財政金融委員会では、財政政策等の基本施策及び金融行政に関する件を議題に質疑が行われ、所得税法等改正案の趣旨説明と衆議院修正部分の説明も聴取されました。日本銀行の植田和男総裁が参考人として出席し、加藤勝信大臣が主に答弁しました。論点は、基礎控除の引上げと衆院修正による特例、インボイス制度と消費税、ガソリン暫定税率、物価高と実質賃金、日銀の金融政策や国債保有、プライマリーバランスと財政健全化などです。西田昌司委員、藤巻健史委員、小池晃委員、柴愼一委員、神谷宗幣委員、上田清司委員、熊谷裕人委員らが質問しました。このほか、税務執行体制、不正還付、金融犯罪対策、スルガ銀行問題なども取り上げられました。
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全52テーマ ・ 紐づく質疑47件
プライマリーバランスの黒字化目標と財政健全化
生成AIを悪用した金融犯罪への対応について、熊谷委員が金融庁と警察庁の取り組みを質問しました。金融庁の屋敷利紀氏は、偽情報の拡散に対する注意喚起と情報収集に取り組んでいると答弁しました。スタンスのスコアは0.60で、対応の姿勢はあるものの内容は限定的とされています。警察側の阿部文彦氏は、警察が厳正な取締りを行い、あわせて注意喚起も実施していると説明しました。スタンスのスコアは0.70で、対応を肯定的に説明する発言と整理されています。両者はいずれも現行の対応状況を述べる立場で、明確な賛成・反対の表明ではなく、新たな施策や決定事項は示されていません。本議論では、注意喚起、情報収集、取締りという既存の取り組みの説明にとどまっています。
e-Taxの利用拡大と利便性向上が論点となりました。提示された要点によると、令和5年度のe-Tax利用率は法人税で86.2%、所得税で69.3%に拡大しており、スマートフォン対応などの取り組みが進められているとされています。発言者のうち小宮敦史氏は、オンライン利用率の目標を掲げてe-Taxの利用拡大に取り組む意向を表明しており、スタンスは賛成寄り(スコア0.80)です。提示された材料には、これ以外の発言者の意見や反対意見、また重要な結論や決定事項は含まれていません。
また、中期的なオンライン利用率の目標を掲げて取組を推進しておりまして、引き続きこうした取組の周知、広報を徹底するなど、e―Tax利用拡大に取り組んでまいりたいと考えております。
インボイス制度に係る中小企業庁の取引実態調査の不備と、調査のやり直しが議論されました。同調査は誰でも何度も回答できる設計で、令和6年11月29日に受付が停止されました。山本和徳氏は不備を認め、委託先とのアンケート設計の認識共有・確認が不足していたと述べ、入札で事業者を選定し直して調査をやり直すと答えました。正確な実態把握のため、やり直しの必要性を肯定する立場です。小池晃委員は調査の不備を批判し、受託企業が元中企庁長官の子息の経営で顧問が父親であると指摘して、公正な入札に疑念を示しました。そのうえで、財務省・国税庁が責任を持って実態調査を行うべきだと繰り返し求め、この点で一貫した主張を示しました。加藤勝信氏は、調査やり直しには踏み込まず、各省庁による実態把握と意見交換の継続を述べるにとどまり、中立的な立場でした。中小企業庁による調査やり直しの方針は示されましたが、財務省・国税庁による調査の実施は、提示された材料には示されていません。
インボイス制度の廃止要求をめぐり、小規模事業者の消費税負担と価格転嫁が論点となりました。西田昌司委員は、小規模事業者にとって消費税の負担が重いと指摘し、インボイス廃止も含めた見直しを求めました。スタンスデータでは、西田委員は負担増を指摘する一方で廃止要求までは明示しておらず、賛否のスコアは0.35(0が反対、1が賛成)でした。これに対し大臣は、価格転嫁の円滑化に取り組んできたと述べ、消費税の廃止は適当でないと答弁しました。提示された範囲では、見直しの是非について結論や決定事項は示されていません。
インボイス導入したから、今度はいわゆる小規模事業者が大変な負担をするようになってくる。
インボイス制度の運用状況に関して、制度導入により納税額が増えた小規模事業者の実態把握が論点となりました。小池委員は、そうした小規模事業者の実態を把握するための全国調査が行われているかどうかを質しました。これに対し加藤大臣は、ベンダー調査を実施しているほか、各省庁や関係団体との意見交換を通じて実態の把握に努めていると答えました。提示された材料には、小池委員および加藤大臣の賛成・反対といったスタンスを示すデータはなく、経過措置の延長についての具体的な発言や結論、決定事項も含まれていません。全国調査の実施の有無についても、答弁の中で明示的には示されていません。
このテーマでの明確なスタンス表明はありませんでした
ウクライナ支援と停戦への日本の対応について議論されました。加藤勝信大臣は、日本の支援総額が約120億ドルであると説明し、G7と連携して公正で永続的な平和を目指す考えを示しました。また、侵略を暴挙と非難したうえで、日本のウクライナ支援を強力に推進してきたと述べており、支援の推進に賛成の立場です(スタンススコア0.90)。一方、神谷宗幣委員は、米国が停戦を推進していることを踏まえ、日本もこれに歩調を合わせて停戦に協力すべきだと意見しました。神谷委員は停戦への協力に賛成の立場です(スタンススコア0.70)。提示された内容の範囲では、両者の発言が示されたにとどまり、この論点に関する結論や決定事項は確認できません。
