域の議論次第であるとの立場で、中立寄りの姿勢です。陸羽東線については、中野大臣が、林野庁が斜面防災対策を融雪後に実施する予定であり、現在は発注準備の段階にあると答弁しました。これに対し芳賀道也議員は、国の主体的な関与を求め、陸羽東線についても着手可能な所から復旧を進めるよう要望しており、復旧に積極的な立場です。提示された範囲では、復旧の具体的な決定事項は示されていません。
OTC類似薬の保険適用見直しと零売薬局への規制をめぐり議論が行われました。厚生労働大臣は、OTCと類似薬の用量に差がある理由として、肝機能障害のリスクや診断を誤る可能性を挙げて説明しました。猪瀬直樹氏(スタンスは賛成寄り、スコア0.78)は、零売規制の法制化に反対しOTC類似薬での代替を支持する立場から、零売薬局への規制強化は医療費抑制やセルフメディケーションに逆行すると批判しました。これに対し福岡資麿厚生労働大臣(スコア0.60)は、薬機法改正は従来の運用を明確化するものであり、零売のみの規制を強化するものではないと答弁し、改正案を擁護しました。首相は、特定団体の影響で政策をゆがめてはいないと述べ、医療費の抑制と患者の健康は両立させると説明しました。また、OTC化すると患者負担が割高になり得る点についても議論が必要だと指摘しました。提示された範囲では、結論や決定事項は示されていません。
UNRWAへの資金拠出再開と教育の中立性の確保が論点となりました。岩屋毅外相は、拠出再開にあたり、第三者検証報告やUNRWAのアクションプランにおいて教育の中立性強化がコミットされたと説明しました。スタンスデータでは、岩屋外相はUNRWAの中立性を重視しガバナンス改善を後押しする前向きな姿勢で、賛否のスコアは0.70です。一方、金子道仁委員は、教育の中立性確保に文部科学省が関与していない点を指摘し、ODA分野での中立性の確保を求めました。金子委員のスコアは0.35で、根拠は文科省関与の不足への批判とされており、資金拠出再開そのものへの賛否は提示された材料からは不明です。提示された材料の範囲では、結論や決定事項は示されていません。
オーバーツーリズム対策と訪日客目標の見直しをテーマとした議論について、要点として抽出された内容はありません。得られているのは発言者のスタンスデータのみです。石破茂氏は、迷惑行為に対して毅然とした対応を発信すべきとの立場を示しており、スタンススコアは0.60(0が反対、1が賛成)で、やや賛成寄りと位置付けられています。一方で、訪日客目標の見直しについては言及がありません。このため、議論された具体的な論点や、他の発言者の立場、結論や決定事項については、提示された材料からは確認できません。
まず、我が国としてそういうことを率先垂範していかねばなりませんし、仮にもそういう行為が、オーバーツーリズムもそうですが、そういうことがあったら泣き寝入りはしない、日本国民としてこういうことは許さないということも発信をしていくことは極めて重要なことだと考えておるところでございます。
ガソリン価格激変緩和補助の効果と、補助金ではなく減税を行うべきかが論点となりました。田島麻衣子議員は、累計6.6兆円の補助を行っても200円を超える地域があるとして、補助の効果を疑問視しました。あわせて、ガソリン減税ではなく補助金を維持してきた政府の姿勢にも疑問を示しました。これに対し武藤経産相は、補助は全国平均185円程度を目標としており、地域差は輸送コスト等によるものだと答弁しました。スタンスデータでは、田島議員は補助金の効果を否定し減税継続を支持する一方、論点によって賛否が分かれる中立的な立場(スコア0.50)とされています。芳賀道也議員は、補助金の終了時期が雪国の冬にあたることを批判し、補助継続を支持する姿勢(スコア0.70)です。提示された材料の範囲では、結論や決定事項は示されていません。
ガソリン補助金の財源と財政運営の整合性が論点となりました。加藤財務相は、補助金の累計約八・二兆円について、補正予算と予備費を一体的に歳入として賄うと説明しました。これに対し広田一氏は、八兆円超の財源の内訳が示されていないと指摘し、政府が野党には財源を求める一方で自らは示さない点を二枚舌だと批判しました。スタンスデータでは広田氏は0.25で、現状の運営に否定的な立場とされています。また首相は、恒久的な政策には恒久的な財源が必要というのが政治の常識であり、暫定税率は恒久財源ではないと答弁しました。提示された材料の範囲では、財源の内訳をめぐる政府と広田氏の主張は対立したままで、具体的な結論や決定事項は示されていません。
これ、はっきり言って二枚舌じゃないでしょうか、ダブルスタンダードではないでしょうか。
ガソリン・軽油の暫定税率廃止をめぐり、財務相の対応や廃止の時期が論点となりました。加藤勝信財務相は、三党合意で廃止が決まっているとして、理由や時期の説明は政府の立場では差し控えると答弁しました。あわせて、一般財源化後も五十年にわたり据え置かれてきたことは不適切との指摘が背景にあると説明し、トリガー条項については、発動時に価格変動で現場が混乱した過去があると述べました。財源などの課題の解決が必要であり、政党間協議の結果を踏まえて対応するとの条件付きの姿勢で、スタンスは中立です。広田一氏は、課税根拠がなくなったとして、暫定税率の速やかな廃止が政治の責任だと主張し、賛成の立場です。芳賀道也委員も、上乗せ分25.1円の直ちの引下げを求め、賛成の立場です。首相は、総理として政党間協議に指示はできないが、総裁として議論の加速は言えると答弁しました。
ですので、今求められていることは、暫定税率分について、国民の皆さんにこれ以上御負担をお願いをする理由、根拠がないわけでありますから、これは速やかに廃止をしていかないといけない。
これ、自民、公明、それから国民も約束をしたのですから、直ちに暫定税率の上乗せ分、引き下げていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
昨年十二月の三党の幹事長間合意に基づき、今申し上げた諸課題の解決策や具体的な実施方法などについて政党間で協議が続けられているものと承知をしており、私どもとしては、その協議の結果を踏まえて適切な対応を図っていきたいと考えております。
ゲームソフトにおける実在の神社の無許可使用と文化への敬意をめぐり議論がありました。加田裕之議員は、実名の神社が無許可でゲーム内に登場し、破壊可能になっている事例を指摘しました。また、日本の施設だけが破壊可能である点に疑問を示し、誤った表現の自由は許されないと述べ、無許可使用を明確に問題視する立場(賛成寄り)を示しました。これに対し大串正樹副大臣は、固有名詞を商用利用するには許可が必要との認識を示し、神社から相談があれば関係省庁と対応すると答弁しました。石破首相は、他文化を軽んじる行為は許されず、泣き寝入りせず発信していくと述べました。提示された内容の範囲では、具体的な規制や制度変更などの決定事項は示されていません。
スイッチOTC化の推進とPMDA(医薬品医療機器総合機構)の審査体制が論点となりました。猪瀬直樹氏は、スイッチの実績が三年で十二成分にとどまり、PMDAの担当が三十一人である体制を問題視し、スイッチ担当の強化を主張して進まない現状を批判しました(賛成寄り、スコア0.85)。これに対し福岡資麿厚生労働大臣は、スイッチOTCの活用は重要であると述べ(賛成寄り、スコア0.72)、審査期間は遵守しており、承認数が少ないのは申請数の側面もあると答弁しました。また、海外二か国以上でスイッチされている百二十九成分のうち七十四成分がOTC化済みであると説明しました。厚生労働省は令和八年末までのOTC化をKPIとし、評価検討会議やワーキンググループで推進していると述べ、評価検討会議を開催して企業の参加も可能にしたとしています。
