参議院法務委員会において、「更生保護制度の充実を図るための保護司法等の一部を改正する法律案」を議題に、保護司の安全確保・人材確保・活動環境整備、保護観察制度の充実、更生保護施設の経営基盤、外国人保護観察の課題、再審請求の迅速化など幅広いテーマについて質疑が行われた。
本会議での議論の要点をAIが要約したものです。
令和6年5月に滋賀県大津市で保護司が保護観察中の男性に殺害された事件を踏まえ、保護司および家族の安全確保が議論されました。横山信一議員(賛成寄り)は、国家公務員災害補償法上、保護司家族の精神障害が補償対象外となっている点を指摘し、補償制度の見直しを大臣に求めました。平口洋大臣(賛成寄り)は「精神障害を補償対象とすることの必要性については今後とも検討してまいりたい」と答弁し、検討を約束しました。また仁比聡平議員(賛成寄り)は、保護観察官の抜本的増員が保護司の安全確保に不可欠であると主張し、大臣は令和8年度概算要求で保護観察官を92人増員要求していると説明しました。川合孝典議員(賛成寄り)は法案を前向きに評価しつつ、実効性の強化を求めました。本法案は最終的に全会一致で可決されました。
こうした場合などを踏まえて、家族の被害についての補償を見直してはどうかと思いますけれども、大臣に伺います。
今回、そうした指摘も数多く踏まえた形で保護司法の改正法案を御提出いただいたということについては大変前向きに捉えておりますし、今後、この保護司法が改正されて以降、実効性をしっかり高めて、保護司制度が円滑に運用されていくことが必要だと思っております。
保護司や保護司の家族がそうした被害に遭わないように安全を確保していくことがまずもって必要となるわけでございますが、万一の被害に備えた補償はどうあるべきかといった観点から、精神障害を補償対象とすることの必要性につきましては今後とも検討してまいりたいと考えております。
その専門家としての社会的要請が増大しているということを考えたら、抜本的増員、保護観察官の、がどうしたって必要だと思いますが、いかがですか。
保護司制度の人材確保と活動環境整備
保護司の担い手不足および多様な人材確保が多角的に議論されました。横山信一議員(賛成寄り)は公務員の保護司兼務を積極推進すべきと主張し、現在国家公務員66人・地方公務員2,418人が保護司を兼務していることが明らかになりました。泉房穂議員(賛成寄り)は「保護司を無償ボランティアに置いていいのか」と疑問を呈し、社会福祉士・弁護士等の専門職活用を主張しました。安達悠司議員(賛成寄り)は専門職保護司制度の創設と弁護士活用を積極提案しましたが、政府参考人は報酬制導入見送りの経緯から「現時点では難しい」と回答しました。北村晴男議員(賛成寄り)は弁護士会との連携強化で保護司候補者確保を求め、現在弁護士保護司は全国78名に留まると指摘しました。嘉田由紀子議員(賛成寄り)は立ち直り体験談の発信による認知向上を提案し、政府参考人も「非常に効果が期待できる」と前向きに応答しました。鈴木宗男議員(賛成寄り)は広報・PR強化を求め、平口大臣は「戦略的な広報を実施していきたい」と表明しました。附帯決議では報酬制の検討継続が盛り込まれました。
私からすると、保護司というのは極めて高度な仕事であり、専門性も必要である。これを無償のボランティアというような名誉職にいつまでも置いていいのかという議論は当然必要であります。
また、例えば弁護士が、国、司法支援センターの法的、委託事業として、報酬を払って専門職保護司として活動ができる制度を設計すれば、保護司の人手不足も解消できますし、より再犯防止や更生保護にも資すると考えられますが、政府としてこういった制度を創設する考えはありませんか。
積極的に進めていただきたいと思うんですが、こうした今回の改正で、社会的信望の削除、あるいは保護司の人脈のみに頼った候補者探しというところから脱却をするということになりますので、こうした公務員のなり手ということをしっかりと推進してはどうかというふうに思いますけれども、副大臣に伺います。
もっと法務省として保護司の役割、重要性などを広報あるいはPRしていくべきではないかと私は考えますけれども、大臣のお考えをお尋ねいたします。
是非とも弁護士会との連携を深めていただければ、百人、千人単位の候補者はすぐにでも出るのではないかなというふうに思っておりますので、その点、是非御検討いただきたいと思います。