ガソリン暫定税率の廃止に向けた検討をめぐり、廃止の時期と財源への影響が論点となりました。熊谷裕人委員は、三党合意で示された暫定税率廃止の期限の明示とスケジュール表の作成を求め、物価高騰の抑制にもなるとして廃止を積極的に支持しました。柴愼一委員も、暫定税率の廃止を有効な物価高対策と位置づけ、政府に実施の判断を要望しました。これに対し加藤勝信大臣は、政党間協議を踏まえて対応するとして、検討の目途には言及しませんでした。また、廃止により製造者の税負担は下がるものの、財源や道路の維持管理などの課題と影響を併せて検討する必要があると答弁し、廃止の是非には触れず慎重な姿勢を示しました。会議では、廃止の期限やスケジュールについての具体的な決定事項は示されませんでした。
三党合意で廃止をするというふうに決めているんですから、検討期限と、それから廃止時期を明示をしてスケジュール表を今からでも作るべきだというふうに思っておりますが、財務大臣の見解をお聞かせをいただければと思います。
政府にできる有効な物価高対策にガソリンの暫定税、当面の間税率の廃止があります。
暫定税率の話については、先ほどから議論がありますように、道路財源を含めてその維持管理をどうやっていくのかという問題、また、その財源そのものをどうしていくのか、それから、これ地方自治体の業務等も絡む、あるいは予算、今審議していただいていますが、そういったことに対する影響をどう考えていくのか、そういった課題に対してもよく検討していく必要があるんだろうと考えております。
ジニ係数と税・社会保障による再分配機能をめぐり、日本の格差の現状と税の再分配効果が論点となりました。小池晃委員は、経団連の資料を基に、国際的に見ても日本の格差は拡大していると指摘し、税による再分配効果が低下しているのではないかと問いました。再分配のあり方に問題意識を示した立場です。これに対し加藤勝信大臣は、資料は幅を持って見る必要があるとの認識を示し、再分配後の格差は抑制されていると答弁しました。大臣の発言は、ジニ係数の見方についての説明にとどまり、再分配機能の評価について賛否は明確にされていません。議論では、格差の拡大傾向を指摘する立場と、再分配後は抑制されているとする立場が示されましたが、結論や決定事項は示されませんでした。
スルガ銀行のアパマンローン不正融資問題と被害者救済について議論されました。金融庁の伊藤豊氏は、シェアハウス融資は調停で解決が図られ、アパマン融資は係争中であると答弁し、債務者との協議に真摯に応じるよう銀行経営陣に求める方針を示しました。柴愼一委員は、被害者団体の集計として被害者438名、793件、約1051億円に上ると説明しました。また、業務改善命令から六年が経過した事態を指摘し、金融庁に責任を自覚した解決への取組を強く求め、政府による全面解決を要望しました。加藤勝信大臣は、個別の解決は当事者間の協議に委ねるとしつつ、経営陣に早期解決を求め、その進捗を確認する姿勢を示しました。柴委員は被害者救済を求める立場、伊藤氏と加藤大臣は協議による解決を促す立場です。具体的な解決の決定事項は示されていません。
どうかスルガ銀行不正融資問題の一日も早い全面解決に向けて政府としての一層の取組をお願いしたい。
金融庁といたしましては、債務者にとって可能な限り早期に問題解決が図られることが重要であると考えておりまして、引き続き、スルガ銀行の経営陣に対しまして、様々な機会を通じて債務者との協議に真摯に応じるなど適切な対応を求めていきたいと考えているところでございます。
金融庁としては、債務者にとって可能な限り早期に問題解決が図られるよう、経営陣に対してもしっかりとそうした求めをしていくなど行っていくとともに、その進捗状況を把握をして、確認をしていきたいと考えています。
デフレ脱却とコストカット型経済からの転換について議論されました。加藤勝信大臣は、現状を賃上げと投資が牽引する成長型経済へ移行できるかの分岐点と認識していると述べ、コストカット型経済の完全な脱却には至らなかったと認めました。ただし、コストカット型は状況を指す言葉との説明にとどまり、賛否は明確ではありません。植田総裁は、デフレ下では価格据え置き慣行が賃金にも波及し、その変化が重要だと答弁し、今回のインフレは輸入インフレが先行し賃金が遅れて付いてきたと説明しました。柴委員は、賃金が上がれば悪いインフレが良いインフレに変わるとの説明に違和感を示しました。上田清司委員は転換に賛成の立場から、歴代内閣のコストカット型経済発言を挙げ、アベノミクスは経済成長に成功していないと指摘しました。また、内部留保が設備投資や給与に回っていない点を挙げて個人消費の動かし方を質し、非正規増・消費増税・公共事業削減といったデフレ的政策について政府に反省を求めました。瀬戸隆一副大臣は転換に積極的な立場から、内部留保の課題に触れ、デフレマインドの払拭と成長型経済への移行を述べました。
トランプ政権による自動車・自動車部品への25%追加関税と日米貿易協定をめぐり、日本経済への影響が議論されました。柴愼一委員は、自動車への25%関税が日本経済に与える影響の見積りについて質問しました。柴委員は関税政策を到底容認できないと明確に批判しており、自動車関税についても懸念を示す反対の立場です。これに対し大臣は、経済産業省の分析を待つとしたうえで、日本の立場を先方に申し入れていくと答弁しました。提示された範囲では、影響額の具体的な見積りや新たな決定事項は示されていません。
関税政策は自由貿易体制を揺るがすものとして到底容認できるものではありませんが、もう鉄鋼、アルミニウムに対する関税が発動されたと、今後は我が国経済の屋台骨とされる自動車への関税もされるというふうに言われています。
プライマリーバランス(PB)の黒字化目標と財政健全化の進め方が論点となりました。西田昌司委員は、危機は財政ではなく供給力にあるとし、PB黒字化の発想を保つ限り隘路から抜け出せないと批判しました。藤巻健史委員はトロント・サミットでの目標設定の経緯を質問し、大臣は日本の計画が認められたと説明しました。藤巻委員はPB黒字化をスタートラインにすぎないとし、金利が成長率を上回れば債務は拡大すると指摘したうえで、財政あっての経済だと述べ、米DOGEなどを挙げて歳出削減の取組不足を指摘しました。加藤勝信大臣は、PB黒字化は目的ではなく、それのみで財政健全化が達成されるとは考えていないと答弁し、経済再生を図る中で財政健全化も図り、両立を目指す考えを示しました。吉野維一郎氏はPB黒字化と債務残高対GDP比の引下げを目標に健全化を推進する立場です。結論や決定事項は示されていません。