ゼロ〜二歳児の保育料の所得別負担と少子化対策をめぐり、金子道仁委員が質疑を行いました。金子委員は、高所得世帯ほど保育料の負担が高く、年収が増えると子の数が減るのではないかという仮説を示し、こども家庭庁としてどのように分析しているかを質しました。金子委員のスタンスは賛成寄り(スコア0.70)で、働くほど育児費用が上がる構造を問題視し、少子化対策の観点から見直しを示唆する立場です。これに対し三原大臣は、示されたデータは単純に比較できないこと、また世帯収入と子の数の関係は明確でないことを挙げ、答弁は困難であると述べました。提示された内容の範囲では、保育料の見直しに関する結論や決定事項は示されていません。
簡単に言えば、働けば働くほど子育て費用が上がるという社会になると、やはり二人目、三人目の子供を持つのははばかられてしまうのではないかと思うんですね。
下水道の老朽化と人口減少を背景に、一部地域で下水道から合併浄化槽へ転換し、汚水処理を最適化する方策が論点となりました。矢倉克夫氏は、地域によっては下水道から合併浄化槽への転換を国主導で進めるべきだと要望し、明確に賛成の立場を示しました。これに対し石破茂首相は、浄化槽の設置に対する補助に加え、下水道管の撤去への支援も令和七年度予算案に盛り込んだと説明しました。石破首相は、浄化槽への転換を含めて最適な選択を支える支援策の整備に前向きな姿勢を示しましたが、その姿勢は条件付きのものです。提示された内容の範囲では、転換を国主導で進めるかどうかについての明確な結論や決定事項は示されていません。
不登校児童生徒への支援について、私立学校の児童生徒も含めた対応と保護者への情報提供が論点となりました。文部科学大臣は、不登校の児童生徒数が四十二万人、そのうち私立が二・七万人であると述べ、私立への支援も進める考えを答弁しました。佐々木さやか氏は、私学における不登校対策の充実と、保護者への情報提供・支援を求め、私学の子や保護者を含む支援の充実を一貫して求めています(スタンスは賛成寄り、スコア0.80)。これに対し、あべ俊子氏は不登校児童生徒と保護者への支援充実に取り組む意向を示しました(スコア0.75)。三原じゅん子氏は、地域社会全体で不登校の子供と家族を支援する取組を進める意向を表明しています(スコア0.80)。文部科学大臣と三原大臣は、保護者向け相談窓口の情報提供や、こども家庭庁のモデル事業について説明しました。いずれの発言者も支援の充実に賛成の立場で、反対の発言は示されていません。
教育委員会等が実施をするこの不登校対策、不登校の児童生徒への支援ありますけれども、やはり公立の学校の生徒さんたちが念頭に置かれているところがございますので、私学に通う子供たちへの支援ということもしっかりと充実をしていただきたいと思います。
不登校の子供や保護者の様々な不安やニーズに対応する、地域社会全体で不登校の子供とその家族を支援していく、いつも委員から様々な御指摘をいただいておりますが、それにしっかりと応えるために取組進めてまいりたいと思っております。
今後も引き続き、不登校児童生徒の保護者支援の充実に、委員のしっかりと御指摘も踏まえて、充実に取り組んでまいりたいと思います。
中小企業の価格転嫁促進と経営基盤強化というテーマについて、今回は議論の要点が抽出されておらず、論点の具体的な内容は確認できません。発言者のスタンスデータによると、田島麻衣子氏は価格転嫁対策の予算と人員の拡充を求めており、推進に賛成の立場です。石破茂氏は、価格転嫁が不可欠であるとの指摘に自身も同感と述べ、促進に肯定的な立場を示しています。提示された材料の範囲では、両氏とも価格転嫁の促進に賛成しており、反対や中立の発言者は確認できません。また、重要な結論や決定事項に関する情報も含まれていません。
中小企業・小規模事業者への賃上げの波及と政労使会議をめぐり、賃上げの勢いを中小企業にも広げて定着させる方策が論点となりました。佐々木さやか氏は、中小企業でも賃上げの勢いを定着させるため、政府に総力戦での取り組みを求め、賛成の立場を示しました。これに対し石破茂首相は、賃上げしないと人が来ない状況であるとの認識を示し、まず賃上げありきへと発想を転換する必要があると訴えました。首相は賃上げを最優先とし、党と協力して実現を図る意向を明確にしており、こちらも賛成の立場です。提示された範囲では、両者とも賃上げの波及を推進する方向で一致しており、反対や中立の立場の発言者は示されていません。具体的な施策や数値目標、決定事項については、提示された材料に含まれていません。
交通権の保障と地方の移動手段をめぐり、憲法上の位置づけと国の責務が論点となりました。芳賀道也委員は、免許返納後に生活が困難となる地方の実情を挙げ、移動の権利の保障は国の責務であるとして、国が地方の交通権を守るよう要望し、首相の見解を求めました。立場は賛成で、スタンスの評価は0.90です。これに対し石破茂首相は、憲法二十二条には移動の権利までは認められておらず、それが通説であると答弁しました。立場は消極的で、評価は0.25です。両者の間で、移動の権利を国が保障すべきかという点について見解が分かれた形ですが、提示された材料の範囲では、この議論を通じた具体的な結論や決定事項は示されていません。
企業・団体献金の禁止と原発政策への影響について議論されました。井上哲士委員は、経団連の政策評価や原産協会の献金額を挙げ、企業献金が原発推進をゆがめていると主張しました。そのうえで、禁止以外に解決策はないと断言し、禁止に賛成の立場を示しました。これに対し石破茂首相は、企業献金の多寡で国民の生命財産をないがしろにすることはないと述べ、献金が原発政策に影響を与えているとの指摘を否定しました。ただし、石破首相は献金の禁止そのものへの態度は明らかにしていません。提示された範囲では、この論点について結論や決定事項は示されていません。
低所得者世帯への物価高給付金の実績について議論されました。伊東担当相は、令和5年に住民税非課税世帯へ計10万円を給付し、総額は約1.6兆円であったと答弁しました。石破茂首相は、住民税非課税世帯に一世帯三万円を目安に給付する事業を岸田前政権から引き継いで実施していると述べ、前政権の給付を継続し着実に実施中であるという立場を示しました。スタンスデータ上は賛成寄り(スコア0.72)ですが、根拠となる発言は1件のみです。一方、芳賀道也氏は、非課税世帯への3万円のみの給付は国民に寄り添っていないと批判し、反対寄り(スコア0.25)の立場を示しました。提示された材料には、この議論に関する結論や決定事項は含まれていません。
八潮市の道路陥没事故をめぐり、復旧支援と下水道管路の点検体制が論点となりました。国土交通大臣は、予備費を活用して仮排水管の整備や復旧工事を支援する方針を示すとともに、全国の自治体に対して下水道管路の特別重点調査を要請したと述べました。中野洋昌議員は、被害者の救助・復旧と、全国での再発防止策の検討・実施に前向きな姿勢を示しており、スタンスのスコアは0.80(賛成寄り)です。提示された材料では、支援の具体的な金額や調査の実施時期、調査結果の扱いに関する決定事項は明らかになっていません。
引き続き、一刻も早く事故に巻き込まれた方が救助をされ、そして復旧工事が進むとともに、全国で同様の事故が発生しないよう、必要な対策をしっかり検討、実施をしてまいりたいと思います。
公立高校の就学支援金における年収要件の廃止と、教育費負担の軽減が論点となりました。文部科学大臣は、三党合意で収入要件の撤廃を前提としていることを説明し、これに伴う措置として、低中所得層に対する奨学給付金の拡充を令和八年度から行うと述べました。発言者のスタンスとして、佐々木さやか氏は賛成の立場(スコア0.85)を示しました。その根拠は、私立高校無償化を含む教育無償化の三党合意を大きな前進と評価している点です。提示された材料の範囲では、これ以外の論点や反対・中立の立場の発言者は確認できません。
我が党としても力を入れてきました私立高校の無償化を含む教育の無償化、今回、自公維の三党合意で大きく前進の合意がなされたというふうに思っております。