法務省さんへの提案ですが、今回のAさんのように、過去、保護司から支援を受けて立ち直った人たちの手記などリアルな経験談を集めていただくと、社会に広める活動としては効果が大きいんではないでしょうか。
法務省としましては、更生保護に関連する多様な分野の職能団体や地域団体に対して、更生保護や保護司に関する情報を積極的に周知するなどして連携を深め、適任者の確保に尽力していきたいと、このように考えております。
保護観察制度の充実をめぐり、保護観察率の低下と保護観察官の体制強化が中心的な論点となりました。川合孝典議員(賛成寄り)は、令和5年の保護観察率が5.97%と平成以降最低水準となっている一方、再犯率が2020年時点で49.1%と過去最高を記録していることを問題提起し、「防げた犯罪を防げていないのではないか」と指摘しました。最高裁判所長官代理者の平城文啓氏は「確たる理由は把握していない」と答弁するに留まりました。平口大臣(賛成寄り)は「保護観察官の専門性強化と人的体制整備に努める」と表明しました。横山信一議員(賛成寄り)は保護観察付加時の再犯リスク分析・評価能力向上が重要と主張し、大臣はアセスメント強化のための規定整備と研修充実を説明しました。仁比聡平議員(賛成寄り)は保護観察官の抜本的増員を求め、大臣は令和8年度概算要求で92人増員を要求中と答弁しました。
この保護観察の運用の低下は、防げたはずの犯罪を許している可能性があるのではないのかという指摘がこの間指摘されているわけでありまして、保護観察の積極的な活用の必要性について、これは有識者もその必要性を訴えていらっしゃいます。
その専門家としての社会的要請が増大しているということを考えたら、抜本的増員、保護観察官の、がどうしたって必要だと思いますが、いかがですか。
令和八年度概算要求においては、保護司の安全確保等に向けた体制整備を図るため、保護観察所の保護観察官について九十二人の増員を要求しているところでございます。
この本改正案の趣旨を踏まえ、保護観察官の再犯リスクの分析・評価能力の向上を図る取組を行うことが必要だと思いますけれども、大臣に伺います。
鈴木宗男議員(賛成寄り)が、衆議院予算委員会での高市総理の発言(「再審制度が適切に機能することが重要」「法務大臣に迅速化を指示した」)を踏まえ、平口大臣が法制審議会に対し迅速化を明示的に指示すべきと強く主張しました。平口大臣は、総理から「再審制度の見直しについて必要な検討を行うよう指示を受けた」と認めつつも、「法制審議会は独自の議論をしており特段のコメントはしていない」「自分自身が明示的に指示したということはない」と答弁しました。鈴木議員は「大臣が諮問した審議会に、総理の意向を踏まえた指示をするのが責務だ」と繰り返し迫りましたが、大臣は「諮問をしている立場として、法制審議会の議論をきちんと見守りたい」と述べるに留まりました。
国権の最高機関たる国会で内閣総理大臣が言ったことは重いんですよ。大臣、大臣が諮問したんですから、当然、大臣として、更に総理からこういう指摘がありましたと言ってお願いするのが筋じゃないんですか。
出所者の地域社会への再統合を阻害する要因の除去について議論されました。泉房穂議員(賛成寄り)は、今回の法改正で地方公共団体の協力規定が「できる規定」から「努力義務規定」に変更されたことについて「なぜ法的責務にしないのか」と批判し、「次回には市町村・都道府県ともに法的責務を明記すべき」と主張しました。平口大臣(賛成寄り)は「地域社会における共生は非常に重要な論点」と認め、第二次再犯防止計画においても「地域による包摂の推進」が重点課題とされていることを説明しました。仁比聡平議員(賛成寄り)は、保護司が対象者の特性に合わせて面接場所(自宅・公民館・ファミレス等)を選択できることの重要性を主張し、政府参考人はその選択肢の拡大に取り組む旨を答弁しました。