だから、PB黒字化はまさに財政黒字化へのスタートラインであって、そのスタートラインさえも日本は到着していないということをきちんと認識させるべきじゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。
プライマリーバランスを黒字化していこうという発想を保っていくと絶対にこの隘路から抜け出せないんですよ。
いずれにしましても、先ほど大臣からも御答弁ありましたとおり、我が国財政は、グロスの債務残高GDP比が最悪の水準にありますことから、こうした状況の中で財政健全化の取組を進めるに当たっては、PB、プライマリーバランスの黒字化を目指す、債務残高対GDP比の安定的な引下げを目指すという目標を掲げてまいりました。
PB黒字化自体は目的ではなく、財政を健全化させる過程においてPBの黒字化が必要となるものと考えており、PBの黒字化のみをもって財政健全化が達成されるということは全く考えておりません。
中小企業経営強化税制の拡充による地方創生推進について、政府は、中小企業の設備投資を促し、地域経済の好循環につなげるために同税制を拡充すると説明しました。主要な発言者は加藤勝信氏で、賛成の立場です(賛否スコア0.85)。その根拠として、中小企業経営強化税制の拡充を自ら実施すると明言し、推進する姿勢を示したことが挙げられます。提示された材料の範囲では、論点は設備投資の促進と地域経済の好循環に関する政府の説明にとどまり、他の発言者による賛否や、具体的な拡充内容、結論や決定事項は示されていません。
第二に、成長意欲の高い中小企業の設備投資を促進し地域経済に好循環を生み出すため、中小企業経営強化税制の拡充を行うこととしております。
債務残高の要因分析と財政健全化に関して、政府の金融資産を考慮した債務の見方が論点となりました。西田昌司委員は、政府の金融資産を差し引いた純債務の対GDP比はG7諸国と遜色ないと指摘しました。西田委員は、財政危機は誇張であり国債発行に返済不能のリスクはないと主張しており、緊縮的な財政健全化には否定的な立場です(賛否スコア0.10)。これに対し政府参考人は、IMFの統計における純債務残高は世界最悪の水準にあると答弁しました。あわせて、金融資産を単純に相殺して債務を評価することは適切ではないとの認識を示しました。提示された材料の範囲では、両者の見解は対立しており、この論点について結論や決定事項は示されていません。
それを指摘した上で、要するに、国債を発行させて予算を作っていくことに対して、そういうリスクはないんです、返済できなくなるというような。
医療機関の経営悪化と診療報酬改定の不十分さをめぐり、医療費削減の是非が議論されました。西田昌司委員は、四兆円の医療費削減で合意したとする報道を批判し、病院の赤字が拡大しており医療供給力が破綻しかねないと指摘しました。西田委員は病院の経営危機を理由に、医療費削減に絶対反対の立場を示しています。これに対し大臣は、保険料を抑制するため改革は不断に実行すべきだとの考えを述べる一方、関係者との丁寧な調整が必要であると答弁しました。提示された内容の範囲では、削減の是非や診療報酬改定の具体的な見直しについて、結論や決定事項は示されていません。
まさに、医療の供給力が破綻してしまう、そういう可能性がありますから、絶対にこれは、そういうことはすべきでないと。
危機時における財政規律の在り方について、EUが防衛費に関する上限を一時停止した事例を踏まえて議論されました。神谷宗幣委員は、この事例を危機時に財政規律を停止する例として挙げ、加藤勝信大臣の見解を質しました。加藤大臣は、EUと日本では安全保障環境、財政状況、規律の枠組みが異なるため比較は困難であると答え、緩和の是非には踏み込まず、慎重で中立的な立場を示しました。神谷委員は、少子化や経済停滞こそが危機であると述べ、財政規律を口実にせず歳出を拡大すべきだと要望し、危機時の規律停止を肯定的に評価する賛成の立場でした。両者の間で、日本の財政運営についての具体的な結論や決定事項は示されていません。
国庫短期証券の海外保有比率と資金調達リスクが論点となりました。神谷宗幣委員は、アジア通貨危機の教訓を踏まえ、短期国債の国内保有を拡大するよう要望しました。同委員は海外保有率の低下を歓迎し、さらなる削減を求めており、スタンスは反対寄り(スコア0.20)です。これに対し財務省は、海外保有の背景には外貨準備の運用や上乗せ金利を目的とした需要があると説明しました。あわせて、国内にも旺盛な需要があると答えました。提示された材料の範囲では、海外保有比率の扱いについて結論や決定事項は示されていません。
これ、海外の保有率、この間まで七割ぐらいだったのが五三%に減っているので、是非これからも減らしてもらいたいんですね。
基礎控除の引上げと物価上昇局面における税負担調整が論点となりました。政府は所得税法等改正案を趣旨説明し、基礎控除と給与所得控除の最低保障額の引上げ等を挙げました。上田清司委員は、物価高による国民負担増を示す資料を基に、基礎控除178万円案との整合を主張し、103万円では暮らせないとして基礎控除の見直しの必要を認め、賛成の立場を示しました。加藤勝信大臣は、物価上昇局面の税負担調整として基礎控除引上げを説明し、衆議院修正で基礎控除の特例を創設して中所得者層の負担も軽減すると述べ、実施する立場を示しました。後藤茂之議員は、物価上昇に賃金が追い付かない状況を踏まえ、衆院修正による基礎控除の特例(37万円上乗せ等)の内容を説明し、賛成の立場を示しました。提示された範囲では、3名の発言者はいずれも賛成の立場でした。