有識者会議が北海道新幹線の札幌延伸を2038年度末と見込む旨を報告したことを受け、岩本剛人議員が北海道経済への影響を質問しました。岩本議員は、当初試算で2.5兆円とされた経済効果や再開発の停止に触れ、延伸の遅れが北海道経済に大きな打撃を与え希望を失わせたと問題視しました。また、既に償還に入った地元自治体の負担への対応を求め、部分開業や空港の活用を提起しました。中野洋昌国土交通大臣は、報告を重く受け止めるとし、地元自治体への説明や情報共有など3点を指示したと答弁しました。整備費は国と地方が2対1で負担する枠組みで、物価高や遅延が事業費に与える影響は注視するとしました。石破首相は、部分開業にはコスト増や全体の遅延といった問題があると述べ、空路の充実も国土交通省で検討するとしました。スタンス上は、中野大臣が事業への期待に配慮する姿勢(0.60)、岩本議員が遅延を問題視する立場(0.25)ですが、具体策は示されていません。
医療機関の経営危機と診療報酬改定をめぐり、病院の赤字状況への対応が議論されました。芳賀道也委員は、六割以上の病院が赤字であることを挙げ、物価高の影響を受ける病院のために、年度内であっても診療報酬等の臨時改定を実施すべきだと賛成の立場から求めました。これに対し、政府参考人の鹿沼均氏は、補正予算の効果や医療機関の経営状況を把握した上で、次期報酬改定を始め必要な対応を検討すると答弁しました。鹿沼氏は次期報酬改定での対応を検討するとして前向きな姿勢を示しましたが、具体的な約束はなく、条件付きの立場です。年度内の臨時改定の実施については明確な決定は示されておらず、結論や決定事項は提示された材料には含まれていません。
医療的ケア児と家族への支援体制について、育児責任が家庭に偏っているのではないかという点が論点となりました。舩後靖彦委員は、医療的ケア児を巡る事件の背景に育児責任の家庭への押し付けがあるとして、こども家庭庁の問題意識を質しました。あわせて、家族への負担集中を指摘し、国の予算措置による支援体制の整備を求めており、支援強化に賛成の立場です。これに対し三原じゅん子大臣は、家族の不安や預け先の不足を認識していると述べ、当該事案について自治体への支援状況を把握していると答弁しました。また、医療的ケア児等総合支援事業を通じて、支援センターの設置やレスパイト環境の整備を支援していると説明しました。そのうえで、自治体任せにせず、医療的ケア児と家族への支援体制の整備を進める意向を表明しており、同じく賛成の立場です。なお、今回提示された材料には、新たな決定事項や結論に当たる内容は含まれていません。
医療費削減政策の見直しと医療制度改革について、医療費の膨張をどう捉え、どう抑制するかが論点となりました。猪瀬氏は、昭和十六年の軍事費膨張を現在の医療費膨張になぞらえ、医療の質を落とさない形での削減を主張しました。石破茂氏のスタンスは中立から条件付きの姿勢(スコア0.50)で、医療費の抑制と患者の健康維持の両立を考えるとしています。提示された材料からは、両者とも医療費の抑制そのものを前提としつつ、質や患者の健康の維持を条件に挙げている点が確認できます。一方、具体的な削減の手法や規模、制度改革の内容、結論や決定事項は示されていません。
要は、どうやって医療費というものを抑制的にこれから先推移させるかということと、患者の方々の健康というものが保たれるかということ、この二点に収れんして考えるべきものでございまして、ほかのことは余り念頭に置いて議論をしようとは思っておりません。
原子力関連施設の安全対策とミサイル攻撃への備えについて議論されました。小沼巧議員は、ロシアの攻撃対象リストに関する報道を受け、原子力関連施設の安全対策を質問しました。小沼議員は施設の安全確保を重要課題とする認識を示していますが、具体的な賛否は示されていません。これに対し石破茂首相は、ミサイル防衛によって強靱性は高まったとしつつ、あらゆる事態を想定し、関係機関と連携して備える必要性を述べました。石破首相は原発への攻撃を想定した備えに前向きな立場です。要点およびスタンスデータの範囲では、具体的な対策の内容や新たな決定事項は示されていません。
第七次エネルギー基本計画で原発依存度低減の文言が削られた理由が議論されました。井上哲士委員は、依存度低減の削除は福島第一原発事故の反省と矛盾し、新たな安全神話につながると批判し、反対の立場を示しました。武藤容治経済産業大臣は、福島の教訓を踏まえつつも、脱炭素電源を確保するため再生可能エネルギーも原子力も最大限活用する必要があると答弁し、賛成の立場を明言しました。石破茂首相は、依存度を下げつつ必要な規模を活用するという考え方は第七次計画でも変わらないと述べ、削除には消極的な姿勢を示しました。提示された範囲では、削除の是非について結論や決定事項は示されていません。
参議院選挙区の合区解消をめぐり、合区が選挙に及ぼす影響と解消の進め方が議論されました。広田一氏は、合区により徳島の補欠選挙の投票率が23.92%に低下したと指摘し、合区を乱暴だと批判したうえで、総理に解消を強く求めました。広田氏は賛成の立場です。これに対し石破茂首相は、合区の非合理性を認め、地方代表の消失は看過できないと述べ、解消に積極的な姿勢を示しました。首相は自民党総裁として、早期の合区解消を党内で主張していると説明しています。一方、解消に憲法改正が必要かどうかについては、その要否の判断を示さず、具体的な提案を求めました。議論の中で、合区解消の具体的な方法や時期に関する決定事項は示されていません。
地方に重い車関連税の見直しが論点となりました。芳賀道也委員は、車関連税を地方に重い税負担であると批判し、見直しと地方創生の実現を主張しました。これに対し石破茂首相は、地方の負担軽減の観点は必要であると述べ、課題の存在を認める姿勢を示しましたが、具体策には言及しませんでした。芳賀委員は、首相の答弁は地方重税への回答になっていないと指摘しました。スタンスとしては、芳賀委員は見直しに賛成の立場で、首相は負担軽減の必要性を認めつつも限定的な賛意にとどまる立場です。見直しに関する具体的な結論や決定事項は示されていません。
地方農政局の定員減少と農林水産予算の査定が論点となりました。小沼巧議員は、地方農政局の定員が約2万人から約7900人に減ったと指摘しました。これに対し石破茂首相は、地域の実情が伝わらなくなる事態には歯止めが必要だと述べ、問題意識を共有しました。職員減は一定容認しつつ、地域実態の把握低下には慎重な姿勢を示しており、スタンスは反対寄りの0.30です。小沼議員は、農水省当初予算の査定率が自公政権で拡大したと指摘し、厳しい査定は食料安全保障を軽視するものだと批判しました(スコア0.15、反対)。加藤勝信財務相は、概算要求の方法の違いにより当初予算の水準はほぼ同水準で推移していると答弁しました。食料安全保障の重要性は認めたものの、定員や査定への明確な賛否は示していません(スコア0.60、中立)。定員や予算に関する結論や決定事項は示されていません。
あんまり当初予算について査定額が厳しいということは、本当に農林水産業とか食料安全保障を大切にしているのかということは聞かなければならない。
職員が減ったの故なしとしませんが、地域地域の現状というものが分からなくなっているとするならば、それには歯止めを掛けていかねばならないことだと思っております。
ただ、私どもとして、この食料安全保障の重要性、これは大事であることはしっかり認識をしているところでありますし、また、今の食料・農業・農村基本法、これをしっかり、改正されたことを踏まえて、農林水産業の収益力向上の実現を通じて、農業の担い手、農地を維持し、必要な生産性の確保を図る、これは引き続き努めていきたいと考えています。
地震・複合災害時の原発避難計画の実効性が論点となりました。地震調査委員会が日本海側の25海域活断層を公表し、うち京都府沖から福井県沖の三つが新たに活断層と評価されたことが示されました。井上哲士委員は、能登半島地震で複合災害時に避難計画が実態に合わないことが明らかになったと指摘し、避難計画は破綻しているとして、実効性のない原発稼働を否定する立場(反対寄り)を示しました。武藤容治氏は、能登の教訓を踏まえ改善により実効性の向上を図ると述べましたが、現状の実効性への評価は明確ではなく、立場は中立からやや賛成寄りです。石破茂首相は、避難計画を含む緊急時対応が了承されない中での再稼働は実態としてあり得ず、立地自治体の理解が大前提であると答弁しました。避難計画の実効性を重視する姿勢を示した形で、立場は中立からやや賛成寄りです。