北村晴男議員(賛成寄り)が外国人保護観察の現状と課題について集中的に質問しました。在留外国人数が2000年末の約168万人から2024年末には約360万人へと倍増している状況を踏まえ、2002年以降に同様の保護司意識調査が実施されていないことを問題視し、調査実施を求めました。政府参考人(村松氏)は「様々な観点からの調査研究の実施を検討していく」と答弁しました。また、北村議員は外国人保護観察対象者について国籍別再犯率が把握されていない点を指摘し、今後の政策評価に不可欠として把握・公表を求めました。政府参考人(吉川氏)は言語・生活実態把握・文化的価値観の違いなどを課題と認め、通訳手配等の対策を説明しつつ、国籍別再犯率の把握については「統計的に意味のある数値となるかを含め継続して検討していく」と答弁しました。
外国人に対する保護観察に関する法整備の前提として、同様の意識調査を行う必要性があると考えますが、今後の予定を伺います。
更生保護施設の経営基盤の脆弱性と予算確保について議論されました。安達悠司議員(賛成寄り)は、収入の8割以上を国の委託費が占める更生保護施設の財政基盤が脆弱であるとして、固定費への国の助成を主張しました。平口大臣(中立)は、更生保護委託費の単価増を含む令和8年度概算要求(約55億円)を説明しつつも、「更生保護施設が民間人により運営されていることに鑑み、委託の有無にかかわらず固定費を支弁することはしていない」と明示しました。川合孝典議員(賛成寄り)は、令和7年度予算が前年比約9,000万円減となる中で物価上昇により年度途中に予算不足が生じた事実を問題提起し、補正予算での積み増し対応に依存する体制の問題を指摘しました。政府参考人(吉川氏)は「更生保護施設等における保護の実績をこれまで以上に綿密に把握し、必要な支援を委託できるよう委託費の確保に努める」と答弁しました。
更生保護施設は保護観察にとって必要な、不可欠な施設であり、国が一からつくるにも住民の反対などがあって困難な状況と聞いていますので、こうした施設の経営の安定のためには、単価の改定もそうですし、この変動費だけじゃなくて固定費も積極的に国が助成する必要があると考えますが、この点について大臣の見解をお尋ねします。
大臣所信でおっしゃっていることと真逆のことが現場で生じてしまっております。
なお、更生保護委託費については、更生保護施設があくまで民間人により運営されていることに鑑みまして、委託の有無にかかわらず、固定費を支弁することはしておらず、人件費を含めた運営経費は委託事務費の中に計上し、委託実績に応じて支弁しているところでございます。
審議の結果、法律案は全会一致で可決され、報酬制の検討継続や保護観察官の増員・専門性強化、地方公共団体との連携強化などを求める附帯決議も全会一致で採択された。各委員からは法案の方向性を概ね支持しつつも、予算確保の不十分さ、地方自治体への法的責務明記の必要性、保護観察率の低下への対応、外国人保護観察の実態把握など、制度の実効性強化に向けた課題が多数指摘された。
この要約はAI(自然言語処理モデル)を用いて生成しています。 要約の精度向上に努めていますが、解釈の違いや誤りが含まれる可能性があります。
必ず元の議事録本文もご確認ください。
審議の結果、法律案は全会一致で可決され、報酬制の検討継続や保護観察官の増員・専門性強化、地方公共団体との連携強化などを求める附帯決議も全会一致で採択された。各委員からは法案の方向性を概ね支持しつつも、予算確保の不十分さ、地方自治体への法的責務明記の必要性、保護観察率の低下への対応、外国人保護観察の実態把握など、制度の実効性強化に向けた課題が多数指摘された。
○委員長(伊藤孝江君) 更生保護制度の充実を図るための保護司法等の一部を改正する法律案を議題といたします。 本案の趣旨説明は既に聴取しておりますので、これより質疑に入ります。 質疑のある方は順次御発言願います。
○鈴木宗男君 鈴木宗男です。 平口大臣、大臣就任おめでとうございます。 あれは平成十三年ですか、国交省を辞められて、政治家になりたい、選挙に出ると、私のところに相談に来たものですから、その方が今大臣の席におられるということで、感慨深く私は受け止めております。同時に、最初の選挙、苦労されましたね。一回目は苦杯でした。二回目、当選し、で、今あるわけですけれども、私、本当に平口さんが大臣になられ...
| モデル | Claude (Anthropic) |
|---|---|
| 要約方式 | 抽出+要約 |
| 対象範囲 | 議事録 全文 (約49,271文字) |
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