第一に、物価上昇局面における税負担の調整及び就業調整対策の観点から、所得税の基礎控除の控除額及び給与所得控除の最低保障額の引上げ並びに特定親族特別控除の創設を行うこととしております。
第一に、低所得者層の税負担に対して配慮する観点や、物価上昇に賃金上昇が追い付いていない状況を踏まえ、中所得者層を含めて税負担を軽減する観点から、所得税の基礎控除の特例を創設することとしております。
かつては百三万円でもこの生活ができていたので、それが上限になっていたのかもしれませんが、現在ではとても百三万円で暮らせるという話ではないと思います。
このテーマでは、足下の物価上昇の動向と、基調的物価上昇率が2%の物価安定目標にどの程度近づいているかが論点となりました。植田和男総裁は、足下のインフレ率には一時的な要因が含まれており、今後は低下していくとの見通しを説明しました。そのうえで、基調的物価上昇率は現時点では2%未満にあるものの、緩やかに2%へ向けて上昇していくとの見方を示しました。賛否のスコアは0.50で、中立的な立場です。根拠は、基調的物価上昇率が目標に届いていない一方で、上昇傾向が続くという見通しにあります。提示された材料の範囲では、他の発言者の見解や、結論・決定事項は示されていません。
現在、ちょっと下、二%を下回っているというふうに思っておりますが、景気が緩やかな回復を続ける下で、徐々に二%に向けて高まっていく
外国人による日本の不動産取得と課税逃れの防止が論点となりました。神谷宗幣氏は、相続税のない国の富裕層が有利になり日本人にとって不公平であると問題視し、規制強化を支持する立場(賛成寄り)を示しました。一方、青木孝徳氏は、投機的な取引は好ましくないとしつつも、税制の導入については具体的な検討がなされていないとして慎重な姿勢(中立)を示しました。これに対し財務省は、租税条約上の無差別条項もあり、日本人と外国人に同様に課税しているため公平性は担保されていると答えました。また、シンガポール型の加算印紙税の導入については、現段階で具体的な検討をしていないと答えました。提示された範囲では、新たな課税制度の導入などの決定事項は示されていません。
外国人政策を一括して扱う行政組織の創設が論点となりました。神谷宗幣委員は、土地、税、社会保障などを一括して管理する外国人の総合政策庁の創設を要望しました。神谷委員のスタンスは賛成で、賛否を0から1で示すスコアは0.90です。根拠は、外国人総合政策庁の創設を明確に要望している点とされています。提示された材料には、神谷委員以外の発言者の立場や、この要望に対する答弁・反論、結論や決定事項に関する記述は含まれていません。そのため、この論点については神谷委員による創設の要望が確認できる範囲にとどまり、議論が深まったかどうかや、組織創設の方針が決定されたかどうかは、提示された内容からは確認できません。
でも、国民の不満どんどん高まっていますから、是非、どこかのタイミングで、次の総裁選に出られるときでも結構だと思うんですけれども、外国人の総合政策庁みたいなものをつくって、外国人問題を一括して管理できるような、そういったことを税制を含めて考えていただきたいというふうに要望しまして、私の質問を終わらせていただきます。
外国人旅行者向け消費税免税制度について、出国時に税関で物品の持出しを確認した後に返金するリファンド方式へ変更する案が議論されました。政府側の説明では、この方式は令和8年11月の施行を予定しているとされています。杉久武委員は、不正利用の解消を評価し、リファンド方式の導入は不可欠であると明言しました。そのうえで、事業者のシステム改修等にかかる負担に適切に対応するよう求め、円滑な施行を政府に要望しています。青木孝徳氏は、不正防止の観点からリファンド方式への見直しを推進する立場で説明を行いました。提示された範囲では、反対の立場を示した発言者は確認されていません。
外国人旅行者向け消費税免税制度の見直しが議論されました。政府は、税制改正の一環として同制度の見直しを改正案の内容に含めると説明しました。論点として、免税で購入された物品が国内で転売される手口が取り上げられ、購入者への調査は3年間で49件、免税店の許可取消しは22件であることが示されました。加藤勝信氏は、税制改正の一環として免税制度の見直しを実施すると述べ、賛成の立場(スタンススコア0.70)を示しましたが、その発言は具体論に乏しいものでした。提示された材料の範囲では、見直しの具体的内容や、反対・中立の立場の発言者、結論や決定事項は確認できません。
第三に、国際環境の変化等に対応するため、防衛特別法人税の創設等及び外国人旅行者向け免税制度の見直しを行うこととしております。
大企業の内部留保の増加と社会的責任について議論されました。熊谷委員は、令和五年度の内部留保が約六百一兆円に上ると指摘しました。上田清司委員は、内部留保が設備投資や給与に回っていないと問題視し、批判的な立場から指摘しました。スタンスデータ上のスコアは0.80で、賛成寄りに分類されています。柴愼一委員は、巨額の内部留保を経済の好循環の原資として活用すべきだと主張し、その政策の検討を要望しました。スコアは0.75で、賛成寄りに分類されています。両委員とも、内部留保が十分に活用されていない現状を踏まえ、その活用を求める立場でした。なお、提示された材料の範囲では、重要な結論や決定事項は示されていません。
大船渡市山林火災の被災事業者に対する金融支援が議論されました。財務省は、日本公庫等が特別相談窓口を設置し、低利の災害復旧貸付けを開始したと説明しました。金融庁は、日本銀行と連携して民間金融機関に対し、返済猶予など柔軟な対応を求める措置要請を発出したと述べました。発言者のスタンスとしては、伊藤豊氏が賛成の立場で、民間金融機関へ被災事業者への柔軟な支援を徹底するよう促す方針を示しました。寺岡光博氏も賛成の立場で、災害復旧貸付けや親身な相談対応により事業者を支援する方針を示しました。杉久武氏も賛成の立場で、被災地の再生へ手厚い対応を政府に要望し、支援措置を支持しました。反対や中立の立場を示した発言者は提示された材料には含まれていません。