総理、避難計画は複合災害で破綻と、こう指摘されている中で、実効ある避難計画もないまま、また立地自治体だけではなくて周辺住民の合意なしの原発稼働などあり得ないと思いますけれども、いかがですか。
このような原子力防災会議に至るプロセスで了承されました地域の避難計画を含みます緊急時対応がない中で原発の再稼働が進むということは実態としてあり得ないと考えておるところでございます。
能登半島地震で得られた教訓を、これをしっかりと踏まえながら、緊急時対応の不断の改善努力、改善充実を進めることで原子力災害対応の実効性の向上が図られていくものと承知をしているところであります。
外国人による農地取得の規制強化をめぐり、農地法省令の改正と、その運用基準の明確化が論点となりました。江藤拓農相は、農地法省令を改正し、遠隔地へ転居するなどして耕作の継続が見込めない者の農地取得を認めない方針を示しました。また、農業委員会が訴訟になることへの不安を抱えている点について、次官通知で基準を明確化すると答弁しました。小沼巧氏は規制強化を一貫して主張してきた立場から、省令改正を一歩前進として賛同しました。江藤農相も、耕作継続が見込めない者の取得を認めない方針を示しており、規制に前向きな立場です。提示された材料からは、両者とも規制強化に賛成の立場であることがうかがえます。
子ども・子育て支援の財源確保と社会保障の歳出改革の関係が論点となりました。舩後靖彦委員は、財源確保の必要は認めつつも、子育て財源のために医療・介護を削る歳出改革には反対の立場から、その撤回と国債発行等による財源確保を求めました。これに対し石破茂首相は、既定予算の活用で1.5兆円、歳出改革で1.1兆円、支援金で1兆円を賄う考えを示し、増税や追加の国債発行は考えていないと答弁しました。また国債については、次世代の負担になるため完全には否定しないものの慎重であるとし、応能負担の観点から年齢区分の是非を議論すべきだと述べました。石破首相は歳出改革による財源確保の姿勢で、国債には留保を付けています。議論の中で、歳出改革の撤回や財源の方針変更といった結論や決定事項は示されていません。
子育て支援における所得制限の撤廃と、所得再分配の役割分担が論点となりました。金子道仁委員は、子育て支援の所得制限を可能な限り撤廃し、所得再分配は税制で行うという役割分担を求め、撤廃に賛成の立場を明確に示しました。これに対し加藤勝信大臣は、所得再分配は税制のみならず社会保障給付も担うものであり、税制のみに依存するのは適当でないと答弁しました。加藤大臣の答弁では、所得制限の撤廃そのものへの賛否は示されておらず、スタンスは中立的です。両者の間では、再分配を税制に集約するか、社会保障給付も含めて担うかという点で見解が分かれており、本テーマに関して提示された範囲では、結論や決定事項は示されていません。
就学支援金と奨学給付金の申請手続をマイナンバーで統合することの是非が論点となりました。金子道仁委員は、三制度の申請をマイナンバーで一元化し、ICチップによって目的外流用を防ぐことを提案し、積極的に賛成する立場(スコア0.95)を示しました。これに対し、あべ俊子文部科学大臣は、統合システムとして構築することは特定個人情報の管理上難しいと答弁しました。一方で、申請書の工夫によって一度に申請できる仕組みについては否定されないとも述べ、統合システム化には慎重ながら一括申請は検討する姿勢(スコア0.40)を示しました。提示された範囲では、統合システムの導入や一括申請の実施に関する決定事項は示されていません。
こういったものをワンストップで、マイナンバーカードを利用して申請手続を統合し、そしてその給付される補助金はしっかりICチップに入れることによって目的外流用を防止していく。
高等学校等就学支援金と高校生等奨学給付金、都道府県の独自の支援で事業の実施者が異なるために、マイナンバーを活用して統合した一つのシステムにすることにつきましては特定個人情報の管理体制の観点など難しい課題もあると考えておりますが、一方、この申請の手続に関しまして、デジタル庁におきましては、例えば申請書を工夫することによって一度に複数の行政機関に申請できるような仕組みを考えることは否定されないという答弁があったものと考えておりまして、文科省といたしましては、三党の枠組みに対する検討状況、国会における審議を踏まえまして、デジタル庁とコミュニケーションをしっかり取りながら、必要な対応を検討してまいります。
就学支援金をめぐり、便乗値上げの防止と授業料以外の学校関係費への充当が論点となりました。金子道仁氏は、令和二年の拡充時に授業料が七・二%上がった例を挙げ、支援の拡充が便乗値上げを招くおそれがあると指摘しました。そのうえで、授業料の上限に限定せず支給することで便乗値上げを防ぎ、上限を撤廃したうえで生じる差額を教科書代や制服代などに充当する案を提案しました。金子氏のスタンスは賛成寄り(スコア0.85)です。これに対し文部科学大臣は、先行自治体の事例を検討するとしつつ、授業料以外への拡大については慎重に検討すると答弁しました。提示された範囲では、授業料以外への充当について結論や決定事項は示されていません。
それが便乗値上げに使われるのか、ほかの教科書代や制服代に使われるのか、どちらが国民にとって益になるのかといえば、明らかに教科書代やそのほか学校経費、必要なものはほかにもありますので、そこに充当すべきではないか、そのことをお伺いしております。
年金生活者への給付金とマクロ経済スライドの見直しが論点となりました。芳賀道也委員は、岸田前首相が示した年金世帯向け給付金の行方を質しました。石破茂首相は、非課税世帯への三万円給付で引き継いでいると答弁しました。芳賀委員は、年金が物価上昇に追い付かない実態を示し、物価高を理由にマクロ経済スライドの一時凍結や一時金の支給を求め、制度見直しに賛成の立場を取りました。これに対し石破首相は、仮定の話としつつ、マクロ経済スライドは将来世代の給付水準を維持するために必要であるとの考えを述べ、調整の必要性を示す立場でした。あわせて、低所得者向けの給付金や交付金で対応する旨を答弁しました。提示された範囲では、マクロ経済スライドの一時凍結や一時金の支給について、決定された事項は示されていません。
「憎しみの連鎖を断つ平和教育」をめぐり、平和教育の理念と目的が論点となりました。石破茂首相は、平和教育の理念は寛容であると述べ、自分だけが正しいという思い込みが憎しみの連鎖を生むとの認識を示しました。スタンスデータでは、石破氏は価値観の相互承認を支持する立場から賛成寄り(スコア0.75)とされています。金子道仁氏は、平和教育の中心は憎しみの連鎖を断つことだと明確に主張しており、賛成(スコア0.90)の立場です。提示された材料の範囲では、両者とも平和教育の意義を肯定しており、反対や中立の立場の発言者は示されていません。また、この議論に関する具体的な結論や決定事項は示されていません。
このテーマでは、憲法への自衛隊の位置付けが論点として取り上げられました。加田裕之議員は、自衛隊員の待遇改善とあわせて、憲法に自衛隊を位置付けることを要望しました。スタンスデータでは、加田議員は賛成寄り(スコア0.80)と評価されています。その根拠は、待遇改善と併せて憲法への位置付けを求めた発言です。ただし、これを裏付ける発言は1件のみであり、評価の根拠は限られています。提示された材料には、ほかの発言者の意見や反対・中立の立場、議論を踏まえた結論や決定事項は含まれていません。そのため、このテーマに関する議論の全体像は、現時点では加田議員の要望が確認できる範囲にとどまります。
もちろん、待遇改善の方面と、そしてまた憲法への位置付けをよろしくお願いしまして、終わらせていただきます。