金融庁といたしましては、引き続き、関係省庁とも連携をいたしまして、民間金融機関に対し、被災事業者等に対する柔軟かつきめ細かな支援を徹底するよう促してまいりたいと考えております。
石破総理には、今回の火災を激甚災害の対象に指定する方針を明らかにされておられますので、加藤大臣を始め政府一丸となっていただきまして、今御答弁いただきました措置はもとより、地域の企業や産業を守るためにも、なりわいの再生や生活の再生につきましても引き続き手厚い対応をいただきますようお願いを申し上げたいと思います。
被災された中小・小規模事業者の方々への資金繰り支援としましては、通常の貸付けより低利となる災害復旧貸付けも併せて開始されておりまして、事業者の資金繰りに重大な支援が生じないよう、適時適切な貸出しや既往債務に係る相談など、窓口における親身な対応を含め、日本公庫等が事業者の実情に応じた十分な対応に努めていきますよう、財務省としても関係省庁と連携しながら対応してまいりたいということでございます。
富裕税の導入検討と資産課税のあり方が議論されました。小池晃委員は、純資産5億円超に累進課税する富裕税を提案し、大臣に導入の検討を求めました。賛成寄りの立場で、富裕層への資産課税を検討すべきだとしています。これに対し加藤勝信大臣は、否定的な立場を示しました。根拠として、資産の把握・評価が困難であること、昭和25年に導入された富裕税が3年で廃止されたこと、過去の富裕税が執行困難で徴税コストが高かったことを挙げています。議論では、富裕層への資産課税を検討すべきとする主張と、資産の把握や評価、執行面の課題から否定的とする主張が対立しました。提示された内容の範囲では、導入の可否に関する結論や決定事項は示されていません。
所得税の抜本的改革を政府税制調査会で検討する件について、衆議院での修正により、政府は物価上昇局面における税負担の調整を含む所得税の抜本改革を検討するとされました。発言者のうち後藤茂之氏は、政府が抜本的改革を検討し、法制上の措置を講じる旨を述べており、スタンスは賛成寄り(スコア0.70)です。その発言は説明的な内容で、検討に対して前向きなものとされています。提示された材料からは、他の発言者の立場や具体的な改革内容、税負担調整の方法、実施時期などは確認できません。結論や決定事項として明示されているのは、衆院修正により政府が所得税の抜本改革の検討を行うことが定められた点にとどまります。
第二に、政府は、物価上昇局面における税負担の調整を含め、所得税の抜本的な改革について検討を加え、その結果に基づき、必要な法制上の措置を講ずるものとしております。
所得税の累進性弱化による再分配機能の低下について、要点の抽出はありませんが、発言者のスタンスデータから次の対立が確認できます。加藤勝信氏は、累進性が弱まっているとの見方を否定し、これまで再分配機能を回復させる方向の改正を行ってきたと説明しています。スタンスは反対寄りで、スコアは0.25です。一方、小池晃氏は、累進構造が壊れて逆進性が進んだと明確に批判しており、スタンスはより強い反対で、スコアは0.10です。両氏とも、累進性の弱化という前提に対して反対の立場を示していますが、加藤氏は弱化そのものを否定し、小池氏は弱化が現に進んだとして批判する点で、根拠が異なります。提示された材料には、重要な結論や決定事項は含まれていません。
政府・日銀の共同声明(アコード)の見直しの是非が議論されました。柴愼一委員は、物価高の下でアコードが金融政策を縛っていると指摘し、見直しを求めました。また、不確実性が高い状況にあることを踏まえ、アコードは役割を果たしたとして、発展的に解消して新たな枠組みを打ち出すべきだと一貫して主張しました。これに対し、加藤勝信大臣は、デフレに戻らない状況に至っているとは言えないとして、共同声明を見直す考えはないと答弁し、現行の維持を支持する立場を示しました。スタンスデータでは、柴委員が見直しに賛成(スコア0.95)、加藤大臣が反対(スコア0.20)です。両者の主張は対立したままで、見直しに関する結論や決定事項は示されていません。
日銀のバランスシート縮小と金融政策の正常化について、マネタリーベースの膨張への評価や国債買入れの扱い、利上げの手法が論点となりました。浅田均委員はマネタリーベース膨張への評価を質問し、バランスシート縮小が緩慢な中での利上げを矛盾と疑問視しており、やや否定的な立場です。植田和男総裁は、適正水準は各国の中央銀行も見出せていないと答弁しました。一方で、バランスシートは大き過ぎ、当座預金もやや大き過ぎるとして、国債買入れの減額による縮小を続けていると述べ、縮小継続に前向きな立場を示しました。また総裁は、利上げを超過準備への付利の調整で行い、政策金利はコール市場金利に戻したと説明しました。要点とスタンスデータからは、結論や決定事項は確認できません。
日銀による国債買入れと財政ファイナンスへの懸念について議論されました。藤巻健史委員は、日銀の大量の国債買入れを異例と批判し、金利が抑えられるとともに紙幣の増発によって物価高を招くと主張し、「大丈夫」との議論を明確に否定しました。一方、西田委員は、国債の償還は借換債で行われるため返済不能のリスクはないと主張しました。これに対し大臣は、国債の消化は順調であるとしつつ、金利が上昇すれば財政を圧迫すると答弁しました。加藤勝信委員は、無限定な国債引受けの弊害を指摘し、財政ファイナンスへの懸念を共有する立場を示しました。スタンスデータでは、藤巻委員が反対寄り(0.10)、加藤委員が賛成寄り(0.70)とされています。提示された材料の範囲では、結論や決定事項は示されていません。
日銀の金融政策運営と政策金利の引上げについて議論されました。総裁は、一月の利上げ後も実質金利は大幅なマイナスにあり、緩和的な環境が維持されているとの認識を確認しました。これに対し、浅田均氏は、マネタリーベースが減らない中で利上げが可能かどうかに疑念を示し、慎重な立場をとりました。スタンスのスコアは0.30で、反対寄りの慎重姿勢です。提示された材料の範囲では、利上げの是非について結論や決定事項は示されていません。
私たちは、マネタリーベースで判断するのか、あるいは金利で判断するのかだと思っていますし、マネタリーベースがすごくまだ減っていませんので、そういう状況で、先ほども申し上げましたように、金利を果たして上げるのか、上げることができるのかどうかという疑念を持っておるわけでございます。
日銀保有国債の評価損と株式ETFの評価益をめぐり、藤巻健史委員は、日銀の保有国債の評価損が推計で約三十一兆円に上ると指摘しました。あわせて、金利が0.1%上昇するごとに評価損が三兆円増えるとの試算を示しました。藤巻委員は、金利上昇によって評価損が膨らむと日銀の信認が揺らぐと懸念を示しており、スタンスのスコアは0.15で、この論点に対しては反対寄りの立場です。提示された材料には、株式ETFの評価益に関する具体的な発言や数値、他の発言者の見解、政府・日銀側の答弁、結論や決定事項は含まれていないため、本テーマの議論として確認できるのは藤巻委員による評価損のリスク指摘にとどまります。
これから金利が上がったら〇・一%ごとに、長期金利が上がったら〇・一%ごとに三兆円もの評価損が出てきちゃって、そんな中央銀行を世界の人々が信用してくれるのかなという不安が出てくるわけで、日銀が買わなくても買っても、とんでもない時代が来るんではないかなというふうに私は思っています。
最低生計費と課税最低限の決定基準をめぐり、基礎控除の考え方が論点となりました。上田清司委員は、基礎控除は最低限の生活費に課税しないという大原則に基づくものであり、そのための財源確保は政府の責任であると主張し、引き上げ論を支持する立場を示しました。これに対し加藤勝信大臣は、課税最低限は生計費のみで決めるものではなく、公的サービスの費用負担等も踏まえて総合的に検討すべきものと答えました。加藤大臣は生計費を基準とする考え方に慎重な立場です。提示された範囲では、両者の見解は基準の置き方で異なっており、結論や決定事項は示されていません。
よく、国民民主党案だと財源が大変だということで、これについてどう考えるという考え方もあるんですが、私たちは、そもそも基礎控除というのの存在理由というのが最小限度の生活をするために必要なものの額、そこには課税しないという、こういう大原則というんでしょうか、慣例かもしれません、世の中的にこれ以上のものがなければ生活できない、そこの部分に関しては課税をしないと。
政府税制調査会においても、基礎控除などから成る課税最低限については、生計費の観点のみではなく、公的サービスを賄うための費用を広く分かち合う必要性などを踏まえて総合的に検討すべきとされております。
正規雇用と非正規雇用の成婚率格差について議論されました。上田清司委員は、非正規雇用の有婚率が約20%にとどまり、正規雇用の約60%と大きな差があると指摘し、正規雇用への移行を政府主導で進めるべきだとして、正規化への支援を求めました。賛否のスコアは0.85で、格差是正に積極的な立場です。これに対し加藤勝信大臣は、非正規雇用の結婚率が低いことを認めたうえで、非正規から正規への移行を希望する人への支援を厚生労働省を中心に進めると答弁しました。スコアは0.70で、格差是正に前向きな立場です。両者とも格差是正の方向性では一致しており、対立する意見は示されていません。具体的な数値目標や新たな施策の決定などは、提示された内容には含まれていません。
消費税の不正還付への対応強化について議論されました。還付申告税額は令和5年度で約7.3兆円に上り、実地調査5,425件のうち846件で不正が把握されたことが示されました。国税庁は、不正還付が複雑巧妙化しているとして重点課題と位置付け、告発や査察調査で対応していると説明しました。小宮敦史氏は賛成の立場で、不正還付を重点課題と位置付け、厳格な審査と税務調査で防止に努める姿勢を示しました。杉久武氏も賛成の立場で、不正還付を重大犯罪と捉え、継続的な対応と専門官の増員・増設を求めました。提示された材料には、この議論における結論や決定事項は含まれていません。
このテーマでは、消費税の廃止の是非と、価格転嫁の実態が議論されました。大臣は、経済産業省の調査で従業員五人以下の事業者の大半が転嫁できているとの回答が得られたと説明し、廃止は適当でないと答弁しました。神谷宗幣委員は、消費税を国民経済の元凶と位置づけて廃止を主張し、価格転嫁調査の回答率が低いことを指摘したうえで、消費税廃止時の法人税増収を試算したかを質しました。これに対し加藤勝信大臣は、消費税は社会保障の重要財源であり、廃止を前提とした試算はしていないと答え、廃止は適当でないとの立場を示しました。西田昌司委員は、廃止も含む消費税制度の見直しを財務大臣に求めています。なお、提示された材料には、結論や決定事項は含まれていません。
物価高騰対策と消費者物価動向については、暫定税率の扱い、政府の現状認識と支援策、根本的な対策の必要性が論点となりました。熊谷委員は、暫定税率の廃止が物流コストを下げ、物価高騰抑制の一助になると主張しました。加藤勝信大臣は、現状をインフレと認識しており、輸入物価の上昇を起点とする物価高に対し、物価に負けない賃上げが重要だと答弁しました。あわせて物価高対策として、ガソリン185円支援、電気・ガス支援、備蓄米放出、給付金などを挙げ、支援と賃上げ定着を重視する姿勢で、対策に前向きな立場(スタンススコア0.70)ですが、具体性は限定的とされています。柴愼一委員は、対症療法ではなく、コストプッシュ型の悪い物価高を断つ根本対策を求めました。円安由来の物価高の是正と根本的な対策の実施を主張しており、スタンススコアは0.78です。提示された範囲では、結論や決定事項は示されていません。