総選挙での敗北を受け、政治改革と自民党改革をどのように進めるかが論点となりました。岩本剛人議員は、自民党が約束した自らを律する再生を踏まえ、改革の実行を促す立場から総理に質問しました。これに対し石破茂首相は、国民の所得増と政策の実現が重要であると述べ、自身の反省を示しました。また、総裁として信頼回復の責任を負うと表明しています。両者は改革の必要性という点で賛成の立場にあり、スタンスのスコアは岩本議員が0.80、石破首相が0.75です。提示された範囲では、具体的な改革内容や期限などの決定事項は示されていません。
政治資金問題をめぐり、参考人招致の是非と実施が論点となりました。小沼巧議員は、岸田前首相の参考人招致を委員長に直接要請し、強く賛成する立場を示しました。これに対し委員長は、理事会で協議すると回答しました。また、井上委員は、都議会で政治倫理審査委員会の設置案が否決されたこと、および当事者の参考人招致にも与党会派が応じていないことを指摘しました。なお、岸田前首相の参考人招致の可否については、提示された範囲では決定事項は示されておらず、理事会での協議に委ねられた状況です。
例えば岸田前総理をこの予算委員会の場に参考人としてお呼びして御解説いただく、このような機会を設けていただくということを御検討いただきたいと思いますが、委員長、お取り計らいをお願いします。
政治資金規正法第二十一条の二の趣旨と、同条にいう「政治活動」の解釈が論点となりました。総務省の笠置隆範参考人は、同条を候補者の資金面の公私峻別を徹底する趣旨であると答弁しました。田島麻衣子議員は、この趣旨に照らせば政治活動は限定的に解すべきではなく、一切の行為を含み、ねぎらいも入ると主張しました。広田一議員も一連の会食を政治的活動と捉え、広い解釈を示唆しました。これに対し石破茂首相は、「目的として」が前段に係ると解し、「一切」は前段の例示に係るため慰労が入る余地はないと述べました。首相は、政治上の主義の推進や候補者の推薦を行っておらず違法ではないと再度主張し、商品券配布も違法でないとの立場を一貫して示しました。広い解釈を主張する側と限定的に解する首相との間で解釈は分かれており、会議の中で結論や決定事項は示されていません。
日本原子力研究開発機構の予算・人員確保と当初予算編成が論点となりました。文部科学省は、原子力機構の予算はほぼ同規模で推移しており、人員は平成28年度まで減少した後は横ばいであると答弁しました。これに対し小沼巧議員は、補正予算に頼るのではなく、当初予算で運営費交付金を増額すべきだと主張し、人材育成の重点措置も求めました。小沼議員は当初予算での増額に賛成する立場です。石破茂首相は、予見できることは当初予算で対処するのが本来の姿であると認めましたが、これは一般論としての発言です。本テーマについて、具体的な増額や措置を決定した事項は、提示された材料からは確認できません。
日米貿易協定と自動車関税の整合性が論点となりました。小沼巧議員は、2019年の協定をめぐる政府答弁が関税撤廃を前提としていたことを挙げ、その説明と、現状で自動車関税発動の動きがあることとが大きく矛盾していると批判し、反対の立場から追及しました。これに対し岩屋毅外務大臣は、当時の答弁は現在も同じ理解であると述べました。そのうえで、日米貿易協定の趣旨を維持する立場から、自動車関税については日本が対象外となるべきだと米側に伝えたと答弁しました。提示された内容の範囲では、両者の見解は政府説明と現状の整合性をめぐって対立しており、この論点について特段の結論や決定事項は示されていません。
暫定税率廃止後のインフラ整備財源の確保が論点となりました。石破首相は、暫定税率が地方の公共事業に充てられており、人口減少下のインフラ整備や老朽化対策の財源が課題だと述べました。また、インフラ整備の財源の目処がない事態にはならないと答弁し、負担軽減とインフラ整備の両立を三党で議論中であり、代替財源は結論が出ていないと説明しました。スタンスデータでは、石破氏は廃止の方向を認めつつ財源確保の議論を重視する条件付きの立場(スコア0.50)です。広田一氏は、暫定税率分を一般財源で道路予算に充てる法的根拠はないと指摘し、道路整備に充てる前提の議論を避けるべきと主張しました(スコア0.30)。財源確保への賛否は不明瞭とされています。芳賀道也氏は、暫定税率の長期継続を批判し、インフラ整備ができなくなるという議論は国民軽視だと断じ、廃止寄りの立場です(スコア0.80)。代替財源については結論が出ていません。
そもそも暫定税率は、最初は二年の約束で道路だけと。それを五十年も続けて、今は自由に使えるという中で、高速道路できなくなりますよみたいな総理の答えは、やはり自民党が、与党が国民の苦しさに寄り添っていない証明の答えになっていると指摘をさせていただきます。
石破総理、本当に繰り返しになって恐縮なんですけれども、そのガソリンの暫定税率分を道路整備に充てているというふうなことを前提にした議論というのは、これは私はしない方がいいと思うんです。
暫定税率というのは恒久的な財源というわけではございませんので、そこは、ですから見直していこう、廃止しようということなのですが、しかしながら、インフラ整備の重要性は変わりませんので、そこにおいていかなる財源を見出していくかということについて、今三党で議論をしておるところでございますし、三党以外の党の御意見もよく承っていかねばならないということだと思っております。
森友学園関連文書の開示と黒塗り回避について議論されました。広田一氏は、開示予定の六冊二千ページ超の文書を委員会開会中に提示し、不開示情報が開示されることを評価したうえで、黒塗りを極力避けるよう財務大臣に強く要請しました。広田氏の立場は賛成寄りで、スコアは0.85です。これに対し石破茂首相は、財務大臣に対し説明責任の観点から丁寧に検討するよう指示済みであると答弁しました。首相は開示に前向きな姿勢を示した一方、その根拠は法令の枠内での対応という条件付きであり、スコアは0.65です。提示された材料の範囲では、黒塗りを回避するか否かについての具体的な結論や決定事項は示されていません。
災害の語り部を外交のソフトパワーおよび対市民外交として活用することの是非が論点となりました。加田裕之議員は、語り部を海外へ積極的に発信し、外交のソフトパワーとして活用すべきだと質問し、賛成の立場を示しました。これに対し石破茂首相は、防災の体験や教訓を語り部として世界に広げることは極めて重要だと答弁し、明確に肯定しました。岩屋毅外相は、語り部の派遣や海外でのワークショップを、対市民外交の観点も踏まえて戦略的に展開していくと答弁し、引き続き取り組む意向を表明しました。三者はいずれも賛成の立場で、反対や中立の発言者は示されていません。具体的な数値目標や実施時期などの決定事項は提示された材料には含まれておらず、今後の戦略的な展開を行う方針が示されたにとどまります。
災害の記憶や教訓を人から人へ伝えまして防災・減災力に寄与する災害の語り部を、災害が多発する海外諸国へ積極的に発信し、我が国の外交上のソフトパワーとして活用すべきだと私は考えますが、石破総理のまず御所見をお伺いしたいと思います。
ですから、日本として、委員御指摘のように、阪神・淡路も含めまして、日本において記憶を風化させないことは大事ですが、世界に向けて防災というものを広めていく、震災、津波に対する対応というものを、日本の体験、教訓を語り部として広げていくということは極めて重要なことだと認識をいたしておるところでございます。
この観点から、語り部の派遣や海外でのワークショップの開催等を実施して震災の経験と教訓を国際社会と共有するための取組を進めてきておりますが、これらを対市民外交の観点の視点も踏まえながら引き続き戦略的に展開をしてまいりたいと考えております。
災害時のアレルギー対応食品・ミルクの備蓄について、国の規定と自治体の備蓄状況の把握が論点となりました。政府は、防災基本計画や指針においてアレルギー対応ミルク等の備蓄を自治体に対して規定していると説明しました。石破茂首相は、鳥取県が全市町村で備蓄していることを紹介したうえで、アレルギー対応は命に関わる重要な問題であるとし、各自治体の対応状況を点検して遺漏なきを期すと答弁しました。佐々木さやか氏は、自治体の備蓄状況を国が把握していない点を問題視し、アレルギー対応ミルクの備蓄と状況把握の実施を繰り返し求めました。高橋謙司氏も、平時からの備蓄を含めてアレルギー対応ミルク等の確保を進める意向を示しました。スタンスデータ上は、佐々木氏、石破氏、高橋氏のいずれも賛成の立場です。提示された材料の範囲では、対応状況の点検を行うとの答弁が示されています。