特定親族特別控除の創設と大学生の就業調整への対応について、政府が趣旨説明の中で、就業調整対策として特定親族特別控除を創設することを挙げました。加藤勝信氏は、就業調整対策として特定親族特別控除の創設を行うと自ら表明しており、賛成の立場です(賛否スコア0.85)。その根拠は、この控除の創設が就業調整への対策になるという点にあります。提示された材料からは、これ以外の論点や、反対・中立の立場を示した発言者、結論や決定事項は確認できません。
第一に、物価上昇局面における税負担の調整及び就業調整対策の観点から、所得税の基礎控除の控除額及び給与所得控除の最低保障額の引上げ並びに特定親族特別控除の創設を行うこととしております。
生成AIのハルシネーション(事実と異なる内容の生成)などのリスクと、金融庁の対応が論点となりました。加藤勝信大臣は、ハルシネーションのリスクがあることを認めたうえで、金融庁が六月から官民勉強会を開催しており、来年三月までに事例を示すと答弁しました。加藤大臣は、リスクを認識し官民勉強会や規制の明確化で対応する前向きな姿勢を示したものとして、賛成寄り(スコア0.75)に位置づけられています。熊谷裕人議員は、AIリスクへの金融庁の対応を求める要望を述べ、規制強化に前向きな立場(スコア0.70)とされていますが、これを裏付ける発言は1件のみです。決定事項として、官民勉強会で来年三月までに事例を示す方針が答弁で示されました。
社会保険料負担の軽減と手取り増加について議論されました。西田昌司委員は、平均所得の税・社会保険料負担を示したうえで、手取りを増やすには社会保険料の在り方の議論が必要だと指摘しました。また、社会保険料も実質的には税金であるとして、国債発行による国費投入で労使双方の保険料負担を減らすべきだと主張し、賛成の立場でした。浅田均委員は、社会保険料を引き下げるため医療費四兆円の削減とOTC類似薬の保険適用除外を提案し、軽減に前向きな立場でした。加藤勝信大臣は、医療・介護給付の適正化によって保険料の上昇を最大限抑制する方針を示し、三党協議体で現役世代の負担軽減策を検討すると答弁しました。軽減に前向きですが、具体策は限定的でした。結論や決定事項は示されていません。
だから、そういうことを考えると、国債発行により国費の負担を増やして、雇用者と被雇用者の負担を減額すると、国民の手取りを増やすことを真剣に検討すべきと考えます。
この社会保険料の方が税金より大きいやんかと、だからこの社会保険料を何とか安くできないかという問題意識を持っているというところは共通です。
そのためにも医療、介護の給付の適正化を通じて保険料の上昇を最大限抑制することが重要でありますし、社会保障制度においては、次世代の保険料負担を抑制しつつ、負担能力に応じて全ての世代で公平に支え合う全世代型社会保障制度の構築に向けて取り組んでいく必要があると考えており、一昨年末に閣議決定した改革工程に掲げられた改革項目、これを関係省庁とも連携をしながら着実に実施をしていきたいと思っております。
租税特別措置(租特)による減税の効果をどのように検証するかが論点となりました。熊谷裕人委員は、租特による減税額と内部留保の関係について検証が行われているかを質問しました。政府参考人は、申告で内部留保の記載は求められておらず、適用企業の内部留保の推移は把握していないと答弁しました。熊谷委員は、法人企業統計の内部留保に関する資料の提出を求め、委員長は理事会で協議すると応じました。さらに熊谷委員は、効果検証のため、適用実態調査と財務総研の資料を突合することを要望しました。スタンスデータでは、熊谷委員は租特の減税効果を資料で検証すべきとの立場で、検証に積極的と整理されています(スコア0.72、根拠は1件)。決定事項はなく、資料提出は理事会での協議に委ねられています。
そういう資料ができてこそ、その減税効果があったのかどうかという検証になるんではないかなというふうに思っていますので、是非資料を出していただければと思っております。
租税特別措置の適用を受けた企業名の公表の是非が議論されました。熊谷裕人委員は、補助金と同様に租税特別措置についても企業名を公表すべきだと主張し、立憲民主党として企業名公表の法案を提出していると述べ、義務付けに賛成の立場を示しました。これに対し加藤勝信大臣は、経営戦略情報が明らかになり得ることから、現行法では個別企業名の公表を不要と整理したと答弁しました。一方で、近年の適用額の増大も踏まえて検討が必要だとも述べ、経営情報への懸念と公益上の必要性を比べながら慎重に検討する姿勢を示しました。会議の中で、企業名公表について結論や決定事項は示されていません。
税務署職員の定員不足と税務執行体制の強化について議論されました。論点として、国税庁の定員が25年前より720人減少する一方で申告件数が増加し、法人実調率が1.7%に低下している状況が説明されました。また、消費税専門官は39名であり、令和7年度予算案で2名の増設が予定されていることも示されました。これに対し、令和7年度予算案では国税庁定員が53名の純増となることが示され、加藤勝信大臣は定員の確保と処遇改善に努めると答弁しました。スタンスについては、加藤勝信氏が定員確保と処遇改善による体制強化に前向きな姿勢を示し、小宮敦史氏も必要な機構・定員を確保して税務執行体制の強化を図ると明言し、いずれも賛成の立場です。杉久武氏は国税職員の人員不足に疑問を呈し、充実は不可欠であると述べ、賛成の立場を示しました。反対や中立の立場を示した発言者は提示されていません。
税関による不正薬物の水際取締りと検査体制が論点となりました。説明では、令和6年の不正薬物押収量が初めて2年連続で2トンを超え、大麻・麻薬の摘発件数も過去最高となったことが示されました。これに対し税関側は、人員の確保、情報の活用、検査機器の整備、関係機関との合同取締りによって対応する旨を答弁しました。発言者のスタンスとしては、杉久武氏が賛成寄り(スコア0.75)で、税関職員の摘発能力を評価しつつ密輸の増加を憂慮し、取締りを重視する姿勢を示しました。高村泰夫氏も賛成(スコア0.85)の立場で、不正薬物の密輸防止に向けて水際対策に万全を期すと表明し、取締り強化に積極的でした。提示された材料の範囲では、決定事項に当たる内容は含まれていません。
国と家計の借金の違い、および統合政府論で財政を捉えることの当否が議論されました。藤巻健史委員は、国と家計の借金は違うとの議論について質問し、国と家計を同一視して借金は返すべきだとの立場から、統合政府は長期運用・短期調達の構造にあり、金利上昇期には危険な状況にあると指摘しました。これに対し加藤勝信大臣は、国と家計は同一視できないとしつつも、国債は際限なく発行できるものではないと答弁しました。また、統合政府で財政を考えることは財政ファイナンスの誤解を招くおそれがあり適切でないとして、統合政府論による財政の見方を明確に否定しました。両者は国と家計の借金を同一視できるかという点で見方が異なり、統合政府論についても、藤巻委員は金利リスクを指摘し、大臣は適切でないとする立場でした。提示された範囲では、結論や決定事項は示されていません。
財務省解体を掲げるデモと、国民の財務省に対する不満をめぐる論点が議論されました。西田昌司委員は、デモの主体・目的・背景について質問しました。加藤勝信大臣は、デモの実態は把握していないとしつつ、背景には物価高騰があるとの認識を示しました。西田委員は職員の安全への懸念も示し、大臣は危害が生じたとは承知していないと答え、職員の安全確保に努める考えを述べました。また西田委員は、消費税やインボイスの負担構造がデモの遠因になっていると指摘しました。スタンスデータでは、加藤大臣は批判を認識して真摯に受け止め対応する姿勢ですが、広報強化への明確な言及はなく、スコアは0.60です。西田委員はデモの気持ちを理解しつつ、その手法を乱暴だと批判する条件付きの評価で、スコアは0.40です。なお、本テーマについて結論や決定事項は示されていません。
このテーマでは、賃金の上昇と物価の上昇が乖離し、実質賃金が低下している状況が論点となりました。大臣は、賃金を上回る物価高騰や実質賃金のマイナスが国民生活に影響していると述べました。これに対し日本銀行の植田総裁は、今後は輸入インフレが収まり賃金上昇が続くため、実質賃金や消費は改善が見込めるとの見通しを示しました。両者は、現状の物価高が国民生活に及ぼす影響と、今後の実質賃金の見通しについてそれぞれ発言しています。なお、発言者の賛否を示すスタンスデータは提示されておらず、結論や決定事項に関する記述も確認できません。
このテーマでの明確なスタンス表明はありませんでした
輸出企業への消費税還付制度の正当性が論点となりました。西田昌司委員は、輸出還付が約七兆円に上り、トランプ氏から補助金や非関税障壁と見なされ得るとして、制度の再考を求めました。神谷宗幣委員も、輸出還付金は輸出企業への補助金的なものであり、好業績の輸出企業への還付継続は不公正であると批判しました。両委員は制度に反対の立場です。これに対し加藤勝信大臣は、還付は世界170の国・地域で行われており、国際的に認められた仕組みであると答え、制度を擁護する立場を示しました。スタンスのスコアは加藤大臣が0.80、西田委員が0.25、神谷委員が0.10です。提示された材料の範囲では、制度の見直しや継続についての結論や決定事項は示されていません。
金融所得課税と一億円の壁の解消について、議論では一億円の壁への対応の範囲が論点となりました。小池晃委員は、対応が所得30億円超の場合のみにとどまっており腰が引けていると批判し、より強い課税を求める立場(賛成寄り、スコア0.80)を示しました。これに対し加藤勝信氏は、追加負担措置を導入したことを実績として挙げ、再分配の検討を続けることに前向きな姿勢(スコア0.60)を示しましたが、踏み込みは限定的でした。両者とも課税強化の方向性には賛成の側にありますが、小池委員が現行措置を不十分とするのに対し、加藤氏は導入済みの措置を実績として位置づけており、対応の範囲と程度で隔たりがあります。提示された材料には、重要な結論や決定事項は含まれていません。
預貯金口座の不正利用対策と警察・金融機関の連携が議論されました。加藤勝信大臣は、不正利用の背景に特殊詐欺等があると説明し、警察庁と連名で昨年八月に金融機関へ対策強化を要請したと述べました。また、県警と金融機関の間で情報共有の枠組みの構築が進んでおり、金融庁はマネロンフォーラムの開催を後押ししていると答弁しました。加藤大臣は警察と金融機関の連携や情報共有を促し、不正利用防止を金融庁として推進する意向を示しており、スタンスは賛成寄り(スコア0.85)です。警察側の阿部文彦氏は、取締りに加えて手口の周知による注意喚起を行い、金融庁等の関係省庁と緊密に連携して被害防止を図る意向を答弁しました。阿部氏も連携に前向きで、スタンスは賛成寄り(スコア0.70)です。提示された材料には、新たな決定事項や反対意見は含まれていません。
所得税法等改正案の趣旨説明と衆院修正部分の説明が聴取され、修正は基礎控除特例の財源確保を令和7年度末までに検討するとしています。生成AIのリスクでは、官民勉強会で来年三月までに事例を示す方針が答弁されました。その他の多くの論点では、具体的な結論や決定事項は示されていません。
この要約はAI(自然言語処理モデル)を用いて生成しています。 要約の精度向上に努めていますが、解釈の違いや誤りが含まれる可能性があります。
必ず元の議事録本文もご確認ください。