燃料油価格激変緩和対策の出口戦略をめぐり、補助の縮小時期と進め方が議論されました。石破茂首相は、激変緩和は一時的措置であるとし、脱炭素の流れを踏まえて段階的に縮小していく方針を説明しました。首相は賛成の立場で、この対策は緊急避難的措置であり脱炭素の目的もあることから、縮小の時期の判断は難しいと答弁しました。これに対し広田一氏は、一月に補助を五円縮小したことが地方の負担を増やしたとして、経済政策として誤りだと批判し、縮小に否定的な立場を示しました。また芳賀委員は、雪国の冬の時期に補助金を終了したことを批判しました。議論では、段階的な縮小を進める政府側の方針と、地方や寒冷地への負担を指摘する側の意見が示されましたが、今回提示された材料には、出口の時期や方法について確定した結論や決定事項は含まれていません。
燃料油価格激変緩和補助金の執行確認と検査体制が論点となりました。武藤経産相は、補助金が事後精算の仕組みで運用されていることを説明し、直近の検査は本年2月末に行われたと答弁しました。経産省の参考人は、事務局から提出された書類を確認したうえで支払いを行うと答弁しました。これに対し、田島麻衣子議員は、補助金の使途を政府自身が確認できていないとして確認不足を批判し、執行確認と検査の強化を求めました。田島議員のスタンスは反対寄り(スコア0.20)で、根拠は政府による使途確認の不十分さです。提示された材料の範囲では、検査体制の見直しなどに関する結論や決定事項は示されていません。
この何兆円もあるこの補助金というものを、実際に政府自身、皆さんが確認されていないんですよね。
物価高対策と国内経済対策をめぐり、新年度予算成立後の経済対策のあり方が議論されました。岩本剛人議員は、年度明けの大型経済対策と成長戦略を示す責任があるとして、積極的に提示を求めました。これに対し石破茂首相は、補正予算の早期執行と予算成立が先決であるとし、状況に応じて適時適切に対応すると答弁しましたが、具体策には予断を与えず言及を避けました。加藤勝信財務相は、エネルギー・食品対策、低所得世帯への給付、重点支援交付金による総合的な対応を説明し、物価上昇を上回る賃上げの定着が重要との認識を示しました。スタンスデータでは、岩本議員が賛成寄り(0.85)、加藤財務相が前向き(0.70)、石破首相が前向きながら慎重(0.65)です。ただし加藤財務相の根拠は1件のみです。大型経済対策の実施や具体策について、明確な決定事項は示されていません。
やはりここは、年度が明ければ、国民に向けた、寄り添った形の大型経済対策といいますか、成長戦略といいますか、そういったことを国民に示す我々は責任があるんではないかと自分は考えています。
基本的には、国民一人一人の実際の賃金所得の増加という形で豊かさを実感できるよう、昨年の賃上げの流れを拡大して、今も春闘で今議論いただいていますけれども、物価上昇を上回る賃上げを定着させていくことが重要であります。
そのときそのときに対応した経済対策というのを打っていかねばなりませんが、今からそのことを予断して申し上げるわけにもまいりませんので、この予算の早期成立を何とかお願いしたいと、これは切なるお願いでございます。
現役世代の社会保険料引下げと社会保障改革について議論されました。矢倉克夫氏は、社会保険料負担率が二〇〇二年比で三〜五%上昇していることを指摘し、現役世代の保険料は下げていくべきだと明確に主張し、引下げを要請しました。これに対し石破茂首相は、現役世代の負担は減らさねばならないとの認識を示したうえで、年金は賦課方式であるために制約があると述べ、受益を減らさずに現役世代の負担を減らす施策を模索していると答弁しました。首相の答弁では具体的な施策への言及はありませんでした。両者は現役世代の負担軽減の必要性という点で方向性を共有していますが、具体策や決定事項は示されていません。
石油業界への補助金と企業・団体献金の関係が論点となりました。田島麻衣子議員は、補助金を受給する企業や石油関連団体が自民党側へ献金していると指摘し、この献金が政府のガソリン減税を妨げているとして、政策への影響を批判的に追及しました。これに対し石破茂首相は、献金によって政策がゆがめられたことはないと否定し、献金の禁止よりも公開の徹底を主張しました。スタンスデータでは、田島議員が0.80、石破首相が0.40とされています。石破首相の根拠については、指摘を否定したものの、証拠として挙げられたのは一件のみとされています。議論の中で、結論や決定事項として示されたものはありません。
米価格高騰対策と備蓄米放出後の需給・価格安定の方針が議論されました。岩本剛人議員は備蓄米放出の判断を大英断と評価して賛成の立場を示し、放出後の適正価格の維持を求めました。江藤拓農相は備蓄米21万トンの放出を決断したと述べ、買戻しは出来秋を見て判断し、価格が急落した場合は時期を早めると説明しました。また買戻しは1年を超えても可とし、備蓄米の20万トン契約は当面延期するとしました。放出への賛否は明確にされていません。首相は、放出で価格が下がるかを注視するとし、生産拡大や輸出も視野に米政策を議論すると答弁しました。矢倉氏は、急激な価格上昇は消費を冷やすとして、政府全体での価格安定を求めました。
米価高騰と米不足を巡り、農政の反省と農家の所得向上が論点となりました。芳賀道也委員は、米不足を農政の責任であるとして反省を求め、新たな農政の確立を求めました。これに対し石破茂首相は、無謬の政策はなく改善を図ると答弁し、米政策の再議論と、生産増および農家の再生産の両立を表明しており、反省に前向きな立場です。江藤拓農林水産大臣は、農家の手取りや所得を増やし、誇りを持って働ける農林水産業にしていくと述べました。ただし、具体策や反省の明言は乏しいと整理されています。スタンスの面では、芳賀委員が賛成寄り(0.80)、石破首相が賛成寄り(0.70)、江藤大臣が賛成寄り(0.75)です。本テーマについて、示された材料の範囲では、具体的な結論や決定事項は確認できません。
これは、米が足りなくなったということに対しては、この農政の責任、国民に対して主食である米をしっかりと提供できなかった事態が発生した、これは反省をし、新たな農政をしっかり確立すべきではないかと思いますが、総理、この反省が必要なんじゃないかという点についてはどうでしょう。
ですから、委員が言われることも十分胸に留めて、これからいかにして農家の手取りを増やしていくか、所得を上げていくか、そして、米農家に限らず、あらゆる農林水産業に関わる方々が誇りを持って働けるようにしていくように、知恵を絞って頑張っていきたいと思います。
米の生産というものを増やしていく、あるいは輸出というものを視野に入れて食料の安全保障を考えていく、米政策全体についてもう一度議論が必要だという認識を私は強く持っておるところでございます。
米国による25%の関税措置と中国製品の流入が、日本の鉄鋼・非鉄金属産業に与える影響と対策が議論されました。小沼巧議員は、これらの影響への対応を質問し、再生可能エネルギー産業の例を挙げたうえで、アンチダンピングなどの防衛策を求めました。スタンスデータでは、関税の影響から市場を守る防衛策の検討を求める点で、小沼議員は賛成寄り(スコア0.80)とされています。これに対し石破茂首相は、脱炭素化、デジタル化、リサイクル支援によって日本の鉄鋼の優位性を高めると答弁しました。石破首相は、適切な関税政策は当然としつつ、品質と技術で対応する方針を示しており、賛否は明確ではなく中立的(スコア0.50)とされています。提示された材料には、アンチダンピングの導入などに関する具体的な結論や決定事項は含まれていません。
職場のメンタルヘルス対策とストレスチェックの義務化について議論されました。厚生労働大臣は、外部相談窓口である「こころの耳」を周知していることを説明し、一次予防が重要であると答弁しました。また、全事業場へのストレスチェック義務化を含む労働安全衛生法改正案を提出したと述べました。福岡資麿氏は、この義務化法案を提出し制度の充実を推進すると明言しており、賛成の立場です(スコア0.90)。佐々木さやか氏は、職場外の専門的な相談先の確保と一次予防の充実を求め、ストレスチェックの対象拡充を大臣に求めていることから、賛成寄りの立場です(スコア0.80)。提示された範囲では、改正案が提出されたことが説明されたものの、成立や施行時期などの決定事項は示されていません。
職場の熱中症対策と予算措置について議論されました。厚生労働大臣は、令和六年の職場での熱中症による休業四日以上の死傷者が速報値で1195人、うち死亡者が30人であると説明しました。あわせて、令和七年度予算案は約三千百万円で、前年度から約三百万円減となることも示されました。これに対し田島麻衣子氏は、死亡者が出ている中で予算が減っている点を問題視し、予算の増額と人員の拡充を求めました。同氏は死亡ゼロに向けた対策の徹底を強く要請しており、予算増額を求める立場です。首相は、周知啓発を十分に行い、現場と連携して職場の熱中症による死亡を防ぐと答弁しました。予算の増減や人員拡充について、提示された内容の範囲では具体的な決定事項は示されていません。
命、本当に大事だと思いましたら、しっかりと予算付けていただいて、人員も拡充していただいて、これ対策をきちっと取っていただけないでしょうか。
裁判記録の特別保存と国立公文書館への移管について議論されました。最高裁は、令和6年の特別保存の認定件数を少年事件86件、家事事件69件、少年調査記録98件、民事事件2842件と報告しました。移管対象の拡大については、石破首相が、内閣府・公文書館と最高裁が協議中であると答弁し、裁判記録を国民共有の財産として後世に引き継ぐことは重要であると述べ、賛成寄りの立場を示しました。加田裕之氏は、裁判記録保存の作業に寄り添って進めるよう求め、賛成的な立場でしたが、根拠となる発言は1件のみです。一覧表への通称名の記載については、最高裁が中立性やプライバシーの観点から慎重な検討が必要と答弁しました。小野寺真也氏も通称名の一覧表掲載に慎重な姿勢を示しましたが、記録保存自体への賛否は明らかではありません。なお、決定事項は示されておらず、移管対象の拡大は協議が続いている段階です。
賃上げと労務費の適正な価格転嫁の推進について、予算・体制と制度面が議論されました。武藤経産相は、価格転嫁関連に令和7年度約29億円を計上し、下請Gメンは330名であると答弁しました。田島麻衣子議員は、価格転嫁を労務費に転換して賃上げにつなげることが必要だと主張し、予算・人員が不十分だと指摘しました。石破首相は、価格転嫁の実効性を検証すると答弁しました。あわせて首相は、価格交渉促進月間、下請Gメン、価格交渉ハンドブックの取り組みを説明し、賃上げ推進と一方的な価格決定の禁止を盛り込んだ下請法改正案の提出を積極的に説明しました。スタンスデータでは、田島議員(スコア0.85)、石破首相(スコア0.90)ともに賛成の立場です。
退職金課税の見直しをめぐり、その検討の目的と雇用の流動化との関係が議論されました。加藤勝信財務相は、退職金課税は財源確保を目的とするものではなく、中立性などの観点から検討するものであり、直ちに結論を出すことはないと答弁しました。立場は中立とされています。田島麻衣子議員は、退職金増税は許さないと明言し、「適切な見直し」とした答弁の撤回を求めました。これに対し石破茂首相は答弁を撤回せず、拙速な見直しは否定しつつ、慎重に議論を進めると約束しました。また石破首相は、退職金課税と雇用の流動化を論理的に結び付けて考えないとも答弁しました。石破首相の立場も中立とされています。議論の結果、見直しの是非についての結論や決定事項は示されていません。
退職金増税、これは許さない、これを掲げて闘ってまいりたいと思いますし、ガソリン減税、それから企業・団体献金の禁止、こうした議員立法も含めましてしっかりと対策に取り組んでまいりたいと思います。
退職金等に係る課税については、政府税制調査会に設けられた専門家会合において、財政が厳しいから財源を確保するといった視点ではなく、様々な視点を、指摘を踏まえて、純粋に働き方への中立性や活力、公正といった観点から経済社会の変化に対応できるよう検討していくものでありますが、直ちに結論を出すというものではないと承知をしております。
私が答弁を申し上げましたのは、拙速な見直しはいたしませんが、慎重な上に適切な見直しをすべきだと。
道路陥没事故の周辺事業者への支援について議論されました。矢倉克夫氏は、災害級の事故であるとして、影響を受ける周辺事業者への継続的な支援を総理に強く求めており、賛成の立場です。これに対し石破茂首相は、交通規制や異臭によって周辺事業者の売上が減少していることを認めました。そのうえで、相談窓口を設けていることを示し、新たな制度も検討すると答弁しています。首相は事業者の苦境に真摯に向き合い、適切に対応すると表明しましたが、具体策は示されていません。スタンスデータでは、矢倉氏が賛成寄り(0.85)、石破首相も賛成寄り(0.72)とされています。支援の具体的な内容や時期についての決定事項は、今回提示された範囲では確認できません。
選択的夫婦別氏制度と旧姓の通称使用をめぐり、旅券への旧姓併記の経緯や不都合の解消策が議論されました。岩屋外相は、旅券の旧姓併記の経緯と海外でのトラブル解消の取組を説明し、ICAO基準上、旅券のICチップには戸籍名が記載されるため、今後の整理次第で検討すると答弁しました。賛成寄りの田島麻衣子議員は、海外では旧姓併記が通じず銀行口座等で不都合が続くと指摘し、旧姓通称使用の法制化には不都合が拡大する懸念を示しました。同じく賛成寄りの矢倉克夫議員は、事実婚の親を持つ子の声を紹介して子供虐待との批判に反論し、法制審案なら戸籍制度と別氏が両立し得るとして与党協議の継続を求めました。石破首相は不都合を再認識したものの、賛否は明示せず、党の判断は断言しませんでした。賛否や旧姓通称使用の法制化の希望も受け止め、子の人権と法的安定性の確保を含め、不便を最小にする解を探ると答弁し、与党協議を有益としました。
都市近郊農業の支援と、産地パワーアップ事業における面積要件の緩和について議論されました。石破茂首相は都市農業の役割を評価し、土地利用も含めて支援していく方針を答弁しており、賛成寄りの立場です。江藤拓農林水産大臣は、都市近郊農業の面積要件が十ヘクタール以上から二ヘクタールに緩和済みであると説明しました。一方で、共同利用の利点を挙げ、下限面積を設ける現行要件を維持する立場を示しており、スタンスとしては慎重な側に位置づけられます。矢倉氏は、この緩和策が現地で知られていないと指摘し、周知の徹底を求めました。本テーマについて、新たな決定事項は示されていません。
都議会自民党のパーティー券不記載問題と実態解明をめぐり、井上哲士委員は都議会自民党の内部文書を示し、パーティー券収入の中抜きによる組織的な裏金作りがあったと指摘しました。井上委員は実態解明を求める立場から、都議会自民党の妨害姿勢を強く批判しています。これに対し石破茂首相は、都連への指示は総裁から行うものではなく、都議会自民党の判断によるものだと述べ、報道について再確認するとしました。また、国会議員に関わる不記載はなかったと報告を受けているとして、示された内部文書の真偽は確認できないと答えました。一方で、連携して確認を行い、信頼の確立に努める考えも示しており、スタンスは中立的です。党本部として指示は行わないとする首相の答弁と、実態解明を求める井上委員の主張は対立したままで、明確な結論や決定事項は示されていません。
自衛官の採用状況と処遇改善が論点となりました。加田裕之議員は、2023年度の自衛官採用率が51%にとどまることや、応募の減少、中途退職の増加を指摘し、離職の要因を待遇環境に見て、待遇面について質問しました。待遇改善を求める立場です。これに対し中谷元防衛相は、募集の減少を人手不足による競争の激化によるものと分析しました。そのうえで、三十を超える手当の新設・引上げを前例のない取組として実現したと説明し、処遇改善を推進する姿勢を示しました。両者は処遇改善の必要性という点で方向性を同じくしています。提示された材料には、結論や決定事項に当たるものは含まれていません。
障害児支援事業所の保育士の処遇改善について、保育所との補助水準の差が論点となりました。舩後靖彦委員は、保育所と障害児支援事業所とで保育士の処遇改善補助に一桁の差があるとして、両者を同水準にすべきだと主張し、賛成の立場を示しました。これに対し三原じゅん子大臣は、処遇改善は喫緊の課題であると認めたうえで、制度の違いから慎重な議論が必要であると述べました。そのうえで、それぞれの枠組みの中で検討していくと答弁しており、同水準化そのものには慎重な姿勢で、取組は検討段階にあります。本議論では、同水準化を行うとの結論や具体的な決定事項は示されていません。
食物アレルギーの成人に対する食物経口負荷試験について、現在は十六歳未満に限られている保険適用を拡大すべきかが論点となりました。佐々木さやか氏は、この保険適用を成人にも拡大するよう求め、賛成の立場を示しました。これに対し、福岡資麿厚生労働大臣は、成人への拡大を否定せず検討の対象としつつも、中央社会保険医療協議会(中医協)においてデータに基づいて検討すると答弁しました。大臣の姿勢は、データの内容次第とする条件付きのものであり、中立に近い立場といえます。今回の議論では、成人への保険適用拡大の可否について結論や決定は示されておらず、今後の中医協での検討に委ねられる形となっています。
石破首相が議員らに配布した商品券をめぐる問題が議論されました。首相は、労をねぎらう趣旨で政治活動の意図はなく政策活動費でもないとし、会食は政治活動に当たらず私費で支出したため収支報告書への記載はなじまないと答弁しました。違法ではないとしつつ、国民の常識との乖離を認めて判断の誤りを謝罪し、猛省して今後改めると述べました。小沼巧議員は不記載の点で裏金事件と同じ構造ではないかと追及し、昨年6月の岸田前首相答弁との整合性にも疑義を示しました。田島麻衣子議員は首相が違法でないと言い続ける姿勢を批判しました。広田氏は領収書等で法的に処理すべきだったとし、選挙助言は政治活動に当たると指摘しました。配布回数は首相が確認中で、広田氏が理事会協議を要請しました。井上哲士委員は世論調査で75%が問題視していると指摘し、首相は総裁として申し訳ないと述べました。芳賀道也委員、矢倉克夫議員も批判的な立場でした。
そして、この物価高騰で生活が、国民苦しんでいるときに、お土産代わりとして十万円の商品券を配ること自身が国民感覚から懸け離れておりますが、同時に、政治と金をめぐる厳しい国民の世論の中で事実上の裏金を総理が配る、これ自身、総理の資格問われますよ。
その後、いわゆる新人議員にぽんとお土産だと称して商品券十万円、やはり国民からは最も遠いということを図らずも証明してしまったことになったのではないかというふうに思います。
今、この総理自身が、違法じゃない、違法じゃない、違法じゃないと、これをずっと言い続けること、これはおかしくないですか。
政治資金の関係で政倫審を今参議院でも行っている真っ最中ですが、裏金という話と同じ構造なんではないかなと思うんですね。
国民意識との乖離があることを真摯に反省もいただいて、引き続き説明責任果たしていただきたいことをまず強く申し上げたいと思います。
違法でなかったとしても、私は違法だというふうに解釈をいたしておりませんが、だったらいいだろうというふうに開き直るつもりは全くございません。
高校の学校配置計画と単位互換・学校間連携の促進について議論されました。佐々木さやか氏は大阪の公立高校の定員割れに伴う統廃合を挙げ、公立高校・公教育の維持が重要だと指摘しました。文科相は、公立を含む課題について地方の声も聞いて検討し、高校教育全体にとって意義ある形を目指すと答弁しました。金子道仁氏は、都道府県に高校の設置義務と学校配置計画の策定を求め、単位互換や遠隔教育の活用を主張し、単位制の促進を支持するとして個人支給が必要だと述べました。あべ俊子文科相は、私立高校の配置計画の策定は困難との認識を示し、学校間連携の実証研究を全国十一か所で実施中であり、単位制移行の研究も進める方針だと答えました。石破茂首相は、遠隔授業等を活用した単位互換はもっと取り入れられるべきだとし、マイスター制度の活用にも言及しました。スタンスは各氏とも肯定的です。結論や決定事項は示されていません。
そうしますと、それぞれの学校の連携、あるいは特色を相互に生かすということを考えますと、委員がおっしゃいますように、遠隔授業、通信教育を活用した単位の互換、お互いにそれを交換していく、そういうものはもっと取り入れられてしかるべきだろうというふうに考えておるところでございます。
生徒が多様な学びを選択するということで、ほかの高校や課程、学科の単位の修得を可能とする学校間連携の推進をする、全国今十一か所で実証研究に取り組んでおりまして、単位制の移行の在り方の研究調査も進めておりまして、改めて、文科省、希望する誰もが質の高い教育を受けられるような、必要な取組をしっかり進めてまいります。
ここで、繰り返しになりますが、単位制を促進していくこと、これは個人支給がやはり必要になります。
こういった観点から、どの学校に行っても一定の学びと学力が保障される、どの地域に住んでいてもそうした公立学校に通うことができる、こういった公立学校、公立高校また公教育の維持というのは非常に重要ではないかと、このように思っておりますが、じゃ、大臣の御所見を伺いたいと思います。
高校就学支援金の支給対象範囲について、現行制度では外国籍の留学生は対象となる一方、海外の高校に通う日本人は対象外であることが政府参考人から確認されました。金子道仁委員は、この不均衡を指摘したうえで、学校単位ではなく、日本国籍や長期在留資格の有無といった個人単位で支給範囲を設定することを検討すべきだと主張しました。立場は賛成寄りです。これに対し文部科学大臣は、支援対象者の範囲は三党の枠組みで検討中であり、その状況を踏まえて対応すると答弁しました。また金子委員は、就学支援金が代理受給である一方、奨学給付金は直接支給であることの矛盾も指摘しました。あべ文科相は、両制度の性質の違いと経緯を説明しました。対象範囲の見直しについて、具体的な結論や決定事項は示されていません。
であれば、この学校ごとに指定をしていくというところではなくて、まず、例えば日本国籍であったり長期在留資格がある子弟、そういった個人ごとにまず支給範囲を設定していく、そのような検討をすべきではないでしょうか。
高額療養費制度の見直し凍結をめぐり、見直し規模と進め方が議論されました。猪瀬直樹氏は、当初の削減額が五千三百億円であったのに対し、高齢者の外来特例に絞れば三千四百億円を削減できると提案しました。同氏は全体への一律の見直しを批判する一方、高齢者特例に絞った見直しは支持する立場で、スタンスのスコアは0.70です。これに対し石破茂首相は、外来特例の見直しも含め、本年秋までに全体の方針を改めて決めると答弁しました。また、ファクトとロジックに基づいて議論し、制度の持続可能性を維持すると述べました。首相は制度見直しの必要性を認め、凍結には与せず検討を進める姿勢で、スコアは0.20です。本年秋までに全体の方針を改めて決めるとされた点が示された内容です。
各論点で政府側は検討や対応の方針を答弁しましたが、具体的な決定事項が示された論点は限られました。政治資金や補助金の財源をめぐる論点では、与野党の見解は対立したままです。鶴保委員長が集中審議の終了を宣言しました。
上記テーマに分類されなかった質疑応答です。
この要約はAI(自然言語処理モデル)を用いて生成しています。 要約の精度向上に努めていますが、解釈の違いや誤りが含まれる可能性があります。
必ず元の議事録本文もご確認ください。